悪童日記 の商品レビュー
自伝から入ったアゴタ・クリストフ。その自伝が良かったのでならば、ということでこちらのベストセラーに手を出してみました。限りなく★5に近い4。三部作らしいので残りも読んでからまた考えたいと思います。っていうかね、もう早く続き読みたくて仕方が無い!この本ヤバいです。面白いとか、怖いと...
自伝から入ったアゴタ・クリストフ。その自伝が良かったのでならば、ということでこちらのベストセラーに手を出してみました。限りなく★5に近い4。三部作らしいので残りも読んでからまた考えたいと思います。っていうかね、もう早く続き読みたくて仕方が無い!この本ヤバいです。面白いとか、怖いとか、そんなのじゃなくてヤバい。とりあえず天才以外の言葉が見つからない双子が素晴らしい。彼らは悪とか正義とかそういうものとは別の場所で生きているので、悪童日記というタイトルが相応しいかはわからない。坦々とした日記形式の文体も、見過ごしてしまいそうなさらりとしたエグさも……そういうのが全てページをめくるエンジンな気がします。そして衝撃の最後。ぐらぐらします。なんてこと! 蛇足だけれど、この双子はアゴタとヤノがモチーフならば本当に彼女は寄宿舎に入った時に壊れたんだと思います。この兄妹の関係、凄い好きなんですよねぇ。
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浦沢直樹の「モンスター」のモチーフになった作品です。 って書いて本屋においてあったので、衝動買い。 書き方が独特で面白いし、内容もめちゃめちゃシュールです。 色んなテーマを含んでいて面白いし。
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こんな単純な文章なのにとても衝撃を読者に与える小説。戦争時代にありありと見せつけられる人間の醜悪さ、あるがままを見聞きし、生きていく。面白かった。
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「ふたりの証拠」「第三の嘘」は、この作品ほど面白くないのですが、全部読むことで一層輝きを増す第一作。 読むなら是非まとめて。
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ぐいぐい読ませる。のに、ページを繰るのが少し怖くもあった。 久しぶりに「ヤバイ本読んだー!」という気になった一冊。
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何とも凄味のある双子のお話。 誰かに勧められて読んだのでした。 これだけだとただ怖いけど淡々とした日記なのですが、続けて「ふたりの証拠」「第三の嘘」を読むと結構ぞっとします。 双子のキャラが秀逸です。
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悪童というのか、なんというのか。全く感情移入できる余地もない位に物語だった。主人公である双子の男の子がそのような人格になったのは、もともと生まれ持ったものなのか、それとも戦争のせいなのか。よく分からない小説だった。
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”「衝撃」を味わうならば、この一冊!!” 日記形式の小説ってのも初の感覚だったけど、この体験記のような情景。日本に住んでいては、わからない世界だ。経験ってのは人を表すけども、戦争を体験した人にとっては、また変わった感想になるのだろう。 この凄まじい体験・・・それが普通の時代もあっ...
”「衝撃」を味わうならば、この一冊!!” 日記形式の小説ってのも初の感覚だったけど、この体験記のような情景。日本に住んでいては、わからない世界だ。経験ってのは人を表すけども、戦争を体験した人にとっては、また変わった感想になるのだろう。 この凄まじい体験・・・それが普通の時代もあったのか。現代の生活が幸せに感じる本です。
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ありきたりだけど「すげぇ!」っていう感想が第一です。ラストにやられたラスト。感動に近いものを感じました。すごいなあ。これ、ほんっとすごい。良い意味でこう、ガツンと来た。
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読んだあと、しばらく立ち直れませんでした。凄まじい、の一言。 内容は、疎開により親類の老婆のもとへ預けられた天才双生児が綴った日々の日記、というもの。 誰よりも純粋な心を持ちながら、厳しい現実がそうあることを許さなかったが故に悪の道に染まるしかなかった少年の悲劇がありありと描か...
読んだあと、しばらく立ち直れませんでした。凄まじい、の一言。 内容は、疎開により親類の老婆のもとへ預けられた天才双生児が綴った日々の日記、というもの。 誰よりも純粋な心を持ちながら、厳しい現実がそうあることを許さなかったが故に悪の道に染まるしかなかった少年の悲劇がありありと描かれています。読書中は号泣&拒食寸前モンでした。 この作品は3部作形式になっており、続編として「ふたりの証拠」「第三の嘘」がありますが話が進むほどに発狂しそうになります。その理由は読んでからのお楽しみ……。
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