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悪童日記 の商品レビュー

4.4

448件のお客様レビュー

  1. 5つ

    217

  2. 4つ

    136

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2009/10/04

恐ろしく冷静で、さみしい。これが現実だろうか、と思う。心のないようで、しかしちゃんとある。そこがまたせつなくなる。

Posted byブクログ

2009/10/04

強烈な現実の中で生きる子供の見る物って何だろう、そして心はどう育つのだろう。守るべき物と憎むべき物を冷徹により分ける「悪童」の様子は、抱かされたシンパシーさえはね返す。

Posted byブクログ

2009/10/04

これは面白い。面白いけど、いろんな人が似たような話を作っているので、既視感みたいなものを感じる。感情がなさげで、超有能な子どもがどうなるか、なんて腐るほどある(浦沢「MONSTER」とか)。これが一番最初だったのかもしれないけどさ、翻訳が刊行されてから15年後(!)の今に今更読書...

これは面白い。面白いけど、いろんな人が似たような話を作っているので、既視感みたいなものを感じる。感情がなさげで、超有能な子どもがどうなるか、なんて腐るほどある(浦沢「MONSTER」とか)。これが一番最初だったのかもしれないけどさ、翻訳が刊行されてから15年後(!)の今に今更読書をしている僕はもう腐るほど似たようなモチーフを見てきました。でも、僕はもっと普通の設定のほうが好きなので、やはり「エドウィン・マルハウス」最強!とか思ってしまうわけです。でも面白いです。この小説の良さは、主人公の双子の作文練習のシーンで書かれているように、感情や価値観を書かずに事実の叙述に徹しているところですね。こういうトラウマ少年・トラウマ少女を仰々しく書くととたんに陳腐になりますから(ダメなラノベみたいになるな)。ま、でもめちゃくちゃ読みやすくて普通に面白いんで、マンガとか好きだけどあまり小説を読まないような人にはぜひオススメです。

Posted byブクログ

2009/10/04

第二次世界大戦中"大きな町"に住む双子の兄弟が、"小さな町"にすむおばあちゃんの家に疎開してきて始まる話です。 小説なんだけど、タイトルどおり双子の"ぼくら"の日記を読んでるような感じのちょっと変わった作りです。 &q...

第二次世界大戦中"大きな町"に住む双子の兄弟が、"小さな町"にすむおばあちゃんの家に疎開してきて始まる話です。 小説なんだけど、タイトルどおり双子の"ぼくら"の日記を読んでるような感じのちょっと変わった作りです。 "ぼくら"の作文のルール通り、文章に感情だとかそういうものが一切描写されてないので、ただ「泣いた」と書いてある中からどういう気持ちで泣いたのか?とか考えながら読まなくてはならないところが新鮮で面白かった。 内容が重くて暗いので、読んでていろいろとつらい部分がありました。個人的にに兎っ子のくだりが悲しかったなぁ。愛されたかったんだよね! 無垢なばかりに"ぼくら"が非道なことをしてしまうのがなんだかとても悲しくて怖いと思いました。 「髪に受けた愛撫だけは、捨てることができない。」という一文がすごく印象的でした。この一文から色々と読み取ることができる。 とても考えさせられる一冊、そしてとても面白かった!

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2009/10/04

またひとり、我らが職場を卒業して行った27歳男子がプレゼントしてくれた。惜しい人を手放したものだ。馬鹿な会社だ。

Posted byブクログ

2009/10/04

とある国の戦争を背景に、主人公の双子が逞しく残酷に生き抜いていく日記です。 この小説は三部作になっています。 で、悪童日記はその一作目なのですが、なんとこの作品には固有名詞が一切出てきません。 地名も人名もでません。更に、感情表記も一切ありません。 ですから、嬉しかったと...

とある国の戦争を背景に、主人公の双子が逞しく残酷に生き抜いていく日記です。 この小説は三部作になっています。 で、悪童日記はその一作目なのですが、なんとこの作品には固有名詞が一切出てきません。 地名も人名もでません。更に、感情表記も一切ありません。 ですから、嬉しかったとか悲しかったとか、そんなことですら書かれていないのです。とことん無機的な文章が、主人公である双子の「ぼくら」の日常をより残酷に見せています。 読んだ後はしばらく余韻から抜け出せませんよ〜!とにかくすんごいですから!!

Posted byブクログ

2009/10/04

三部作の第一作目。ただ淡々とつづられてゆく双子の物語。「ぼくら」という人称が示すように、どちらがどちらなのか判然としないし、する必要もない。「ぼくら」は色々な鍛錬をこなし、化け物じみてゆく。そして急転直下のラスト。続編『ふたりの証拠』へつづく。

Posted byブクログ

2009/10/04

http://d.hatena.ne.jp/hazy-moon/20060430/1146367293

Posted byブクログ

2009/10/04

高校生の時に読んで、感動した1作。恐らく4部作なんですが、4作目だけ話が微妙に繋がらない作りに成っています。その最初の作品。基本的に薄暗く、エグイんですが、全体的に透明で現実離れした冷めた雰囲気で話が進んでいきます。 初めて「こういう諸説を書きたい」と思ったのもこれでした。

Posted byブクログ

2009/10/04

この本を最初に読んだときの衝撃を忘れません。ミステリーよりも謎に満ちていておとぎばなしのように美しく残酷。

Posted byブクログ