悪童日記 の商品レビュー
兎っ子がなんとなく共感できて辛い。きっといい子なんだろうな。愛されて育っていたらふつうの女の子になれたと思う。
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何者にも支配を受けないとは、こうも幾度も自身で選択し、道を切り拓かなくてはいけないものかと。 あらゆる価値観が戦争で壊された後、残された自分と半身を磨き上げていくしかない。磨き上げ方だって自分で決める。 2人でひとつ、完璧だった彼らがああいう選択を選んだのはより世界を広げるためか...
何者にも支配を受けないとは、こうも幾度も自身で選択し、道を切り拓かなくてはいけないものかと。 あらゆる価値観が戦争で壊された後、残された自分と半身を磨き上げていくしかない。磨き上げ方だって自分で決める。 2人でひとつ、完璧だった彼らがああいう選択を選んだのはより世界を広げるためか?
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読むのに覚悟がいります。 かなりヤバい描写もでてくるので、気を付けてください。 最後の結末はビックりしました。
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感想が書きにくい本でした。 でも。 戦争って人間の卑しい部分があらわになるんだなと思った。 それでも生きて生きて生き抜くしかない。 卑しい生き物であることを受け入れながら。 その先に何があるんだろう。 ラスト、なぜ、違う道を進んだのか。 気になる。私だけ? 人に勧めるには相手を選...
感想が書きにくい本でした。 でも。 戦争って人間の卑しい部分があらわになるんだなと思った。 それでも生きて生きて生き抜くしかない。 卑しい生き物であることを受け入れながら。 その先に何があるんだろう。 ラスト、なぜ、違う道を進んだのか。 気になる。私だけ? 人に勧めるには相手を選ぶ本、かな〜
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人に勧められて読んでみた。読んだことのない文体、文章で終始圧倒されつつ、続きが気になってどんどん読めた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
うおお、怖い。歪んだ世界で同じように歪みながら生き抜く双子。救いもない、懺悔もない、最後は◯◯で終わる。日記×寸劇とあとがきに書かれていたけど、構成がとても巧い。
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海外文学はあまり読まないのだが、お勧めされたので読んだ。まず第一に読みやすい。理由は主人公の双子による口語体で また、少年の日記をそのまま読んでいるような、素直な文章だった。ただ一つ言えることは主人公の双子達に全く共感できないが突き放してみると非常に痛快な感覚を覚える。戦争、差別...
海外文学はあまり読まないのだが、お勧めされたので読んだ。まず第一に読みやすい。理由は主人公の双子による口語体で また、少年の日記をそのまま読んでいるような、素直な文章だった。ただ一つ言えることは主人公の双子達に全く共感できないが突き放してみると非常に痛快な感覚を覚える。戦争、差別、貧困、暴力、死、これでもか、これでもかとヘイトの嵐。ただ現実をモチーフにされているのは明らかで過酷な日々に没入してしまう。黒手塚と言われる手塚治虫の闇の深い作品で免疫はある方だが、それでもエグい。言いようもない気持ち悪さと不気味さがそこにある。
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二人の少年の日記を覗き見しているような感覚で読むことができた。 戦争の恐ろしさ、生きていくために考えて行動していく二人。 どんな状況であっても、自分にできることを考えて生きることって素晴らしいと思った
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第二次世界大戦中「大きな町」から「小さな町」のおばあちゃんの家へ疎開してきた恐ろしく頭の切れる美しい双子の男の子。戦時下の厳しい環境を生き抜く様が、2人の書く日記という体でつづられている。 笑いながら蟻を踏みつぶすような子供の残虐性…と言ってしまっていいものか…また彼ら子供が大人...
第二次世界大戦中「大きな町」から「小さな町」のおばあちゃんの家へ疎開してきた恐ろしく頭の切れる美しい双子の男の子。戦時下の厳しい環境を生き抜く様が、2人の書く日記という体でつづられている。 笑いながら蟻を踏みつぶすような子供の残虐性…と言ってしまっていいものか…また彼ら子供が大人に性的に搾取されていることもおぞましくて、それが感情のない客観的な言葉でつづられているのがより一層不気味さを掻き立てる。ラストの展開は衝撃的だった。戦争が彼らをそうさせたのか、元々そういう気質があったのか…。挿絵を付けるならエドワードゴーリーだなと思った。 続編があるようなので読んでみようと思う。
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戦時下の飢え、ホロコースト、見捨てられる障害者などの弱者たち、性的搾取…起こっている出来事は惨い以外の言葉がないが、双子はただあるがまま受容する。かといって黙って耐えるというわけでももなく、ホームアローンのように、知恵を駆使し、時には肉身すらも踏み台にして、生き抜いていく。感情を...
戦時下の飢え、ホロコースト、見捨てられる障害者などの弱者たち、性的搾取…起こっている出来事は惨い以外の言葉がないが、双子はただあるがまま受容する。かといって黙って耐えるというわけでももなく、ホームアローンのように、知恵を駆使し、時には肉身すらも踏み台にして、生き抜いていく。感情を排しているが、淡々さとも異なる、実感がある文体で、率直に浮き彫りにされる様々な人間性。「衝撃的」などの踊り文句がつけらがちであることにも納得、一気に読んでしまった。
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