ささらさや の商品レビュー
優しさ溢れる作品です
事故で夫を亡くし、一人息子のユウ坊と佐々良に引越してきたサヤ。不可思議な出来事の起こる街で、元気なお婆ちゃんや頼もしい友達、そして亡き夫の影に支えられて強くなっていくサヤ。心が優しくなる連作ミステリ。
yoko
涙、涙、でも笑顔で一杯にもなる素敵なミステリー小説である。(HPの日記より) ※2001.11.23購入@読書のすすめ 2001.12.3読書開始 2001.12.16読了 売却済み
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星5つじゃ足りない。満天の星を全て贈りたい。 ご病気で命と作家生命を絶たれなかったことをミステリの神に感謝! 菊池健による表1・表4カバーイラストも素晴らしい。
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【あらすじ】 事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけてくる。そしてユウ坊が誘拐された!ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々。連作ミステリ小説。 【感想】
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映画を先に観てしまったので、どうしても比較してしまうが、小説の方は、さやが中心の推理テイストを加えた作品になっているが、映画は幽霊になった夫の話になってしまっていた。しかし小説の方の夫の身内の対応は小説より酷く、映画の方の終わり方が好きだな。まだ続編があるらしく機会があれば読んで...
映画を先に観てしまったので、どうしても比較してしまうが、小説の方は、さやが中心の推理テイストを加えた作品になっているが、映画は幽霊になった夫の話になってしまっていた。しかし小説の方の夫の身内の対応は小説より酷く、映画の方の終わり方が好きだな。まだ続編があるらしく機会があれば読んでみたいな。
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悲劇的なはずなのに、あたたかい話。 弱虫なさやが、母として、一人の人間として一歩一歩踏みしめて成長していく姿にぐっとくる。やかましながらも頼もしい三婆にも拍手。
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2015.5.24 読了 俺と サヤと 産まれたばかりの赤ん坊。 幸せだった日々に いきなりの交通事故。 俺は 幽霊として サヤとユウ坊を 陰ながら支える。 サヤは お人好しで 気が弱く、 おちおち成仏もできない。。。 事故直後は 泣いてばかりだし、 ユウ坊は まだまだ手が...
2015.5.24 読了 俺と サヤと 産まれたばかりの赤ん坊。 幸せだった日々に いきなりの交通事故。 俺は 幽霊として サヤとユウ坊を 陰ながら支える。 サヤは お人好しで 気が弱く、 おちおち成仏もできない。。。 事故直後は 泣いてばかりだし、 ユウ坊は まだまだ手が掛かる。 ふとしたことで、幽霊(俺)を見える人に、 1度だけ取り付ける憑くことができることがわかる。 でも 一度きりなので、貴重な1回。 その都度 騙されたり、事件があるたび 俺が取りつき、サヤと 少し話せる。 それがあるから、サヤも頑張れる。 けど、人は 特に赤ん坊をかかえた シングルママは 強くならないといけない。 サヤも そう思ってゆくが、 俺も 俺がいなくても どんな形でも 問題は 解決するんだ、 俺がいてはいけないんだ、自覚する。 少し切ない話だけど、悲しいだけじゃなく、 脇を固めるキャラたちも ほほえましく、 楽しく 読めました。
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「ささらさや」「てるてるあした」「はるひのの、はる」3部作を全部読んでからレビューを書こうと思っていたら、読んでいるうちに忘れてしまい、全巻結局再読しました(^_^;) 「ささらさや」 新婚で、赤ちゃんが生まれて3か月、幸せ一杯の家族を不意に襲った不幸に普通なら泣けてしまうところが… 「たたきには、にんにくたっぷりのっけてくれよ」が最後の言葉になり、スーパーの袋に入っていたカツオは街路樹に当たって、どこかの野良猫が晩のおかずをかすめとっていった。なんていう滑稽な情景描写が入って喜劇のようになり、そこへ「俺は気が付いたら死んでいた」って全然幽霊らしくない俺が現れる。 奥さんのサヤが気が弱くてお人よしなのが、心配で成仏できない俺。 ささらとい町のごく一部の人にだけ見えて、その人に一度だけ乗り移って奥さんと赤ちゃんのユウ坊のために役に立てる俺。 「ささら さや」っていう優しい音とともに訪れる、サヤにとって心のよりどころになっている俺。 でも、母は強しでどんどんいろいろな人の力を借りて強く賢くなっていくサヤ。 最後には安心して、ユウ坊に『パパ』と言わせて去っていくところは泣けました。 ささらという優しい響きと優しい人々にとっても癒される物語でした。 「てるてるあした」 雨宮照代は難関高校に受かって入学を待つばかり。 ところが、親が自分たちの浪費から夜逃げしないといけない事態になり、急に遠い親戚のささらにいる、鈴木久代さんに預けられます。 今まで、何不自由なく育った普通の中学生の照代が、何もかも自分でしないといけなくなり、働かなくてはいけなくなる。 高校時代の自分と比較して身につまされました。 当たり前に授業料を出して貰って、高校に行ってたけど、それってありがたい事だったんだと… 自分の不幸を呪いながらも、ささらで出会った人々や、女の子の幽霊によってどんどん変わってたくましくなる照代。 最初は「働かないといけない、いつまでも面倒みれないから」なんてすぐ突き放したような言い方する久代さんは、厳しすぎると思ってました。 でも、久代さん自身が病気で長生き出来ないとわかった時、その厳しい言葉が最高の思いやりに満ちたものだったと泣けました。 照代が自分の不幸を嘆いてどうしようもなる時に入る、 「てるてる あした きょうはないても あしたはわらう」なんていうメールの送り主だけは、最後まで疑問のままでした。 私の推理としては、ユウスケのもっている携帯から発信されているから、赤ちゃんのユウスケが操作できるはずないので、ささらさやでユウスケに入った俺がまだそのままいたのかな?って思ってます。 それとも、母親の沢井すみ子がユウスケに入って送っていたのか? 今でもわかりません。 この本を読んで、今の自分を考えた時に人のせいにして自分を変えようとしていないことをすごく反省出来ました。 そして、自分で自分を変えて行くことが出来るし、今からでも遅くないから、頑張ろうと思えました。 再読して本当に良かったです。 「はるひのの、はる」 パラドックスがすごすぎて、1度目に読んだ時は意味が分かりませんでした。 2度目の読んで初めて、すべての意味が分かりました。 「はるひ」が自分の娘華の為に、過去に戻って自分が今かかっている病気の治療法が早く確立するよう、過去を書き換えます。 それには、人でないものが見えるユウスケの力が必要になります。 過去を書き換える前と、書き換えた後のパラドックスが最後に解明され、ユウスケの初恋も終わります。 でも、はるひの願いどおりの素晴らしい未来のハッピーエンドが良かった。
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優しい優しい物語でした。 先に「はるひのの、はる」を読んでしまったので ユウ坊の未来を知りつつ読むという感じでした。 さやとユウ坊を心配するあまり、霊感のある人に乗り移るという そして、なぜか乗り移られた人は前より幸せになるという ハッピーエンド好きにはたまらない本でした。 ...
優しい優しい物語でした。 先に「はるひのの、はる」を読んでしまったので ユウ坊の未来を知りつつ読むという感じでした。 さやとユウ坊を心配するあまり、霊感のある人に乗り移るという そして、なぜか乗り移られた人は前より幸せになるという ハッピーエンド好きにはたまらない本でした。 3人のおばあちゃんがとってもいい。 というか、みんなが集うこの空間がとってもいい。 未来を知っていても、大丈夫だという気にさせてくれる。 映画のキャストの大まかのところを見てしまったので 演じる方がダブって仕方なかったです。
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優しい、それでいて不思議なファンタジー感ある物語だった。「馬鹿っさや」という言葉は、実は夫なりの愛情表現なのではと思っている。 映画化されるのを機に読んだので、セリフのところはキャストの顔を浮かべつつ読んでいた。 さやは、おっとりとしていて、頼りなさそうに見えるのだが、周りの助け...
優しい、それでいて不思議なファンタジー感ある物語だった。「馬鹿っさや」という言葉は、実は夫なりの愛情表現なのではと思っている。 映画化されるのを機に読んだので、セリフのところはキャストの顔を浮かべつつ読んでいた。 さやは、おっとりとしていて、頼りなさそうに見えるのだが、周りの助けを借りながら、ゆう坊を育てる姿は母の風格がだんだんと出てきたように見える。ゆう坊が危うくさらわれそうになった時、義父母、義兄弟に我が子を取らないでと強く迫った姿は、子供を育てている母だからこその、思いがあり、母強しと思わず感じてしまった。ゆう坊をさらおうとした義父母は初めて出来た孫を抱きたいという気持ちがエスカレートしすぎしてしまったようにも感じる。 佐々良市の住民は、よそから来たさやを受け入れていて、人情味がある温かい街だと感じてしまった。 3人のおばあちゃんとエリカ、皆優しくて、良い人たちだと思う。珠子さんの行動には、少し霹靂してしまうが、さやはいい人たちに巡り会えてよかったのではと思う。自分もこの人たちのように、よそから引っ越してきた人を手助けできる人になりたいと強く感じる。 最後の方で夫がさやへの気持ちは、さやのことを本当に愛していることが伝わってきて、感動してしまった。 夫は天国へ旅立ってしまったが、夫の分までさやはゆう坊とともに幸せに生きて欲しいなと願う。
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