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パイロットフィッシュ の商品レビュー

3.6

62件のお客様レビュー

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2023/08/05

バーのマスター、渡辺の「何でもいいからとにかく自分を信じろ。思い通りに生きろ。自分の能力だけを信じて思い通りに好き勝手に」という言葉を思い出し、今までやれていなかったことをやろう、と決意する山崎がかっこいい。 40歳になっても、「やれないことと同じくらい、やれることはあるはず」と...

バーのマスター、渡辺の「何でもいいからとにかく自分を信じろ。思い通りに生きろ。自分の能力だけを信じて思い通りに好き勝手に」という言葉を思い出し、今までやれていなかったことをやろう、と決意する山崎がかっこいい。 40歳になっても、「やれないことと同じくらい、やれることはあるはず」と言い切る姿に勇気づけられた。

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2022/12/25

村上春樹の影響を受けた作家で検索して出てきた本。 面白かったぁ。一気に読み終わった。 人には、2度の別れはない。「一度出会った人間は、二度と別れることはできない。」男女の別れ、死別…。出会えば別れもつきもので、生きていると辛い別れはあるもの…。 別れても、思い出は残り、過ごした...

村上春樹の影響を受けた作家で検索して出てきた本。 面白かったぁ。一気に読み終わった。 人には、2度の別れはない。「一度出会った人間は、二度と別れることはできない。」男女の別れ、死別…。出会えば別れもつきもので、生きていると辛い別れはあるもの…。 別れても、思い出は残り、過ごした時に感じた事も、残り続ける。普段は、思い出さないエピソードも、ふとした瞬間に思い出したり、思い出さなくても影響を受け続けている。 過ごした時間の記憶がある限り、その記憶の相手から影響を受け続けることになる。「そんな人たちと過ごした時間の記憶の集合体」 今の自分は、そんな蓄積された記憶の集合体。出会った人たちから影響を受け続ける記憶の集合体。 辛い別れを昇華させることができる本。 辛い別れをひきづってる人におススメの本です。

Posted byブクログ

2022/01/18

「僕は君とは別れてはいない。それが人と人が出会うということなんじゃないかな。一度出会った人間は二度と別れることはできない。[...] 忘れるということは表層的なことで、それは忘れているだけで消滅しているわけではないんだ。」(230 ページ) さまざまな人と出会い、別れても、 一...

「僕は君とは別れてはいない。それが人と人が出会うということなんじゃないかな。一度出会った人間は二度と別れることはできない。[...] 忘れるということは表層的なことで、それは忘れているだけで消滅しているわけではないんだ。」(230 ページ) さまざまな人と出会い、別れても、 一度出会った人間と、 二度と別れることができないことに気づく主人公。 出会ってきた人たちから影響を受け続け、 そんな人たちと過した時間の記憶の集合体のように 今の自分が形成される。 私たちは、二度と別れることのない出会いを、 毎日繰り返していることに気づかされる物語り。

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2021/08/08

なんとなくノルウェイの森に似てる感じがした。 後半、ちょっと展開に無理がある気がする。 しかし、素敵だなと思ったフレーズも多かった。 『飲食店の良し悪しはいかにおいしく水を飲ませるかやと、わしは思っとる。ただの水を、きれいなグラスとちょうどいい冷たさで出す。水さえおいしく飲...

なんとなくノルウェイの森に似てる感じがした。 後半、ちょっと展開に無理がある気がする。 しかし、素敵だなと思ったフレーズも多かった。 『飲食店の良し悪しはいかにおいしく水を飲ませるかやと、わしは思っとる。ただの水を、きれいなグラスとちょうどいい冷たさで出す。水さえおいしく飲めれば料理だって酒だって何だっておいしく感じる(中略)ただで出すもんやからこそ大切なんや。』

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2020/10/14

一度出会った人間は二度と別れることができない、そうです。そうなのか。 そんなに面白くない、普通かなと思っていたけれど、この本は雰囲気を楽しむ本なのかと気づき、なかなかよかったと思い始めました。

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2019/05/08

人との出会いと別れ、死。 山崎と由希子。渡辺さんと沢井さん。可奈と七海。そして伊都子。 部屋の中の透明な水槽がこの文章の独特な世界観を作っている

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2015/09/03

2015.08 積読本 再読。 10年くらい前に読んだっきりで内容を全然覚えてなかったけど、やはり私好みの物語でした。(じゃなかったら買ってないか) 鬱々してるけど、清々しさもある。

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2014/12/17

なにこれ、めちゃめちゃ純愛じゃないですか! だけどありがちな恋愛ストーリーなんかじゃない。優しくて、透明感があって、だけど核心は突いてくる。生きるという事、人生の話。 「これまでに出会ってきた多くの人たちから影響を受け続け、そしてそんな人たちと過ごした時間の記憶の集合体のように...

なにこれ、めちゃめちゃ純愛じゃないですか! だけどありがちな恋愛ストーリーなんかじゃない。優しくて、透明感があって、だけど核心は突いてくる。生きるという事、人生の話。 「これまでに出会ってきた多くの人たちから影響を受け続け、そしてそんな人たちと過ごした時間の記憶の集合体のようになって今の僕があるのかもしれない」 とても共感できました。過去を無かった事になんて出来ないし、切り離す事もできません。ずーっと続いていくものですよね。 これは涙なしでは読めません、後半は泣いた泣いた…。 「この愛が本当に本物ならば、二人はこの世界のどこかで必ず再び巡り合うはずです」由希子のこの言葉が最後に頭に浮かんできました。 ラスト、山崎くんは電車を乗り過ごしたのかなぁ…? 久しぶりにこれぞ純文学って感じの素敵な作品に出会えました。暫く余韻に浸りそうです。

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2014/01/26

「人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない。」記憶についての苦しみを溶かしてくれた小説。読むたびに泣いてしまう特別な一冊だ。

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2013/04/21

『人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない。 なぜなら人間には記憶という能力があり、そして否が応にも記憶とともに現在を生きているからである。』

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