プラチナ・ビーズ の商品レビュー
スパイなどの諜報活動…
スパイなどの諜報活動というと007などの拳銃でバンバン打ったり敵基地の破壊活動などのド派手なシーンがすぐ頭に浮かぶんですが、本編の諜報活動はとっても地味なんですね。最初はとっても退屈な小説だと思いつつ読んでいました。でも、気がついたら、物語に引き込まれていました。諜報戦のプロであ...
スパイなどの諜報活動というと007などの拳銃でバンバン打ったり敵基地の破壊活動などのド派手なシーンがすぐ頭に浮かぶんですが、本編の諜報活動はとっても地味なんですね。最初はとっても退屈な小説だと思いつつ読んでいました。でも、気がついたら、物語に引き込まれていました。諜報戦のプロである米国と北朝鮮との争い、そして平和ボケした日本。物語は「プラチナ・ビーズ」というキーワードに従って進んでいくのですが、その謎の断片が1つずつ集まって解明されたときには………!!
文庫OFF
まさしく日本を舞台に…
まさしく日本を舞台にしたスパイ小説。アメリカ・日本・北朝鮮が絡んでくる展開は、手に汗にぎる。先が気になって仕方がない。そして、タイトルの意味がわかったときの衝撃!ものすごくおもしろいエンターテイメント。
文庫OFF
米国国防総省直属の機…
米国国防総省直属の機関である‘会社’の下請け機関で働くアナリスト葉山隆は、謎の言葉「プラチナ・ビーズ」をめぐる熾烈な米朝の攻防戦に巻き込まれていく!読み始めたら止まらない面白さ。とてもオススメです。
文庫OFF
10年ぶりくらいに再読。 葉山隆の優柔不断さが懐かしかった。 「…メイビー」で意見を終わらせる彼の成長?も魅力なのではないかなと。 しかし、プラチナビーズが何かを知ったとき、 「え?」 て思ってしまう自分は、平和なのどかな国でそだったんだなあと思ってしまった。 さて、続編読もう。...
10年ぶりくらいに再読。 葉山隆の優柔不断さが懐かしかった。 「…メイビー」で意見を終わらせる彼の成長?も魅力なのではないかなと。 しかし、プラチナビーズが何かを知ったとき、 「え?」 て思ってしまう自分は、平和なのどかな国でそだったんだなあと思ってしまった。 さて、続編読もう。(去年出た新作のために再読中)
Posted by
長い小説でした。 もう少し凹凸があった方が。。 それにしても、パズルのピースのように 情報を組み合わせる。 分析官って、楽しそうな仕事です。
Posted by
何年経っても色褪せず、今も大好きな作品。 魅力的なキャラクターと、重厚なストーリー。 プラチナ・ビーズの正体がわかったときの衝撃と切なさは忘れられない。
Posted by
欧米諸国がアジア諸国を植民地扱いするのは、アジアには豊富な資源があるからに他ならないと、体験入学で聞かされた。文化の発展が遅れているせいで、酷い扱いを受けるけれど、本当に文化の発展が遅いというのは悲惨で、道具のように使われて当然なのだろうかという話だった。 アジア諸国には美し...
欧米諸国がアジア諸国を植民地扱いするのは、アジアには豊富な資源があるからに他ならないと、体験入学で聞かされた。文化の発展が遅れているせいで、酷い扱いを受けるけれど、本当に文化の発展が遅いというのは悲惨で、道具のように使われて当然なのだろうかという話だった。 アジア諸国には美しい文化があって、それは圧倒的に人を感動させることができると思う。それと豊富な資源があって、だからこそ経済的な発展は遅いし、近隣国同士の仲も悪い。互いのよさを理解しているからこそ、負けず嫌いが祟って現在のような経済の停滞を味わわざるを得ないのかもしれない。 プラチナ・ビーズという作戦名が指し示す通りに、日本は資源を捨てまくり、まさに飽食の状態であった。或いは現在もそうであって、この先もそうあり続け、気付いた時には滅んでいるかもしれない。 楽観主義的なのかと言えばそんなこともなく、刹那的なのかと問われれば、そうでもないような気がする。しかし無関心ではある。無関心でありながら、実のところ周囲の目を気にしている。目の前の食糧にしか本当は関心が無く、税を徴収されてもおとなしくしているのに、他の国を助けようとする。つまり、恵んであげようという、道義的使命感を抱いている。 一方で、労働大国である日本は、働きすぎているのにも関わらず、経済は停滞している。停滞しながらも、食料は相変わらず捨てるのに、相反するように自国の問題や政治には無関心だ。生きることに関して、余裕がある筈なのに、自分の生活しか見ることができない。 それはでも、それだけ働いているということなのかもしれないし、働かなければ食べることができないという不安感は大抵の人であれば持ちうる一般的感覚なのだろうと思う。 しかし片方を疎かにするのは、国民全員を脅かすことであって、それは決して一人では覆すことのできないあらゆる決定を、国民の団結によってはどうにかできるのではないだろうかという希望的観測に過ぎないかもしれないけれど、それが現実に成り得るかもしれない以上は、そうすることに賭けることでしか自分たちの生活を守ることのできないときが絶対に来る。 つまりいずれにせよ、自分の生活を守りたいのであれば、常に国の動向を窺い知らなければならない。ずっと事なかれ主義を貫き通しているのではいけない。そう懸念しているのは、ともだちといるときに政治の話をすると、みんなにそんな話は知らないと言われてしまうからである。興味を示し、意見を交換し合えるのはほんの一割程度だけで、とても悲しくなった。政治への参加率の著しい低下にもそれは顕れている。政治に参加し、興味を持つことがステータスであるという風潮を生み出すところから始めなければならない。 そのことに於いても、友人に五條瑛の小説を薦めるというのは、とても大きな意味を持つと思う。うちくらいの年齢或いはもっと下の年齢のひとが読むことが重要だと思う。
Posted by
日本に対する疑念と矛盾がとりあげられていた。 アナリストの葉山さんが踏んだり蹴ったりなのに、たいへんかわいかった…。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かったです!文句なしに。 東京で、アメリカの情報機関の末端で働くアナリストが朝鮮半島に関係する事件を調べていく話、ということになるんでしょうか? ものすごく中身が濃かったので一言にするのが難しいのですが・・・ 物語としても、作者さんの経歴も関係してものすごくリアルで重厚です。 情報関係の職種についての小説が好きな人は多分好きだと思います。 結構前の小説ですが、内容そのものは結構参考になります。 自然と国際的なニュースに興味がわくようにもなりました。 スパイ小説との取り方もあるようですので、そちらが好きな方にもオススメです。最後の船でのシーンも緊迫感があっていいですよー! それから、キャラクターがとても魅力的です・・・(笑) みんな一癖も二癖もあって、なかなかに素敵な人々です。 主人公の葉山さんは苦労してましたが。 会話などのやり取りも良かったです!読んでいて、思わず笑みが漏れてしまうような微笑ましさというのか、仲の良さというのか・・・ みんななんだかんだで優しいと思います・・・ 色々な人にもっとおすすめしたい作品です。
Posted by
プラチナ・ビーズ。それは希望となり得るのか。 ネガティブなアナリスト葉山は膨大な情報の流れから、北朝鮮の微かな異変を汲み取る。その流れは彼に何を伝え、もたらすのか。 元防衛庁勤務の著者が描く情報分析官という世界。日本って本当に平和で鈍感なんだと感じた。 葉山は本当にネガティブ。...
プラチナ・ビーズ。それは希望となり得るのか。 ネガティブなアナリスト葉山は膨大な情報の流れから、北朝鮮の微かな異変を汲み取る。その流れは彼に何を伝え、もたらすのか。 元防衛庁勤務の著者が描く情報分析官という世界。日本って本当に平和で鈍感なんだと感じた。 葉山は本当にネガティブ。こんな繊細でよく食えない上司についていけるなと何度も思った。ただ追い詰められたり、緊張感のあるシーンで冷静に相手の所作や性格を分析している彼は、ある面ではかなり豪胆だとも思う。 どちらかといえば女性向けなのでは。私が腐ってるだけかな? 続きがあるようなので、ぜひ読みたいと思う。
Posted by