プラチナ・ビーズ の商品レビュー

五條瑛(著者)

2012/12/03

再読。
十年以上前ですが、初めて読んだときの衝撃は忘れません。
でも話は大分わすれてた(笑)

テープを繰り返し聞く葉山、シットと叫ぶ坂下、余裕たっぷりのエディと、断片的にははっきり覚えてるんだけどなぁ。
でも、やっぱり強烈に頭に残るのは冒頭の、白い朝鮮の地を見下ろす男と子ども。
ラストにつながった時、更にぐっときます。

2012/07/30

五條氏のファンとしてデビュー作を読んでいなかったとは、ぬかっていました。デビュー作にしてこの筆力は圧巻です。今更語るまでもないテーマの深さ、知らない世界なのに感じるリアリティ、鉱物シリーズへの発展性や、他のシリーズでちょい役で登場してすら存在感のある独特のキャラなど、文句無しですね。

2012/07/17

情報分析官の葉山は、ある女性からの情報により北朝鮮の権力中枢に何かが起きていることを知る。

一方、在日米軍所属の坂下は脱走兵の変死事件を追う。

２人の追うものがつながる時、「プラチナ・ビーズ」の意味がわかる。

プラチナ・ビーズ…なるほど、そういう意味だったのね。

日本は豊かで、普段その事を意識しないけど、この世界にはそうでない国も確かに存在するんだということを思い出させてくれる話。

2012/02/08

かなり分厚い本だけど、他の方々も仰るとおり読みやすい。
キャラも魅力的で、夢中になって読める本。

今の日本の豊かさは、異常なんだと思い知る。
日本人は平和ボケしていると言われてもしょうがないと思った。
色々と勉強になる。

2011/07/22

脱走した米兵の死体が金沢であがった。それを調査する坂下。
アナリストの葉山は北朝鮮の情報を聞き取り中に色々な情報を得て行く。
さて、何が起きているのでしょーか。

国益か。正義か。道義か。
長い目で見たり広い目で見れば葉山はアナリストとして間違っているかもしれないけど、留美のため（自分のため？）の葛藤は実に人間的なんだと思う。
私も、気付かずに金を呑み込んでいるのかしら？少し怖くなりました。
田所と吾郎が好きキャラです。

2017/02/18

ＣＩＡに協力している、情報アナリストが主人公。外国の血が入り、祖国を持たない彼が入手した、北朝鮮に関する極秘情報。それに関する米兵の死。女優の卵の死。果たしてプラチナ・ビーズとは・・・？飢えに苦しむ北朝鮮の人々には、米が何よりの・・・

2011/04/23

プラチナ・ビーズ。
これが何を意味するのか、分かった時とても切なくなりました。

そしてフィクションなのに、もしかしたら現実にあることかもしれないと思わせる小説。

byしらたまうさぎ

2010/10/28

わりとテーマは難しめ重めですが、登場人物が良い意味で漫画っぽいので、そういうところ意識せずに読み進められると思います。
出てくるキャラはみんな台詞も決まっててキャラキャラしいんですけど、設定自体はリアリティがあるので浮きすぎない。そうそう私、007みたいなミラクル発明品とかが出てこない　こういうスパイ小説が読みたかったのって感じ。

【プラチナ・ビーズ】を希求する人々、
【プラチナ・ビーズ】の意味するものとは　ってところがメインかな……

しかし、エディとサーシャは格好良すぎて、逆に恥ずかしい（笑）

2010/09/16

とにかくあらゆる人に読ませたい小説ナンバー１！
そして新刊が待ち遠しいシリーズです。
内容の重さと深さと面白さに溜息しか出ない。

2010/06/27

「プラチナビーズ」が何を意味しているのか分かった時、ちょっと切なかった…
読みごたえたっぷりな長さと、腐ったお姐さん方の琴線に触れまくる登場人物たち満載なのもたまらんです。