ハードボイルド/ハードラック の商品レビュー
吉本ばなな時代の作品。高校生の時に出会いました。 ハードボイルド:「ハードボイルドに生きてね」という元恋人の言葉が印象的でした。 ぞっとさせられたり、胸が締め付けられるくらい切なくなったり、笑ってしまったり、泣いてしまったり。 ハードラック:両親よりずっと近い存在のような気が...
吉本ばなな時代の作品。高校生の時に出会いました。 ハードボイルド:「ハードボイルドに生きてね」という元恋人の言葉が印象的でした。 ぞっとさせられたり、胸が締め付けられるくらい切なくなったり、笑ってしまったり、泣いてしまったり。 ハードラック:両親よりずっと近い存在のような気がする姉妹のお話。姉のいる自分にとって、読み勧める内にどんどん涙が出てきて、止まらなくなりました。
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ハードボイルド:ある旅館に泊まった夜の話 ハードラック:姉が脳溢血で倒れてしまう話 ストレートな文章とストーリーで、相変わらずするする読めるのだけど、 なんか薄っぺらいかなー。 ハードラックの方がまだよい。
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身近な「死」を経験しているふたりの、それぞれのお話。あたしが、ある程度成長して「おとな」に近い体と心を得たとき、同じ経験した。人が死んだときの空気は異様だ。ぐったりとなにかにまとわりつかれているようで、それを吹き飛ばすが如く、滝のような涙が出てくる。暗くて重いはずの、その雰囲気は、確かにそうであるのだけれど、不思議と美しくも感じる。ぐたぐたになるまで、せわしなく動かした心が、まるで真新しいつるつるなものになった後、あたしたちは「再生」する。こういう過程を、ふたつの物語は丁寧に描いていているように感じた。
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ハードボイルド* 夜おばけとか怖くて寝れないときはこれ読むと落ち着けそう。 ハードラック* 脳死のお姉さんを持った主人公が、ただ苦悩するというよりも客観的に自分を見て心の整理をしていく話。
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「ハードボイルドに生きてね。どんなことがあろうと、いばっていて。」最後になった電話でそう言っていた千鶴。彼女のことを繰り返し思い起こす奇妙な夜を描く「ハードボイルド」。 死を待つ姉の存在が、一人一人の心情を鮮やかに変えていく季節を行く「ハードラック」。 闇の中を過ごす人々の心が光...
「ハードボイルドに生きてね。どんなことがあろうと、いばっていて。」最後になった電話でそう言っていた千鶴。彼女のことを繰り返し思い起こす奇妙な夜を描く「ハードボイルド」。 死を待つ姉の存在が、一人一人の心情を鮮やかに変えていく季節を行く「ハードラック」。 闇の中を過ごす人々の心が光り輝き始めるときを描く、二つの癒しの物語。 ***
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元恋人の死・家族の死…死に向き合いながら、その人を懐かしみながら、また次の日を迎える… 悲しみを乗り越えるのではなくて、その人を思い出しては、涙したり胸があつくなったりして、ずっと一緒に歩んでいくものなんだろうな…としんみり思った。 やっぱり吉本ばななの小説は 風景と人物たちの...
元恋人の死・家族の死…死に向き合いながら、その人を懐かしみながら、また次の日を迎える… 悲しみを乗り越えるのではなくて、その人を思い出しては、涙したり胸があつくなったりして、ずっと一緒に歩んでいくものなんだろうな…としんみり思った。 やっぱり吉本ばななの小説は 風景と人物たちの心情がきれいに折り重なって、しんと胸に落ちてくる…そんなイメージで、とても読みやすくて心に残る。
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何も考えずに生きていたら気づかないような視点がたくさん。 “ちょっと変わってる友達”の話を聞いている時のような、微妙な緊張感が漂う作品でした。 ただ、書いてる本人にしか分からない系のことが多く、私には・・・合いませんでした。
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心に、じんわり感が不足していて、何かを補給せねばと思い、急いで本棚から取り出し、「ハードラック」の方だけを読む。 悲しみと優しさが詰まっていて、自然と涙が出てきて、心が潤ってくる。
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奈良美智さんのジャケットに惹かれて! 奈良美智の書く女の子、私に似てるって言われたよ ボブ×童顔だからだと思うけどそれ以来勝手に 親近感を抱いてます♪
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ひたすらに夜の雰囲気が漂う作品。ホラーみたいな気運が立ち込めていて、じとっとした暗さがある。 ちょっとこわかった。
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