人の心はどこまでわかるか の商品レビュー
この本の対談者は、「閉ざされた心との対話」と「心にある 癒やす力 治る力」という2冊の本と同じメンバーで、その時の対談者のQ&Aを本にしたものがこの本。 以下の話が参考になった。 (河合さんの師匠の)マイヤー先生も、そのときの流れで、カウンセリングが50分のところが1時...
この本の対談者は、「閉ざされた心との対話」と「心にある 癒やす力 治る力」という2冊の本と同じメンバーで、その時の対談者のQ&Aを本にしたものがこの本。 以下の話が参考になった。 (河合さんの師匠の)マイヤー先生も、そのときの流れで、カウンセリングが50分のところが1時間になったり、40分でやめるときもありました。そこで私が、「先生はあんまり時間どおりにやりませんね」と言ったら、こんな返事でした。 「君は、『カルメン』は三時間だけど、『椿姫』は二時間だから、同じ値段ではおかしいとか、『カルメン』のほうが割安だとか言うかね。その作品を見にいっているんだから、作品が終わったら終わりじゃないか」 この話は、河合さんの「イメージの心理学」という本にある「人間は生まれたときから完成しているとも言えるし、どんな人も未完のままに死ぬとも言える」という言葉に通じる逸話である。幼くして死んで、その人の人生という作品が、周りの人には未完に見えたとしても、本人には、それで完成なのだ。 人生の評価は、時間の長さで比較するようなものではない、ということを言いたいのではないだろうか。
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これを読みながら、つくづく人々が抱える問題というのは、一夜にして瞬間的に治る・解決するなんていうことはそうそうなく、じわじわと、じっくりだんだん治る、良くなるものだと改めて感じさせられる。カウンセラー・臨床心理士とは、なんとも忍耐力の必要な仕事だなと思わされる、、
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臨床心理士の皆さんへのアドバイスを延々と共有されている形だった。はじめ違和感を感じたが、臨床心理士さんの着眼点や考え方を知ることができて良かった。しかしタイトルの『人の心はどこまでわかるか』、ということに対する答えのようなものはあるようでなかったのが気になるところ。
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人の心に向き合う苦しみと喜びを痛感する一冊。自信がなくてもいい、悩んでもいい、そう思うことができ、なんだか救われた。
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ユング派の権威である河合隼雄の一冊。 2000年初版なので今は若干古臭く感じる記述もあったが、読みやすくて勉強にはなった。
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多くの方と同じく河合隼雄の著書とは古くから付き合いで、河合隼雄が流行った(?)80年代からかれこれ数十年な感じですが、多作だったこともありなかなか読み切れていません。 これは分析やカウンセリングにテーマを絞った対談集。戦いの記録でもあり、問いかけでもあり、河合隼雄らしい内容でよか...
多くの方と同じく河合隼雄の著書とは古くから付き合いで、河合隼雄が流行った(?)80年代からかれこれ数十年な感じですが、多作だったこともありなかなか読み切れていません。 これは分析やカウンセリングにテーマを絞った対談集。戦いの記録でもあり、問いかけでもあり、河合隼雄らしい内容でよかった。
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ユング派などなど、何度勉強してもよくわからなかったが、 河合先生がされていることをよんで、ほんの少しはわかった、気がする。 最近話題?のコミットという言葉(この本が出てきたのはそれより相当前だが…)の元の意味もおもしろかった。 子どもの夢は要注意、に関しては、 私自身うまく対...
ユング派などなど、何度勉強してもよくわからなかったが、 河合先生がされていることをよんで、ほんの少しはわかった、気がする。 最近話題?のコミットという言葉(この本が出てきたのはそれより相当前だが…)の元の意味もおもしろかった。 子どもの夢は要注意、に関しては、 私自身うまく対処できなかった経験がある。 反省。
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題名からイメージ、期待していた「人の心を理解するためのテクニック」とは違い、「心理療法家とはこんな仕事だよ」と言った感じの内容で少々拍子抜け。ただ、誰にでも分かりやすく平易な日本語で書こうとされてる事は文章から伝わってくる。 『教師の生徒に対する体罰がときどき問題になりますが、体...
題名からイメージ、期待していた「人の心を理解するためのテクニック」とは違い、「心理療法家とはこんな仕事だよ」と言った感じの内容で少々拍子抜け。ただ、誰にでも分かりやすく平易な日本語で書こうとされてる事は文章から伝わってくる。 『教師の生徒に対する体罰がときどき問題になりますが、体罰と同じ厳しさ、強さを、体を使わずに、言葉と態度で表現できるようになることがかんじんです。それが父性を鍛えるということです。』p69より引用
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心理療法家がどのような姿勢で、クライエントと向き合っているのか、さまざまなケースを例に記されている本。 心理学者というものは、全人格で患者と向き合わなければならない仕事だ。医者と同じように、患者の命をも左右する。スキルや知識を得ただけでは成り立たないし、多少の経験では心もとない。...
心理療法家がどのような姿勢で、クライエントと向き合っているのか、さまざまなケースを例に記されている本。 心理学者というものは、全人格で患者と向き合わなければならない仕事だ。医者と同じように、患者の命をも左右する。スキルや知識を得ただけでは成り立たないし、多少の経験では心もとない。かといって経験を積まなければ高みに行けない。 「心理療法家は全体が見えてなければならないのです」とあるけれど、そんなに簡単に見えるものでもないだろう。
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学校や病院など、様々な場所に勤務する臨床心理士たちからの質問を、著者であるベテラン心理士が回答する形式。臨床心理の現場で心理士たちはこういう問題に直面するのか、ということがよく分かり、興味深い。
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