1,800円以上の注文で送料無料

人の心はどこまでわかるか の商品レビュー

3.7

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/05/25

心の問題集&回答集!! 悩み、傷つく心を知ると、自分も他人も見えてくる!! 人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている「心の専門家」である著者が、「人の心とは何か」に心理療法の現場から答える!! 人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている者が、「...

心の問題集&回答集!! 悩み、傷つく心を知ると、自分も他人も見えてくる!! 人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている「心の専門家」である著者が、「人の心とは何か」に心理療法の現場から答える!! 人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている者が、「心の専門家」である、と私は思っている。そのわからないことをそのままに捨ておかず、つねにそれに立ち向かっていなくてはならないのはもちろんであるが。これに反して素人は「わかった」と単純に思いこみすぎる。というよりは、「わかった」気になることによって、心という怪物と対峙するのを避けるのだと言っていいだろう。この書物はもともと心理療法をいかにするかという問題意識から出てきたのであるが、心理療法に関係のない、心に関心のある一般の方々が読まれても、おもしろいものになっていると思う。治療者とクライエント(相談に来た人)の関係を、そのまま家族や職場の人間関係に移しかえることはできないが、それらを考える上でヒントになることが、相当にあるのではないかと思う。

Posted byブクログ

2017/12/23

中堅の心理療法家・カウンセラーたちから寄せられた質問に著者が答えるかたちで、心理療法のあり方について論じた本です。 本書を読むと、心理療法家の人たちが心の病を非常に広い文脈でとらえていることがよくわかります。たとえば著者は、長年の妄想が治った患者から、「年来の友人を失った心境」...

中堅の心理療法家・カウンセラーたちから寄せられた質問に著者が答えるかたちで、心理療法のあり方について論じた本です。 本書を読むと、心理療法家の人たちが心の病を非常に広い文脈でとらえていることがよくわかります。たとえば著者は、長年の妄想が治った患者から、「年来の友人を失った心境」だという感想を聞かされたというエピソードを紹介しています。ここには、ただ妄想を治してしまえばよいというような単純な考え方ではなく、患者を取り巻く社会や患者自身の生き方といった広い文脈のなかで患者の症状を考えようとする姿勢がよく示されているように思います。 心理療法家やカウンセラーと呼ばれる人たちも、そうした患者を取り巻く広い文脈のなかでみずからのなすべきことを見つけ出していかなければならないことはよくわかりましたが、そうした心理療法家の役割が世間から十分に理解されていないことに対する葛藤もあることを教えられました。

Posted byブクログ

2013/04/27

人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている者が、「心の専門家」である、と私は思っている。 要は、本気でやっているかどうか 人間が生きていく場合、ある程度、モノがないほうが生きやすいのではないか 私たちの言語表現能力には限界がありますから、実際の体験、実際に起こっている...

人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている者が、「心の専門家」である、と私は思っている。 要は、本気でやっているかどうか 人間が生きていく場合、ある程度、モノがないほうが生きやすいのではないか 私たちの言語表現能力には限界がありますから、実際の体験、実際に起こっていることのほんの一部しか表現することはできないはずですが、いったん言語化されると、あたかもそれがすべてであるかのような錯覚を招きがちです。だから、つねにそういうことを踏まえていないと、大きな間違いをおかすことになります。 自分が変わるときには、苦しいもの

Posted byブクログ

2013/02/01

人の心はどこまでわかるか の答えを期待して読んでは行けません(笑)。 たくさんの臨床家からの質問に著者が答える形式です。 臨床心理の現場以外でも役立つことが多いと思います。

Posted byブクログ

2012/11/25

タイトルから「人の心はどこまで・・・」なので この問題を探求する一冊かと思っていた。 しかし、この本は心療内科の先生たちの経験を 語った一冊。 これを読む限り、医師の方が取り込まれてしまいそうだ。 非常に大変な仕事である。

Posted byブクログ

2012/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

河合先生のご本は、どれもやさしい語り口なんですが、書いてあることは結構すごい。例えば、この本には、河合先生が50歳くらいの頃、心理療法がしんどくて「死んでしまいそうだった」という感想がさらっとでてきます。うっかりすると読み飛ばしそうですが、たぶんこれも淡々と事実を語っていて、本当に死にそうだったんだろうなあと腑に落ちました。臨床家かくあるべし。肝に銘じることにします。

Posted byブクログ

2012/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不肖ながら臨床心理士を目指しています。 この本を呼んだら、本当に自分なんかが目指していいものか、もし仮に試験に受かったとしてもこんな責任のある仕事をやり遂げられるのか、自問自答してみました。答えは出なかったのですが、「これから勉強していく中でその適正を見つけよう」となんとも先送り的な結論に。 河合隼雄さんやその他の心理療法家と呼ばれる先生方の本を呼んだりお話を聞いたりしてみたい、と思える一冊でした。

Posted byブクログ

2011/12/08

中堅の心理療法家の人達と河合先生の対話をもとに、心理療法について書かれた本です。人を理解することには、終わりはなく、どんな時も希望を持つこと、常に研究し、努力することなど、多くのことを教えてくれました。

Posted byブクログ

2011/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

河合さんがユング分析家になったのは、アメリカ留学で尊敬する2人の教授が「スイスの研究所に行ってユング分析家になれ」と言ったからだそう。偶然の必然てあるんだなぁ。「自分が治してやる」という気持ちでは臨床はできないそう。問題行動が治って「普通の人」になることで、本人は「さみしい気持ち」になったり、自殺したりしてしまうこともある。

Posted byブクログ

2011/07/12

あんまり記憶にありませんが、たぶん、いろいろな投書に応える形で河合さんの考えや、問題へのヒントを教えてくれる本だったと思います。こういう本を読んで、少しづつ自分の考え方に影響がもたらされる物だと思います。意識していない部分で変容が起こるような気がします。

Posted byブクログ