ワンダフル・ライフ の商品レビュー
ハードカバーのときは…
ハードカバーのときはちょっと高くて手がだせなかったけど、文庫になって買えました。NHKでもやってましたよね、これ。化石とかに興味のある人には本当にオススメです。
文庫OFF
著者の人は書く本が面白いといふ評判は聞いてた。 でカンブリア紀の生物学は、ちゃんとしたものでなくて、アレナをっさんのせいで停滞してたと言ふアカデミズムのいやぁな黒歴史が展開して、面白いけど、うぁぁな感じ。 ハルキゲニアの復元図とか「進化」続けてるけども、はい。
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子どもがカンブリア紀にハマってたので自分もハマって調べてたら行き着いた本 バージェス頁岩はただカンブリア紀の生物がたくさん見つかったとこという認識だったが、生物の軟組織も化石になっておりとても珍しく更に、進化の歴史認識を変える大発見だとは知らなかった 今まで逆円錐型に生物の多様性が増しているのは当たり前だと思っていたが、実はバージェス頁岩の時代の方が解剖学的設計パターンは多かったと言うのは衝撃だった これが、30年近く前の本なのにあまり広まっていないのが不思議 人間の直感に反するなのかな?
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おもろいから500ページは思ったよりもスラスラ読めるけれど、最近「頭のいい人がパーでも分かった気になるように簡潔に面白おかしく書いてくれた親切な本=離乳食本」を読んでたせいか長くてムズい。でもおもろい。 「現動物界の門は代表的7つ。バージェス化石動物15-20はそれぞれ独立した...
おもろいから500ページは思ったよりもスラスラ読めるけれど、最近「頭のいい人がパーでも分かった気になるように簡潔に面白おかしく書いてくれた親切な本=離乳食本」を読んでたせいか長くてムズい。でもおもろい。 「現動物界の門は代表的7つ。バージェス化石動物15-20はそれぞれ独立した門。」 「節足動物は現存の3グループと絶滅の1グループ。バージェスはこれらの原始的代表化石と20を超す基本デザインを持つ。」 「異質性ピーク」 「悲運多数死」 「偶発性」 「複雑な複数因子によって切り抜けた生存組。但し絶滅時生存可能性を高めるある仕組みは最初の進化原因とは無関係の偶発なのでは(白亜紀末に哺乳類が生き残ったのは小さかったからかもだが生き残るために小さかった訳ではない)」 表現として好きなのは「スティーブンキングは馬鹿げた進化と呼ぶ。私はそれをダーウィニズムと呼ぶ。」ってやつ。 冒頭作者が逆円錐の進化図をヤイヤイ言うてたのも納得。 古生物好き、進化生物学好きって人にオススメ。 あと「輪廻」とか「天国」とか信じてない人も楽しく読めると思う。
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-2008.03.20 副題は「バージェス頁岩と生物進化の物語」。カナダのバージェス頁岩に見出されたカンブリア紀の動物群を詳細に紹介しつつ、進化のシナリオに偶然性の関与が大きいことを解く93年初訳の文庫化本。自然陶太の作用を最大限に重視する漯進的進化論者のドーキンスに対して偶発性も重視する断続的進化論者グールドの代表作とされる。
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一般人のうちでも、それなりに活字を読む気がああって、専門的なというか、実に理系っぽい言いまわしに耐えられる人だけがついてこれる世界。みたいな。いやしかし、何故に長々と語るのか。言いたいことはトヨタ式でA4で1ページにおさめろって言われてないのか。 というわけで頑張って読むわけだけ...
一般人のうちでも、それなりに活字を読む気がああって、専門的なというか、実に理系っぽい言いまわしに耐えられる人だけがついてこれる世界。みたいな。いやしかし、何故に長々と語るのか。言いたいことはトヨタ式でA4で1ページにおさめろって言われてないのか。 というわけで頑張って読むわけだけど、化石の世界も深いというか、そこから進化論やら科学的解析法やら帰納法やら、勉強にもなる。いや本筋は古代生物なんだろうけどね。 写真とか復元予想図とかあるのは良いよね。だいたい素人が化石だけ見せられても分からんし。
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【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB04011032
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バージェス頁岩を学ぼうと本著に行き着いた。 1909年に発見されたバージェス頁岩はカンブリア紀の生命の多様性爆発であまりにも有名だ。発見したチャールズ・ドゥーリトル・ウォルコットはその研究で、「ウォルコットの靴べら」と評されるほど、多種多様な化石となった生物たちを原生種の進化系統に押し込んでしまったという。1970年代になってやっとその研究が見直され、絶滅した系統を含め、進化系統の考え方に修正が加えられた。 「ワンダフル・ライフ」、この簡潔明瞭な書名からは想像できないほど内容は非常に濃く難解、一般向けの啓蒙書だと思って気軽に取り掛かると火傷するので注意が必要だ。 化石から読み解く古生物の難しさが伝わってくる一冊だ。
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「ワンダフル・ライフ」スティーヴン・ジェイ・グールド著・渡辺政隆訳、ハヤカワ文庫、2000.03.31 603p ¥987 C0145 (2021.04.27読了)(2021.04.05拝借)(2000.07.22購入) 副題「-バージェス頁岩と生物進化の物語-」 【目次】 序...
「ワンダフル・ライフ」スティーヴン・ジェイ・グールド著・渡辺政隆訳、ハヤカワ文庫、2000.03.31 603p ¥987 C0145 (2021.04.27読了)(2021.04.05拝借)(2000.07.22購入) 副題「-バージェス頁岩と生物進化の物語-」 【目次】 序言および謝辞 1章 期待の図像を解読する 2章 バージェス頁岩の背景説明 3章 バージェス頁岩の復元―新しい生命観の構築 4章 ウォルコットの観点と歴史の本質 5章 実現しえた世界―“ほんとうの歴史”の威力 文庫版のための訳者あとがき 図版クレジット 文献目録 ☆関連図書(既読) 「ダーウィン先生地球航海記(1)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1995.06.23 「ダーウィン先生地球航海記(2)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1995.10.02 「ダーウィン先生地球航海記(3)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1995.11.20 「ダーウィン先生地球航海記(4)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1996.01.20 「ダーウィン先生地球航海記(5)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1996.02.23 「種の起原」チャールズ・ダーウィン著・堀伸夫・堀大才訳、朝倉書店、2009.05.10 「ダーウィン『種の起源』」長谷川眞理子著、NHK出版、2015.08.01 「新版ガラパゴス諸島」伊藤秀三著、中公新書、1983.04.25 「ガラパゴス博物学」藤原幸一著、データハウス、2001.10.25 「さよならダーウィニズム」池田清彦著、講談社選書メチエ、1997.12.10 「失われた化石記録」J.ウィリアム・ショップ著・阿部勝巳訳、講談社現代新書、1998.03.20 「NHKスペシャル 生命大躍進」生命大躍進制作班著、NHK出版、2015.07.10 (「BOOK」データベースより)amazon 1909年、カナダで5億年前の不思議な化石小動物群が発見された。当初、節足動物と思われたその奇妙奇天烈、妙ちくりんな生きものたちはしかし、既存の分類体系のどこにも収まらず、しかもわれわれが抱く生物進化観に全面的な見直しを迫るものだった…100点以上の珍しい図版を駆使して化石発見と解釈にまつわる緊迫のドラマを再現し、歴史の偶発性と生命の素晴らしさを謳いあげる、進化生物学の旗手グールドの代表作。
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私が推薦する書は、スティーブン・ジェイ・グールド著『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語』である。本書は、カナダに位置するバージェス頁岩から産出した化石小動物群にまつわる古生物学、さらには進化の解釈にフォーカスした書物である。初学者が読むには少々難解な内容も含まれて...
私が推薦する書は、スティーブン・ジェイ・グールド著『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語』である。本書は、カナダに位置するバージェス頁岩から産出した化石小動物群にまつわる古生物学、さらには進化の解釈にフォーカスした書物である。初学者が読むには少々難解な内容も含まれているため、最低限の地球科学、特に古生物学を学んだことがある者に強く推奨したい一冊である。 本書を推薦するにあたり、是非とも注目していただきたい点は四点ある。 第一に、バージェス頁岩から発見された生物に関する記述の情報量の多さである。一度はある古生物学者によって誤って定義された彼らが、後々三人の古生物学者の手によってその正体を現し、ベールを脱ぐ様子が事細やかに描かれている。これは著者の友人でもある古生物学者当人達へのインタビューを初めとした、膨大な、そして詳細な記録によって描かれている。 第二に、古生物学者個人のエピソードである。本書では、古生物の解釈に携わった人々の人格や内情が本人達の言葉も引用して描かれている。つらつらと平坦に書き連ねられがちな自然的事象を取り扱う文章に、波が生まれる。時間的間隙があり、優秀すぎるが故に私たちからすれば遠い存在である彼らの繰り広げる人間ドラマによって、読者は親近感やリアリティを覚え、さらにはその時代にいるかのように錯覚することになるだろう。これは普通の科学書籍では味わえない感覚である。 第三に、マリアン・コリンズの復元画を初めとした、100点以上の珍しい図板の多さである。古生物の種類一つ一つについて丁寧な復元画が記載されており、実際に論文中で使われていたもの等も使用されている。また最低限の知識しか無い読者でも理解できるように、丁寧なキャプションが施されている。これによって、文章だけではなかなか想像しがたい姿形をしているへんちくりんな生き物たちの、イメージによる認識が容易になることだろう。 第四に、筆者の展開する進化に対する解釈である。バージェス頁岩への解釈を通し、進化とはどのようにして行われてきたのか、という生命の主題について私たちは明確なメッセージを得ることができる。詳細は是非とも本書で確認していただきたいため書きかねるが、著者が何度も提示する「偶発性」に関する話の展開は非常に読み応えがあり、思わず感嘆してしまうほどである。 本書は「バージェス頁岩」と「生物進化」という大きな二つのテーマを掲げていながらも、正確かつ詳細な情報にあふれる、熱量のある一冊となっている。是非とも目を通していただきたいと切に願う。 (地球惑星科学コース 3年)
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