ハンニバル(下) の商品レビュー
レクター博士、自由すぎるだろ。 どうか、年相応の落ち着きをもって下さい。 原作も好きですが、映画版のオチもが好きです。
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トマスさんのラスト本。 年齢的にもう本は出ないのではないかな。 いや、作者というよりレクター博士の。 出すとしたら、レクター博士、わかかりし頃のやつか。 映画で見た人も多いでしょう。 作中のレクターさんの敵キャラの気持ち悪さは逸品だった。 身動き取れない状態になってい...
トマスさんのラスト本。 年齢的にもう本は出ないのではないかな。 いや、作者というよりレクター博士の。 出すとしたら、レクター博士、わかかりし頃のやつか。 映画で見た人も多いでしょう。 作中のレクターさんの敵キャラの気持ち悪さは逸品だった。 身動き取れない状態になっていても、小さな男の子を隣室に置いてモニターで眺めているところや、皮が剥げた顔をわざと他人に見せつけるあたりが終わっている。 更正の余地無し。ちまちまといびったせいで、男の子は自殺しかけるし。この男が死んでくれてほっとした。 クラリスにセクハラをした上司は案の定レクターさんに食われたし、レクターさんに殺されて可哀想な人間は一割ぐらいしかいなかった。 彼の困ったところは、我慢ならないほど嫌いだとその人を殺して食べるし、好きな人には「人肉ディナー」にご招待するところ。 そして、原作で気にくわないのは。 レクター博士とクラリスの愛の逃避行。 このせいで、サイコ系の作品がダークなハーレクインになっちゃた。 樓主はクラリスにレクター博士を追いかけていて欲しかった・・・・・。
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本当に、本当にこの結末で良かった、と涙しそうになった。特に第六部のレクター博士とクラリスがいっしょにいる場面が好き。このままずっと2人の関係が続けばいいな、と思った。で、やっぱり映画のほうももう一度みたくなって、レンタル屋に行ったら、「ハンニバル」はビデオで、しかも日本語吹き替え...
本当に、本当にこの結末で良かった、と涙しそうになった。特に第六部のレクター博士とクラリスがいっしょにいる場面が好き。このままずっと2人の関係が続けばいいな、と思った。で、やっぱり映画のほうももう一度みたくなって、レンタル屋に行ったら、「ハンニバル」はビデオで、しかも日本語吹き替え版しか置いてなくて、がっかりでした。かわりに「羊たちの沈黙」借りたから、別にいいですけど。
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レクター三部作の三作目(下) 映画とは全く違うED 賛否両論あるけど、個人的にはこのEDの方が好き
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個人的には、無駄に猟奇的な描写をねじ込ませて、驚かせてやろうとするホラー小説よりも、こういうのの方が好きだなと。登場人物それぞれに物語があるやつね。映画は見てないけども、映像が浮かぶような作品だった。
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最後すごい展開で、えええええ?ってなったのに、映画は違うもんだから、またえええええ?ってなった思い出がります…
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自分の切なる祈りが一部しか聞き届けられなかったこのとき以来、ハンニバル・レクターが神の意図について思いを凝らすことは絶えてなかった。例外があったとすれば、神による殺戮に比べれば自分のなす殺戮など何程のものでもない、と思い知ったときくらいだろう。まこと神はその皮肉において比類なく、...
自分の切なる祈りが一部しか聞き届けられなかったこのとき以来、ハンニバル・レクターが神の意図について思いを凝らすことは絶えてなかった。例外があったとすれば、神による殺戮に比べれば自分のなす殺戮など何程のものでもない、と思い知ったときくらいだろう。まこと神はその皮肉において比類なく、その気まぐれな悪意において計りがたい存在と言えよう。(p.72)
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いや、下巻は年末(空港とか飛行機の中で)読み終えたので……下巻。 ほんとになんつーか、好きだなって感じです。 犯人側の描写が毎回あるのも結構特徴的。 かつ三部作の中で一番感情移入できない犯人さん(なんか違うが)。 クラリスが非常に可愛らしい……そしてレクター博士が(色んな意味で)...
いや、下巻は年末(空港とか飛行機の中で)読み終えたので……下巻。 ほんとになんつーか、好きだなって感じです。 犯人側の描写が毎回あるのも結構特徴的。 かつ三部作の中で一番感情移入できない犯人さん(なんか違うが)。 クラリスが非常に可愛らしい……そしてレクター博士が(色んな意味で)むっちゃ怖くてヒイッってなります。 一番もえる愛情のパターンなのですが、ラストにほんの少しだけの不満要素があったので星4つで。
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下巻、ラブストーリーです。抑えられていてやりすぎない美しい文章、会話。狂気、愛の話です。わかる人はわかればいいなんて思う。
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「羊たちの沈黙」から7年後の世界における天才博士にて殺人狂であるレクター博士の物語の続編である.「羊たちの沈黙」もそうだったが,このシリーズは完全懲悪ではない.FBIがレクター博士を捕まえて,はい終わり,というわけにはいかないのである.特にハンニバルではFBIは完全に脇役になって...
「羊たちの沈黙」から7年後の世界における天才博士にて殺人狂であるレクター博士の物語の続編である.「羊たちの沈黙」もそうだったが,このシリーズは完全懲悪ではない.FBIがレクター博士を捕まえて,はい終わり,というわけにはいかないのである.特にハンニバルではFBIは完全に脇役になっていて,巨悪同士の争いの物語になっている.それでも巨悪の代表たるレクター博士につい肩入れしてしまうのは,本書で明らかにされたようにレクター博士が非常に人間的な一面を持っているからだろうか.
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