ねむりねずみ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
歌舞伎の舞台中に客席で女性が殺された! というのが、謎の中心。 でも物語は、歌舞伎の若手御曹司が失語症を発症することと、それを支える妻、そして別の男性との愛といったことをもやもやと語るのと、 もう一つ、大部屋歌舞伎役者の小菊。大学を中退し歌舞伎の世界に入った小菊は、由緒正しい家系を継ぐ嫡子たち、生まれながらに主役を約束された歌舞伎役者たちに羨望ともあきらめともつかぬ気持ちを抱きながら歌舞伎を愛する人生が語られる。 歌舞伎の世界を楽しむにはいいかも^^
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全体的に穏やかな印象の文章。ただ、穏やかさの裏に隠された歌舞伎への秘めたる情熱はじんわりと伝わってくる。歌舞伎というものはそんなに魅力的なのかと、ますます本物の舞台をみたくなる。
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再読。歌舞伎シリーズ第一弾。 梨園の世界を舞台にした哀しいミステリー。 歌舞伎を知らなくても面白く読めるし、何より歌舞伎を見たくなる。 ミステリとしては不十分な気もするし、動機にはやや疑問も残るが、近藤史恵さんの中では、ロードレースシリーズに次いで好きなシリーズ。
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また、幾つか歌舞伎の演目について学んだ感じです。 浮世離れした、というのは歌舞伎役者さんにはよく合う形容かもしれない。 現実離れしたくてお芝居を観に行く私にとっては、本当にそう思える。生活感なんて微塵も感じさせてほしくない。 そんな歌舞伎役者さんの、哀しい哀しいお話。 暗くて、...
また、幾つか歌舞伎の演目について学んだ感じです。 浮世離れした、というのは歌舞伎役者さんにはよく合う形容かもしれない。 現実離れしたくてお芝居を観に行く私にとっては、本当にそう思える。生活感なんて微塵も感じさせてほしくない。 そんな歌舞伎役者さんの、哀しい哀しいお話。 暗くて、けれど華やかな歌舞伎、万歳!
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歌舞伎の世界の話。 想像しにくいのかテンポが悪いのか、話の中心は何なんかがわかりにくいせいか読みづらかった。 はぁ、そんなことだったのかという結末だったし。
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第一幕の、物悲しいような謎めいたような雰囲気は好きだったけれど、最終的にはなんとなく不完全燃焼、という印象です。芸にかける意気の凄まじさは解っても、個人的には「しっくりこない」のが本音。
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歌舞伎絡みのミステリということで読んでみたくて購入。面白い。ミステリとしてはややあっさりしているが謎は濃い。そして人間も濃い。ラストで暴かれる役者の本性に気持ちを完全に持っていかれた。役作りにそこまでやる彼に打ちのめされた。人殺しは嫌いだがこの男は好きだ。いや、実際人を殺めたわけ...
歌舞伎絡みのミステリということで読んでみたくて購入。面白い。ミステリとしてはややあっさりしているが謎は濃い。そして人間も濃い。ラストで暴かれる役者の本性に気持ちを完全に持っていかれた。役作りにそこまでやる彼に打ちのめされた。人殺しは嫌いだがこの男は好きだ。いや、実際人を殺めたわけではないし罪に問われることもしてはいないけれども。身近にいたらこっちの身が持たないだろうがそこまでの狂気も芸のため。こういう人間は好きだ。人としては駄目でも舞台の上で強烈な生を燃やす役者としては最高だ。
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失語症が進んでいく歌舞伎役者、中村銀弥。その妻一子は他の男に心を寄せながらも夫を気遣う。そんな中、劇場内での怪死事件がふたりを襲う。歌舞伎役者の業。きれいにハッピーエンドとは思っていませんでしたが、銀弥とのやるせない最後にどうしようもなく悲しくなりました。
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心に響く台詞がいくつかあり、やはり近藤さんの言葉が好きだなぁ。と、思った。 お話は、歌舞伎が題材になっているが、歌舞伎素人でも、人間関係のあーだこーだ+ミステリーとしても充分に楽しめる作品。
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歌舞伎が、というより、梨園が舞台。 梨園が舞台だけど、普通に人間関係のモツレ。 章によって、語り手が変わるので、ちょっと惑わされるような。 楽屋の、あの感じ、そうそう、と思う。 シリーズ3作目の「散りしかたみに」のタイトルにひかれ、 じゃあ、1作目から読もうと手にした本。 近藤...
歌舞伎が、というより、梨園が舞台。 梨園が舞台だけど、普通に人間関係のモツレ。 章によって、語り手が変わるので、ちょっと惑わされるような。 楽屋の、あの感じ、そうそう、と思う。 シリーズ3作目の「散りしかたみに」のタイトルにひかれ、 じゃあ、1作目から読もうと手にした本。 近藤史恵さんの作品を初めて読んだ。気に入った。 これから、しばらく彼女の本をたくさん読むだろう。
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