石ノ目 の商品レビュー

乙一(著者)

2010/09/26

堕慰悶先生御奨め乙一短編である「平面イヌ」が収められている作品。
うむ、全体的にそこそこ面白かった短編集でした。
グロシーンもないし、読みやすかった。
全部どれも最良のハッピーエンドじゃないけど、最悪のバットエンドでもない微妙な終わり方なのもボチボチよかったです。

4作の中で一番良かったのは堕慰悶先生と同じく「平面イヌ」です。
姉弟の会話が好きでした。
大人気ない社長ではなく、別理由で融資却下だったら、もっと良かったのにと思います。

2010/06/09

乙一作品にしては、「現実にはありえないけど、現実味がある」感が少なかった本。
彼が大学生時代に書いた作品みたい。

2010/05/17

★石の目
バジリスクの人間バージョンね（そう言う言い方！！
★はじめ
飼育小屋のひよこを誤って殺してしまった
それを架空の少女”はじめ”がやったと言うことにしたら、
我々小学生にはもってこいのエスケープゴートだった。
しかし、うわさが広がり、妄想が膨らむに連れ、僕たちの間で、はじめは実態をもちはじめた。
★BLUE
あるぬいぐるみ作家が骨董品屋で不思議な布を手に入れる。
その布で　王子、王女、騎士、白馬を作った。
余った布でBLUEを作った。余った布で作ったから皮膚が青かったから。
その不思議な布で作った人形たちは驚くことに、動くことができた。
ぬいぐるみ作家が死亡した後、骨董品屋は娘の誕生日プレゼントを探している男性に
これらのぬいぐるみを売ったのだ。
娘は　王子、王女、騎士、白馬の人形をいたく気に入ったが、
BLUEについては気に入らず、乱暴で小汚い弟にBLUEをあげてしまった。
BLUEは乱暴に扱われ、汚され、つらくて仕方がなかったが、
それでもあるときから、そうでもなくなった。
★平面犬
青い犬のタトゥーを入れた。
その犬が生きていて、皮膚の上を動き回ると言うお話。

2010/01/24

　ホラーの中にも、切なさや感動が描かれていています。母を探す私と石ノ目の過ごす数日間の物語です。主人公の緊張感がこっちにも伝わってきます。ほんとに石ノ目には逢いたくないと思いました。石になっちゃいますから。
　ホラー好きの人にはおススメの一冊です。

2010/01/18

最初にこの本の表紙を見たときとても怖くなりました。
タイトルも「石ノ目」。しかし、私は一番尊敬している作家乙一さんの作品なので、読んでみました。
ただのホラー小説ではなくホラーと切なさが融合していました。
ただストレートに怖さや切なさを書くのではなく、
怖さの中に切なさ、切なさの中に怖さがある。
短編集ながらも、四つの作品ひとつひとつが読ませてくれます。
４作の中でもよかったのが「石ノ目」です。乙一さんには珍しく最後が予想できる感じでしたが楽しませていただきました。

2009/11/24

短編もの、でした。
中は２段に分かれているのかと思いきや、１　段そのまま。
その分眼球移動はそれほどもない…かと。

印象的なのは人形話。
創ってくれた人の視点から、人形の視点へ。
外見がかわいらしい故に、やたらに残虐さが浮きあがって
ぞっとしてしまいます。

むしろ、なぜ彼らの創造主があんな死に方をしたのか。
もしや…と考えてしまって、更にぞっと。
視点の人形は、それはそれはひたむきなので
その他がさらに…。
人間社会をもっと無邪気にした感じでした。

2009/11/22

4つの作品はどれも趣の違う不思議な物語で面白かったです。
個人的に好きなの「BLUE」と「平面いぬ。」。
「BLUE」は最初は怖い系の話だと思ったんですが、読み進んでいくうちにどんどん切なくなっていき、最後は泣けました。
「平面いぬ。」は鈴木と山田が良いです。
満足度は★★★☆☆。
全ての物語の終わりの文章がいい感じです。
始終、カバーのデザインにびっくりしてました。

2009/10/26

『石ノ目』めちゃくちゃいい！！
頑張れば泣けた気がする！！
『平面いぬ。』はあまり面白くなかったなぁ。

2009/10/21

石ノ目　ブルー　平面いぬ。　はじめ
という4つの短編が入ってます
個人的にはブルーが一番気に入りました
次に石ノ目です
どの短編も奇抜な発想で飽きません
本当にすごい作家だと思います

2009/10/07

すごく読みやすかった。

子供でも読みやすそうで、実際に小学生の息子に勧めました。

個人的には「はじめ」が好きかなぁ。