石ノ目 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
漫画のようにサクサクと読める一冊です。 サクサクと読めるのですが、一話ごとに心に残るものがあります。 ちょっと怖くて不思議な世界に片足を踏み入れたい方におすすめです。 【はじめ】という話は、はじめが登場人物たちの想像の産物であるという設定なのですが、徐々に曖昧になっていくところがおもしろかったです。曖昧な存在なのに最後は・・・。読後ははじめを思うと不思議で、とても切ない気持ちになりました。 【BLUE】という話はブルーが純真で健気すぎて、思わず読みながら鼻水と涙を流しながら読んでしまいました。情緒に欠けていたテッドの心が徐々に変化していく様子もとてもよかったです。ブルーの心の清らかさと他の人形たちの屈折した心のコントラストが大変おもしろい作品でした。 【平面犬】は彫った刺青の犬が勝手に動くという設定が斬新で面白かったです。自由気ままに腕から足へ散歩したり、エサとして描かれた肉の刺青を食べたりと、実際にはあり得ないのですが、読み手側の想像力を働かせてくれる面白さがありました。
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短篇集のホラーなんだけど、新しい感じ。オカルトなんだけど、最後は感動するようなストーリーでした。 オチなんかはすぐ解るんだけど、やたら難しくなくて良いかも。 他の作品はわかりませんが、ホラーが苦手という方でも大丈夫だと思います。
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直前に読んだ『平面いぬ。』と全く一緒やった…自分のアホさにビビった。 挿し絵と乙一さんのあとがきで少し救われた。
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短編集。独特で不思議な世界観が醸し出す雰囲気に魅了されました。収録された四つの物語は、どれも切なく読んでいてつい涙腺が緩みます。ホラーを期待すると、拍子抜けしてしまうかもしれませんが、物語としてはとても素敵で温かい気持ちになりました。
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表紙がとても好き。話の展開もテンポが良いので読みやすかった。4つの中では「はじめ」が一番面白かった。はじめは幻覚と現実のどこにいたのか。
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4つの短編集。図書館で借りたら前に読んだことあった。 ホラーを期待していたけど、全然怖くはなく、どちらかというとファンタジー。 目を見ると石になる 石ノ目 空想から産まれた女の子 はじめ 刺青のポッキーが身体の表面で動き出す 平面いぬ 余り布で作られた不細工だけど心優しい人形 B...
4つの短編集。図書館で借りたら前に読んだことあった。 ホラーを期待していたけど、全然怖くはなく、どちらかというとファンタジー。 目を見ると石になる 石ノ目 空想から産まれた女の子 はじめ 刺青のポッキーが身体の表面で動き出す 平面いぬ 余り布で作られた不細工だけど心優しい人形 BLUE のうち、BLUEがよかった。
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乙一の魅力って簡単には言い表せないな。 ちょっとグロかったり、キモかったり、フェチっぷりというか偏愛ぶりが苦手という人は多いけれど。 読み終えたあとに切なくなってしまうんだよなあ。 文章もヘタウマ?なところが逆にリアルだ。等身大の主人公の気持ちがびしびし伝わってくる。 ...
乙一の魅力って簡単には言い表せないな。 ちょっとグロかったり、キモかったり、フェチっぷりというか偏愛ぶりが苦手という人は多いけれど。 読み終えたあとに切なくなってしまうんだよなあ。 文章もヘタウマ?なところが逆にリアルだ。等身大の主人公の気持ちがびしびし伝わってくる。 純粋なホラー「石ノ目」の妖しい世界観にも惑わされっぱなしだし、「はじめ」もホラーかと思いきや、最後は感傷的にさせられるし、「BLUE」もハートウオーミングで秋のそよ風のようだし、「平面いぬ。」も家族愛なんて描かれちゃって、おいちょっと待てよ、泣いちゃうよって感じだ。 収録されている4編は結局どれも、よくわからないまま感動しちゃっているのです。
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乙一さんの短編集です。割と軽い感じでちょっと切ない不思議な話集、ってとこかな。実をいうともっともっとホラーの方に突き進んでいるのかなと思ったけどそうでもないのね。この中では「Blue」がいい感じ。
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読了は10年前wなので、当時メモしていた感想を(「」内)。 「発表媒体がジャンプノベルだから、ってこともあるんだろうけど、これってホラーじゃなくファンタジーでないか?著者は現役の学生だそうで。上手いなぁ、とは思うけど全然面白くない(キッパリ)。 金返せっ」 当時から(今もか?...
読了は10年前wなので、当時メモしていた感想を(「」内)。 「発表媒体がジャンプノベルだから、ってこともあるんだろうけど、これってホラーじゃなくファンタジーでないか?著者は現役の学生だそうで。上手いなぁ、とは思うけど全然面白くない(キッパリ)。 金返せっ」 当時から(今もか?)乙一の評価は高いようだけれど、この1冊で自分の好みじゃないなと痛感。以後、アンソロジーに含まれた作品以外、全く読んでいない。
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作者が1978年生まれという若さ、ホラー?の短編集「石の目」「はじめ」「BLUE」「平面犬」どこかの読書サイトで別の作品の紹介をしていたので、図書館で探したら1冊あったのでこの作品を借りた。うまく出来た作品で作者の才能を認めざるを得ない。「はじめ」は主人公たちが、噂で作り上げた「はじめ」がいつのまにか自分達だけには存在するものとなり、数年経過するが、最後に別れがくるという「切ない」ストーリー。「BLUE」は人形の「みにくいアヒルの子」的ストーリー? この2つの作品が良かった。
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