猫背の王子 の商品レビュー
メル友だったHが教えてくれた本。 なかなか息苦しさを感じる内容でした。 主人公がエキセントリックだったからかなぁ。
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【自分とセックスしている夢を見て、目が覚めた―。女から女へと渡り歩く淫蕩なレズビアンにして、芝居に全生命を賭ける演出家・王寺ミチル。彼女が主宰する小劇団は熱狂的なファンに支えられていた。だが、信頼していた仲間の裏切りがミチルからすべてを奪っていく。そして、最後の公演の幕が上がった...
【自分とセックスしている夢を見て、目が覚めた―。女から女へと渡り歩く淫蕩なレズビアンにして、芝居に全生命を賭ける演出家・王寺ミチル。彼女が主宰する小劇団は熱狂的なファンに支えられていた。だが、信頼していた仲間の裏切りがミチルからすべてを奪っていく。そして、最後の公演の幕が上がった…】 ミチルは自分勝手で、「こんな人が身近に居たら嫌だな〜」と思っていたのに、 劇団への強い思いが分かっていくにつれて 何でも許してあげたくなる気持ちも出てきて、 愛おしくさえなってしまったのが不思議。 実は不器用なだけなんですよね、きっと。 たぶん最後まで付いてきてくれた他の劇団員も 同じ気持ちだったんじゃないかな〜 劇団が消滅した時、ミチルはどうなるんだろう・・・ 突然壊れてしまいそうなミチルがとても心配です。 誰か支えてあげてー!!
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この作家さんの本の中で、私が初めて読んだのはこの本だった。 正直、表紙に一瞬購入を躊躇したけれど中身を読んだ後では「まだソフトな方だ」と思ってしまった自分が嫌になる。 中身としては劇団の団長であり、淫蕩なビアンである主人公が一人の人を欲しながらも幾多の人の肌を求めては自分の体を削...
この作家さんの本の中で、私が初めて読んだのはこの本だった。 正直、表紙に一瞬購入を躊躇したけれど中身を読んだ後では「まだソフトな方だ」と思ってしまった自分が嫌になる。 中身としては劇団の団長であり、淫蕩なビアンである主人公が一人の人を欲しながらも幾多の人の肌を求めては自分の体を削って劇団を動かしていく話。 しかし、話はこれだけで片付けてしまうには惜しい程に交錯する要素が多い。 どうして、自分じゃ駄目なのか。ただ、セクシャルの違いだけと言ってしまうにはあまりにその壁は厚かった。 求めるものが手に入らないのならば、自分もろとも沈む。 そんな生き方をする主人公ミチルに惹かれたのは私だけではないだろうな、と思う。
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何もいらない、芝居だけでいい。たった今ここで死んでもいい。 (P.169)
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私にとって2冊目の、中山可穂作品。やはり最も鮮烈な印象を残す。タイトルからして秀逸。表紙の写真とともに忘れられない衝撃。
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9/4 再読。初めに読んだときは文章がもっと乱雑な印象だったけど今度は落ち着いた印象だった。処女作の魅力に溢れた一冊。
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大好きな作家さん、中山可穂さんのデビュー作です。読みながら何度も感動して、目頭が熱くなりました。やはりこの激しさは、一度知るとやみつきになります。続編『天使の骨』が楽しみです。
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2009.04.18. 再読 ときどき、ミチルさんに無性に会いたくなる。 2009.10.21. 再読 舞台を見たので、演劇つながりで。
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劇団カイロ主宰者で役者で同性愛者のミチルの物語。彼女は仲間を失い、憧れていた年上の女性の信頼を失い、劇団を失い、それでも生きていく。
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古本屋で衝動買い。中山可穂は好きです。この人の性の表現も抑揚がきいて上品で良い。女性同士でも大丈夫な方へ、演劇が好きな方へ。
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