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薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 の商品レビュー

3.7

93件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    2

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2009/10/04

9人の女性の物語。こういう話の構成大好きです。9人は実はそれぞれつながっているんです。特に大事件が起こるわけではなく9人の女性のそれぞれの日常。。。

Posted byブクログ

2023/02/26

職業も年齢も違う9人の女性たち。それぞれの恋と結婚とが交錯する物語。これもホリー・ガーデン同様、はっきりした結末を望む方にはお薦めできない。でも私はかなり好きだ。 登場人物それぞれ皆味があっていいんだけど、読み返すうちに段々と存在感を強めていったのが綾。 他の女性たちと比べても、...

職業も年齢も違う9人の女性たち。それぞれの恋と結婚とが交錯する物語。これもホリー・ガーデン同様、はっきりした結末を望む方にはお薦めできない。でも私はかなり好きだ。 登場人物それぞれ皆味があっていいんだけど、読み返すうちに段々と存在感を強めていったのが綾。 他の女性たちと比べても、彼女の孤独は際立っている。彼女の唯一の世界とも言えるのは息子だが、その息子の言っていることすら、彼女は「さっぱり分からない」のだ。客観的に見て一番「普通の主婦」な分、その孤独にはぞっとする。 綾が公園で、母親に手を引かれる小さい女の子の姿を目にした時のモノローグが秀逸。

Posted byブクログ

2009/10/04

人それぞれに恋をする。女性たちは恋によろこび悲しみを抱えつつも日常の生活をして行かなくては成らない。ささやかな幸せと悲しみに彩られる物語。2005.10.10-105

Posted byブクログ

2009/10/04

この前読んだ小川洋子さんの「寡黙な死骸 みだらな弔い」に少し似ていると思った。怖くはないけど。出てくる一人一人の人生に少しずつ別の人が存在していて、その人が居る事によって少しずつ崩壊していったり、そうでなかったりする。……やっぱり、怖いな。

Posted byブクログ

2009/10/04

この本を彩る人々が、それぞれの色を生きていると思った。ただ少し、登場人物が多すぎて混雑している気がした。

Posted byブクログ

2009/10/04

昔、林真理子の小説にもこんなスタイルの本があったような気がする。ああ、『みんなの秘密』かなぁ?すごい昔なのでなんとなくしか覚えてないんだけど。(まぁ、よくあるんでしょうけど)こう離婚の話が出てくると、まだ結婚もしてない私としては結婚にますます魅力を感じなくなる訳で。ちょっと読まな...

昔、林真理子の小説にもこんなスタイルの本があったような気がする。ああ、『みんなの秘密』かなぁ?すごい昔なのでなんとなくしか覚えてないんだけど。(まぁ、よくあるんでしょうけど)こう離婚の話が出てくると、まだ結婚もしてない私としては結婚にますます魅力を感じなくなる訳で。ちょっと読まなければ良かったなぁと後悔。話自体は面白かったですけどね。

Posted byブクログ

2009/10/04

何か、それまでの江國さんの話とは違って新境地、という感じ。洋梨とか林檎とか、形や味の違う果物みたいな人たちがたくさん出てくる。5月に読んだので、初夏のイメージのする話。女の人では衿やエミ子さんが好きで、男の人では、近藤さんみたいな人に惹かれる。

Posted byブクログ

2009/10/04

読んでいる時、先が気になって仕方がなかった。 とても引き込まれた。登場人物が多いので、始めの方は人物がごちゃごちゃになったりしたけど。 個人的には桜子と草子が好き。 読み終わったあとも彼女達の先が気になる、って感じかな。また読み直したくなる本です。

Posted byブクログ

2009/10/04

「会いたいとか触りたいとかそばにいたいとか、相手に必要とされると私は欲望をおさえられない。もっと必要とされたい欲望、すっかり奪われたい欲望だ。」

Posted byブクログ

2009/10/04

登場人物が異常に多くて読み始めは物凄く戸惑ったのですが、それぞれが凄く魅力あるキャラだったので、頭に叩き込まれたらぐいぐいと世界に引き込まれていく感じで、あっという間に読んでしまいました。今作の中には編集者と花屋を経営する2人の兼業主婦が出てくるのですが、正直、江國さんが描くバリ...

登場人物が異常に多くて読み始めは物凄く戸惑ったのですが、それぞれが凄く魅力あるキャラだったので、頭に叩き込まれたらぐいぐいと世界に引き込まれていく感じで、あっという間に読んでしまいました。今作の中には編集者と花屋を経営する2人の兼業主婦が出てくるのですが、正直、江國さんが描くバリバリ働く女の人にはリアリティが全くない。バリバリ働いていそうな雰囲気を漂わせつつも、何というか、ギリギリ感がないっていうか、どっかおっとりしてるっていうか。多分江國さんは会社とかに所属して働いた事がないんだろうなって、彼女が描くキャリアウーマンを見る度に思ってしまう。その代わりではないけれど、時間に余裕があるおっとりした女の人を描くのは上手いのですが、いかんせんこれまでの作品にもそういう人が多く出てきているんだよね。それでも飽きずに読み続けているのは、やっぱりこのほんわかした浮世離れした世界観が大好きだからなんだろう。私の身近には存在しえない世界観。ちなみに、私はれいこは離婚しないと思ってました。なので土屋の都合のいい思惑が打ち砕かれたであろう瞬間を思うと胸がスカッとしたりして。あ、もしかしたらこの“胸がスカッ”、江國作品では初めての感覚かも知れません。

Posted byブクログ