人格転移の殺人 の商品レビュー
奇想天外な設定とそれが上手く生かされたトリック、綺麗なオチまで西澤ワールド面白すぎる!ただ、七回死んだ男とこの作品以外あまり惹かれる作品がなく、以降どれを読もう…という感じ。本の表紙って大事なんだなーという作品関係ない感想で〆ます。
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中々、特異な設定のクローズド・サークル。 1996年の本であり、SF要素、最初は読み難い印象でしたが、本筋から一気にジェットコースター。 改めて振り返ると、プロローグの説明も、序盤のファースト・フード店のやりとりも、伏線が組まれており、完成度の高い作品でした。 殺人事件モノ...
中々、特異な設定のクローズド・サークル。 1996年の本であり、SF要素、最初は読み難い印象でしたが、本筋から一気にジェットコースター。 改めて振り返ると、プロローグの説明も、序盤のファースト・フード店のやりとりも、伏線が組まれており、完成度の高い作品でした。 殺人事件モノですが、終わり方も良かったですね。
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起承転結の配分がバグり散らかしてる 起が長すぎると思ってたら中盤で急展開の連続で脳内がバクり散らかした。 図があってよかった。 SF要素も上手い感じに組み込まれていて読後のモヤモヤもほとんどなかった。 ☆3.4
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ジェットコースターに乗せられたかのようなスピーディーな展開だったし、手品を見せられているかのような見事なトリックと謎解きだったので、一気読みした挙句、読後しばらく放心してしまった。本当にすごかった。登場人物たちの人格が入れ替わる、なんて設定はどちらかと言えばSF寄りなのに、それで...
ジェットコースターに乗せられたかのようなスピーディーな展開だったし、手品を見せられているかのような見事なトリックと謎解きだったので、一気読みした挙句、読後しばらく放心してしまった。本当にすごかった。登場人物たちの人格が入れ替わる、なんて設定はどちらかと言えばSF寄りなのに、それでも憎悪が湧き、突発的な暴力も計画的な犯行も起きるのだ、とこうも見せつけられて、驚かない読者なんていないと思う。そのくせ、最後はなんだかんだロマンティックに締めてくれるのだから、ラスト一ページまで油断のならない、とんでもない一作だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とても面白かった。 6人ではなく7人で転移して、紛れ込んでいる綾子が犯人なんだろうなぁ、 とは思ったものの、 ロジカルに(アランの人格がアランの体を殺す訳がない)解くことができなかったのが悔しい。 また、ジャクリーンの体だけ傷つけないように、と気を付けていたことから、 最後の着地先の体までロジカルに推理され、解かれており、 読んだ後に気持ち悪さが一切残らなかった。
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突然の大地震で6人が逃げ込んだ施設は人格を入れ替えさせる実験施設。設定がとても面白いです。6人の人格が次から次へと入れ替わる中で起きた殺人事件。ミステリーの謎解きよりも「今、いったい誰の人格なの?」「誰が誰になってるの?」と想像しながら読みました。6人が日本人だけじゃないところも...
突然の大地震で6人が逃げ込んだ施設は人格を入れ替えさせる実験施設。設定がとても面白いです。6人の人格が次から次へと入れ替わる中で起きた殺人事件。ミステリーの謎解きよりも「今、いったい誰の人格なの?」「誰が誰になってるの?」と想像しながら読みました。6人が日本人だけじゃないところも相まって、よりこんがらがって「?」状態。でも面白かった。西澤さんらしいSFでした。
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いや〜!おもしろい!その一言につきる。 人格転移というSF設定とその中で巻き起こる殺人事件。どちらもハラハラ展開で、後半以降の展開はスピード感もあり一気に読んでしまった。 人格転移という設定のため頭が混乱する部分が多々あるが、それを難なく乗り越えるくらいにはおもしろかった。 ...
いや〜!おもしろい!その一言につきる。 人格転移というSF設定とその中で巻き起こる殺人事件。どちらもハラハラ展開で、後半以降の展開はスピード感もあり一気に読んでしまった。 人格転移という設定のため頭が混乱する部分が多々あるが、それを難なく乗り越えるくらいにはおもしろかった。 特に、最後の最後にわかる「第二の都市」の存在意義。そして、冒頭からの伏線回収と最後の1ページまで存分に楽しめる。 素晴らしい技術があったとして、生かすも殺すも、やはり使用する私たちにかかっているのだと、そんなことを思わずにはいられなかった。
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SFと本格ミステリを組み合わせるという離れ業を見事にやってのけた。 法則に沿って人格を入れ替える施設で起きる殺人事件、その犯人の正体とは。もう少し大きな展開があるのかと身構えていたが思っていたより小さくまとまっていた。そこだけ不満点だが、話の構成や流れなどはとても面白い。
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米国カリフォルニア州、辺鄙なファストフード店に集った面識なしの男女7人。 地震による倒壊で閉じ込められたのは人格を入れ替える地下施設だった! 1人が謎の死を遂げ、残された6人はいつ起こるか分からない人格の交換に慄く。 そこから起こる連続殺人は誰が何の為に行ったのか、ハウダニット...
米国カリフォルニア州、辺鄙なファストフード店に集った面識なしの男女7人。 地震による倒壊で閉じ込められたのは人格を入れ替える地下施設だった! 1人が謎の死を遂げ、残された6人はいつ起こるか分からない人格の交換に慄く。 そこから起こる連続殺人は誰が何の為に行ったのか、ハウダニットとフーダニットが交差する長編SFパズラー。 西澤保彦氏の七回死んだ男に並ぶSFミステリですね。 中盤までは登場人物の多さと人格転移の回数にちょっと驚かされ物語に付いていけるか不安だったのですが、後半にかけては意外にスッキリとした解決編。 他の西澤氏SFに比べて装置の想像がしにくいのが難点か。
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SF+ミステリーというのはあまり読んでこなかったので、設定は個人的ヒット。 しかし6人もの人物が人格と体が入れ替えられて混乱する。途中から物凄いハイペースで転移するもので頭が付いていかない。最後ハッピーエンドなのは良かった。
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