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ハネムーン の商品レビュー

3.7

131件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2010/07/05

タイトルとは正反対の暗い雰囲気から始まる小説。でも暗い中にあるからこそ、ちっぽけだからこそ、死と隣り合わせだからこそ見えてくる希望と壮大さと生きるということ。これだけ暗い内容で面白くて死をテーマにしてるのに生きる希望が沸いてくる内容なのがすばらしい。

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2010/06/28

回復していく人間、元通りに戻ろうとする力はすごい。 「苦しみはやってきたのと同じ道のりで淡々と去っていく」という文に惹かれた。 私がどんなに幸せでも、どこかで誰かが殺されていたり、遭難したり、病気になったり、餓死したりしている。 可哀想でやりきれないと思うのに、自分にとってそれは...

回復していく人間、元通りに戻ろうとする力はすごい。 「苦しみはやってきたのと同じ道のりで淡々と去っていく」という文に惹かれた。 私がどんなに幸せでも、どこかで誰かが殺されていたり、遭難したり、病気になったり、餓死したりしている。 可哀想でやりきれないと思うのに、自分にとってそれは遠い所の出来事に見えてしまう。 それが良いことなのか、当り前なことなのか、仕方ないことなのかはわからない。 でも、確実にそれは起こっていて、それを知っているぶん私たちはやっぱり私たちの速度で、ゆるさでいいから生きなくちゃいけないんだろうと思った。 そういう自分とはかけ離れた人たちのために、というよりも、なによりも自分のために。

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2010/06/25

特に何かをするわけでもなく、庭にただいるのが好きなまなか。彼女は、がこうで学ぶという一般的な方法をとっていなくても、多くのことを庭で学んでいる。 彼女のようにしてみたくても、学校というシステムの中に居る私には難しい。だからせめて、本を沢山読もうと思った。 彼女と彼女の夫とが、ゆっ...

特に何かをするわけでもなく、庭にただいるのが好きなまなか。彼女は、がこうで学ぶという一般的な方法をとっていなくても、多くのことを庭で学んでいる。 彼女のようにしてみたくても、学校というシステムの中に居る私には難しい。だからせめて、本を沢山読もうと思った。 彼女と彼女の夫とが、ゆっくりと過ごしているのを想像すると、私まで幸せになれる気がした。

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2010/06/24

何年か前、ひさしぶりに読んだばななさん。キッチンとか哀しい予感なんか、よく読んでたなぁなんて、軽く読んだらやっぱ重かった(≧∀≦)v

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2010/05/27

餓死した乳児を食する宗教の話も 小学生で既にセックスを経験したということも 設定が常軌を逸していていまいち入り込めませんでした。 でもこの2人のように 静かに静かに 激しくは無いけれど ぽわっと灯っているような結婚生活に 少しだけ いや かなり...

餓死した乳児を食する宗教の話も 小学生で既にセックスを経験したということも 設定が常軌を逸していていまいち入り込めませんでした。 でもこの2人のように 静かに静かに 激しくは無いけれど ぽわっと灯っているような結婚生活に 少しだけ いや かなり憧れます。 MAYAMAXXさんの絵が良いです。

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2010/05/18

心に悲しみを抱える二人が描かれている。 両者の家族や家自体の描写を見ると、悲しみの種類が両者とも違い、その穴を埋めるようにオリーブ、おじいちゃんが存在していた。彼らがいなくなった後、これから自分の心の穴を埋めるのが、お互いの存在なのだと改めて気づき、歩き始める。 青春の物語。10...

心に悲しみを抱える二人が描かれている。 両者の家族や家自体の描写を見ると、悲しみの種類が両者とも違い、その穴を埋めるようにオリーブ、おじいちゃんが存在していた。彼らがいなくなった後、これから自分の心の穴を埋めるのが、お互いの存在なのだと改めて気づき、歩き始める。 青春の物語。10年前の自分に読ませたいような作品です。

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2010/05/16

心理描写がいい。 重たくて非現実的な環境下にいる、裕志。 それを観察するまなかの言葉が、 感情という目に見えないものを的確に表していてすごくいい。 ところどころにある絵は、必要なのかな?と思ったけど。 ぶつぶつ言えるのは、ぶつぶつ言える環境にいたからだ。 みたいな言葉が印象的だ...

心理描写がいい。 重たくて非現実的な環境下にいる、裕志。 それを観察するまなかの言葉が、 感情という目に見えないものを的確に表していてすごくいい。 ところどころにある絵は、必要なのかな?と思ったけど。 ぶつぶつ言えるのは、ぶつぶつ言える環境にいたからだ。 みたいな言葉が印象的だった。

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2010/05/03

吉本ばななの不思議な世界だった。文章がとてもキレイで感受性の高さが伝わってくる。 設定的にはあまり現実味がなかったけど、狭い世界でちょっとした幸せを確かなものにしている感じ。 欲張らない人生も幸せなんだ、と思える。

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2010/04/11

ショッキングな内容。それとのコントラストが強いせいか、家族の愛情を感じることができた。恋人や家族を大切にしようと思えた作品。

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2010/03/08

よしもとばななは、好きではない。 食べる事についての描写だけが好き。そこだけは凄く好き。 うどんを延々と食べ続けるシーン、胃に入るうどんが生に直結するのが凄く解って、そこだけで泣けた。 元気でありますように。幸せでありますように。御飯が美味しくありますように。

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