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床下の小人たち の商品レビュー

3.6

140件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    8

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2015/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「つまりは、だれだっても、人間から、ほんとに、いいことをされたってためしがないってことさ。」 数十年ぶりの岩波少年文庫。ひらがなばかりで読むのに時間がかかった。映画ではアリエッティの家族と人間は相容れなかったが、この物語では家族ぐるみでと少年と仲良くなっている。人間から躊躇なく借りることを覚えて、あれもこれもと欲張ってしまうホミリーは、自然から色々なものを奪ってきた人間に通ずるところがある気もする。人間もそのうち他の「家」に引っ越さなきゃいけなくなっちゃうのかしら。映画よりも静かな流れなので、もう少し感受性の強い頃に読んでいればよかったと思った。

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2015/04/04

The Borrowers(1952) Mary Norton 「借り暮らしのアリエッティ」の名で知られる作品。 Arriettyが広く、壮大な外の世界にあこがれる気持ちと、 Podの外の世界への危惧、残酷な現実感がよく表現されている。 この物語の締めくくり方が特に良かった。

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2015/03/03

アリエッティの原作ということで読んでみたのですが、児童文学を楽しめなくなっている自分に気づき、愕然としました……。 小人の暮らしぶりの丁寧な書き方、小人なりの人生哲学、丁寧に設定された人物背景と見どころが盛りだくさん、想像をふくらませる読み方をすれば良いのですが、どうしてもストー...

アリエッティの原作ということで読んでみたのですが、児童文学を楽しめなくなっている自分に気づき、愕然としました……。 小人の暮らしぶりの丁寧な書き方、小人なりの人生哲学、丁寧に設定された人物背景と見どころが盛りだくさん、想像をふくらませる読み方をすれば良いのですが、どうしてもストーリー性、派手な出来事や心の動きを求めてしまい、退屈に思ってしまいました。

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2014/12/26

◆豊かさでは買えない夢を与えてくれる!◆ 英国のある床下に住む小人の一家のお話です。人間界からこっそり借りてきた物で、工夫をしながら生活を楽しんでいます。ヴィクトリア女王の肖像画は郵便切手、タンスはマッチ箱で、暖炉の上には小さな真鋳のジョウゴなど。 長い間の借り暮らし生活もある日...

◆豊かさでは買えない夢を与えてくれる!◆ 英国のある床下に住む小人の一家のお話です。人間界からこっそり借りてきた物で、工夫をしながら生活を楽しんでいます。ヴィクトリア女王の肖像画は郵便切手、タンスはマッチ箱で、暖炉の上には小さな真鋳のジョウゴなど。 長い間の借り暮らし生活もある日、少年に姿を見られてしまい、そこから思わぬ展開が…。 小人の冒険シリ-ズ全5巻の第1作。「借りぐらしのアリエッティ」としてスタジオジブリで映画化されました。

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2014/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

借りぐらしのアリエッティを観て原作読んで見たくなり、ようやく読めた☆ アリエッティがかなりおしゃべりでハラハラしながら読んだf^_^;)男の子の印象は映画と全く違うなぁ。 うちのものも借りられてるのかしら、ってときめいて読んじゃいました。これなら彼らはこう使うかな、とか。 ホミリーの気にするポイントが面白い。 続きが気になります。

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2014/05/08

ふだん、何も考えずにすごしている自分の部屋も、 15cmもない小人の視点ならどんな風に映るでしょうか。 カーペットに毛足は小人のひざまであって、私たちが雑草でいっぱいの野原を走るようなものでしょうし、机の上に上るのも大変な苦労がいるでしょう。 主人公のアリエッティの部屋はタバコ...

ふだん、何も考えずにすごしている自分の部屋も、 15cmもない小人の視点ならどんな風に映るでしょうか。 カーペットに毛足は小人のひざまであって、私たちが雑草でいっぱいの野原を走るようなものでしょうし、机の上に上るのも大変な苦労がいるでしょう。 主人公のアリエッティの部屋はタバコの空き箱ふたつで作られていて、必要なものは人間からこっそり借りて暮らしています。 タンスの裏に転がったボタンやビーズ、あなたが小人だったらどんな風に使えるでしょう? 自分の部屋の小物で「自分の借り暮らしの生活プラン」を考えながら読むととても楽しいです。

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2014/01/23

『床下の小人たち』と聞いてもピンとこない人も、 『借り暮らしのアリエッティ』なら、 「ああ~」 となるでしょう。 宮崎駿さんの『借り暮らしのアリエッティ』はまだ観てないのに、 原作である『床下の小人たち』を読もうと思ったのは、 宮崎駿さんが、ご自身の著書、『本への扉』で、 この本...

『床下の小人たち』と聞いてもピンとこない人も、 『借り暮らしのアリエッティ』なら、 「ああ~」 となるでしょう。 宮崎駿さんの『借り暮らしのアリエッティ』はまだ観てないのに、 原作である『床下の小人たち』を読もうと思ったのは、 宮崎駿さんが、ご自身の著書、『本への扉』で、 この本の内容はもちろん、挿絵をいたくほめていらっしゃったので、 ちらっとでも見てみたいと思ったから。 挿絵、たしかに素敵です! ペン画でここまで精緻に豊かに描けるなんて。 思い起こせば、昔の挿絵は良かったな。 小さい頃、文字ばかりのページを読みながら、 挿絵のページが来るのを今か、今かと待ち遠しく思ったもの。 何度も同じ本を読むうちに、絵もすっかり頭の中に入っていました。 今の児童文学はどれも色彩豊か過ぎて、漫画みたい。 どれも同じような絵で。 あまりにもキャラクターができてしまった絵が差し込まれているので、 想像を邪魔されてしまいます。 宮崎駿さんは、若い頃、 この『床下の小人たち』の絵を真似て練習したそうですよ。 子どもたちが真似て夢見て、いつか偉大なものに化ける作品、 今の児童文学にありそうで少ない気がして、さびしいです。 内容は言うまでもないので割愛します♪

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2014/01/14

ジブリの次回作。一度は人形の家具などを手に入れて贅沢な暮らしが出来るアリエッティたちだが、他の「大きい人」に見られてしまって——。じめじめした台所下から、空の下での生活を始めるようになるまでの小人シリーズの第一巻。閉じ込められた生活からの開放感が気持ちが良い一冊。

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2015/03/08

ジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』原作。 「読書・お絵かき・お人形遊び」と、鍵っ子の3大ひとり遊びを制覇していた幼少期より、小人さんのお話は大好きでした。『親指姫』とか『スプーンおばさん』とか『とんがり帽子のメモル』とか。 小人目線だとジャングルみたいに見える庭の芝生や、...

ジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』原作。 「読書・お絵かき・お人形遊び」と、鍵っ子の3大ひとり遊びを制覇していた幼少期より、小人さんのお話は大好きでした。『親指姫』とか『スプーンおばさん』とか『とんがり帽子のメモル』とか。 小人目線だとジャングルみたいに見える庭の芝生や、そびえ立つダイニングテーブルへの冒険……にもワクワクなのですが、子ども心に一番興味があったのは、小人たちが使う生活用品の数々。 キキョウの花を帽子にしたり、マッチ箱がひきだしになったり椅子になったり、もちろん「お椀の舟に箸の櫂」は基本中の基本。自分の身の回りのガラクタも、小人ならどう使う?なんて考え始めると捨てるに捨てられなくなってしまって困りました。 あと、物資が少量で済むことも魅力的。『のび太の宇宙小戦争』でしずかちゃん(小)がやってた牛乳風呂に感銘を受け、いつか自分もカスタードクリーム風呂に入ってみてえと半笑いになった記憶があります。 そんな幼い日の小人妄想を、微に入り細に入った描写で満足させてくれる『床下の小人たち』。 そうかと思いきや、現代文明が直面している危機的状況に対する警鐘なんかも孕んでいて油断なりませんが、いつか自分の子どもと一緒に物語世界にのめり込みながら、「借り暮らし」について話し合ってみたいなーと思います。

Posted byブクログ

2013/10/13

にんげんを相手に「借りぐらし」をしてる小人たちと、しぜんを相手に「借りぐらし」をしてるにんげんはどこがちがう?

Posted byブクログ