1,800円以上の注文で送料無料

翻訳夜話 の商品レビュー

3.9

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/01/06

公開教室での質疑応答等を新書にまとめたものだが、村上春樹の翻訳に対する姿勢が興味あるものだった。村上春樹が翻訳好きだということだけはわかった。

Posted byブクログ

2014/03/04

アメリカ文学者で、翻訳家でもある柴田先生が東京大学で行った英日翻訳の講義を、実況中継のように対話形式で記録した本です。 原文(英語)の緻密な理解と訳語(日本語)の細部へのこだわりが、随所に見られます。 初めて読んだとき、こんな風に的確な言葉を選べるようになりたいと思ったのを覚えて...

アメリカ文学者で、翻訳家でもある柴田先生が東京大学で行った英日翻訳の講義を、実況中継のように対話形式で記録した本です。 原文(英語)の緻密な理解と訳語(日本語)の細部へのこだわりが、随所に見られます。 初めて読んだとき、こんな風に的確な言葉を選べるようになりたいと思ったのを覚えています。 原文をまず自分で訳してみて、読みながら自分で添削していくのも面白いです(が、ページを行ったり来たりするのでちょっと大変です)。 柴田先生のお友達である作家の村上春樹さんが登場するところもあります。 ちなみに、柴田先生が翻訳したレベッカ・ブラウン『若かった日々』もおすすめです。 (2011ラーニング・アドバイザー/人社 TSUDA) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1103230&lang=ja&charset=utf8

Posted byブクログ

2011/10/31

春樹さんと柴田さんの共著。 お二人の翻訳への捉え方がおもしろい。 最後のほうにそれぞれが訳したカーヴァーの短編があるんだけど、同じ話しなのに、うかぶイメージが違っていて、翻訳家は人気商売だなと思いました(笑) あと、 春樹さんの文章がそもそも翻訳っぽいってとこにすごく納得しました...

春樹さんと柴田さんの共著。 お二人の翻訳への捉え方がおもしろい。 最後のほうにそれぞれが訳したカーヴァーの短編があるんだけど、同じ話しなのに、うかぶイメージが違っていて、翻訳家は人気商売だなと思いました(笑) あと、 春樹さんの文章がそもそも翻訳っぽいってとこにすごく納得しました。 あんな女言葉丸出しの文章って、春樹さんの小説読むまでは読んでこなかったから、 だから最初に読んだノルウェイの女性陣は性格がきついと感じたんだなーと1人で納得(笑) 私も翻訳やってみたいなー! とりあえず、グレートギャツビーを英語で読んでみたい!(そこからww)

Posted byブクログ

2011/09/28

もちろん職業柄というのは大きいですが、 共感したり、納得したり、感心したり、 読んでいて忙しい本でした。 ビートのない文章って、うまく読めない。 とか、 (対象との)親密で個人的なトンネルみたいなものが あなたとの間にできれば、 そのほかのいろんな複雑な問題も、いつしか解決...

もちろん職業柄というのは大きいですが、 共感したり、納得したり、感心したり、 読んでいて忙しい本でした。 ビートのない文章って、うまく読めない。 とか、 (対象との)親密で個人的なトンネルみたいなものが あなたとの間にできれば、 そのほかのいろんな複雑な問題も、いつしか解決していく。 それは自信という言葉とはちょっと違う。 とか、 読んで「これは素晴らしい!」と感動するだけではなくて、 それを日本語に移し換えることによって 自分もその素晴らしさに参加しているという主体的な手ごたえがある。 とか。

Posted byブクログ

2011/08/15

どの部分を大事に翻訳をしているかが明快に対談されていて 勉強になる。 学生さんや翻訳家の卵たちからの質問を受けるという形、対談形式というのもあると思うけれど、意外な角度からぐっと深みに落ち込むのも読んでいて興味深かったなあ。

Posted byブクログ

2011/07/15

タイトルは翻訳夜話ですが、翻訳についてよりも文章表現というものに身を捧げ、真摯に向き合った村上青年(笑)、の姿が胸を打つ本です。個人的には、「自我を極力消してそれでも出てくるものが作家性……」という話が世阿弥っぽくて好きです。

Posted byブクログ

2011/07/03

2011/07/02、J-wave「bookbar」で紹介されました。ベストセラー作家の村上春樹(実は翻訳家としても多くの本を翻訳しています)が、同じく翻訳家として名を馳せる柴田元幸と同じ短編小説を訳して見せるという、翻訳家を目指す方、翻訳小説好きにはたまらない好企画の対談集です...

2011/07/02、J-wave「bookbar」で紹介されました。ベストセラー作家の村上春樹(実は翻訳家としても多くの本を翻訳しています)が、同じく翻訳家として名を馳せる柴田元幸と同じ短編小説を訳して見せるという、翻訳家を目指す方、翻訳小説好きにはたまらない好企画の対談集です。

Posted byブクログ

2011/06/04

柴田元幸さんの東大で受け持っている翻訳講義に 村上春樹がゲストで来た時の話。 村上春樹はやはり色々なインタビューや 小説のなかで語っているように,「リズム」を重視した翻訳にこだわりを 持っていることを主張している。 翻訳者として逐語訳か意訳のどちらかでばっさり分けて考えるとい...

柴田元幸さんの東大で受け持っている翻訳講義に 村上春樹がゲストで来た時の話。 村上春樹はやはり色々なインタビューや 小説のなかで語っているように,「リズム」を重視した翻訳にこだわりを 持っていることを主張している。 翻訳者として逐語訳か意訳のどちらかでばっさり分けて考えるというより, 自分のなかで譲れないこだわりを持つことのほうが大切だ,と言う部分には 共感を持った。

Posted byブクログ

2011/05/19

「人のヴォイスに耳を澄ませて、それは静かな声なんだけど聞き取れるというか、聞き取ろうという気持ちのある人、聞き取る忍耐力のある人が、翻訳という作業に向いているんだと思います。」(p.19)

Posted byブクログ

2011/04/23

翻訳が2パターンある映画を見て、興味をもって手にしました。 おお…訳す人によって、こんなに文章の雰囲気は違うのか。と驚かされた一冊。私はどちらかというと柴田さん派でした。登場人物が、なんかちょっと人がよさそうで。 他の人にも感想を聞いてみたくなる本です。

Posted byブクログ