ポビーとディンガン の商品レビュー
最後の一文の破壊力は凄いよね。 多分誰しも経験した事があると思われる「誰も自分の言う事を信じないし、それに真面目に向かい合ってもくれない理不尽さ」ってあるよね。 それは大人になってからでもあるよ。 ゴーレム効果発動しがちな「お前に出来る訳が無い」「現実を見ろ」とかそこら辺もこ...
最後の一文の破壊力は凄いよね。 多分誰しも経験した事があると思われる「誰も自分の言う事を信じないし、それに真面目に向かい合ってもくれない理不尽さ」ってあるよね。 それは大人になってからでもあるよ。 ゴーレム効果発動しがちな「お前に出来る訳が無い」「現実を見ろ」とかそこら辺もこの一種だと勝手に思ってる。 そんな周りの意見は認識しつつも、自分の信念を信じ突っ走る行動力、相手を喜ばせたい素直な心。 忘れちゃいけないよね。
Posted by
オパール鉱山の街,少女の空想の友達(イマジナリーフレンド)が父の採掘現場で行方不明に。兄は病気の妹を元気にするため友達を街中探す。少年が裁判中の父の汚名を晴らし,妹のため頑張る姿に胸が熱くなる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『子どもたちは夜と遊ぶ』(辻村深月)の中で少し触れられていた作品で、内容が気になったので読んでみました。 1時間で読み終わりましたが、内容は私には少し難しいお話でした…。 ケリーアンにしか見えないお友達。 そういう存在がいて、大切にするのは、別に悪いことではないと思う。 ただ、親としてそばで見守るのは、ものすごく勇気がいることだなと思った。 そんな大切なお友達を強制的に奪われてしまったケリーアンは、どんどん体が弱っていく…。 本作はケリーアンの兄目線で終始語られるので、 ケリーアンの気持ちは読者の想像で補うしかない。 私にはその想像力が乏しく…なかなか展開に頭がついていかなかった。 過去の幸せだった思い出に逃げたくなるお母さんの気持ちが、1番共感できた気がする。。 まさか最後、そのまま衰弱して亡くなってしまうとは…。 弱っていく娘を前に、悲観的になる両親の気持ちはとてもよく分かるけど、その家族の中で1人、前向きに積極的に行動するアシュモルの姿がとても眩しかった。
Posted by
辻村深月さんの「子どもたちは夜と遊ぶ」で出てきてずっと気になっていた本。そんなに内容に触れられていたわけではないけど、何故か気になってメモしていてやっと読んだ。気になって長年温めていて良かったと思えた作品。 シドじいさんや、葬儀屋さん、主人公の父を疎ましがる鉱夫なんかの言動はとて...
辻村深月さんの「子どもたちは夜と遊ぶ」で出てきてずっと気になっていた本。そんなに内容に触れられていたわけではないけど、何故か気になってメモしていてやっと読んだ。気になって長年温めていて良かったと思えた作品。 シドじいさんや、葬儀屋さん、主人公の父を疎ましがる鉱夫なんかの言動はとても現実的なんだけど、それを上回る町の人々の優しさと何よりケリーアンの家族の描写が素敵だった。1年生の娘にはまだ少し難しい単語も多いかもしれないけど、いつか読ませたい。児童文学なので文体はとても読みやすい。
Posted by
内容はぶっ飛んだ内容でしたが 架空の友達を信じてる妹 その娘を大切にしてる家族 架空なんやからいてるわけない でもその架空の友達を信じてあげないと 家族がおかしくなるだから兄は動いた 兄の行動はすごく家族思いでした。
Posted by
2017/10/22読了 「ポビーとディンガン」 装画が酒井駒子さんだったので。 ベン ライス、たぶん初めて読んだと思うけど なかなか良かった。他にも読んでみよう 27冊目(2017)
Posted by
妹ケリーアンの架空の友だちが行方不明になり、ケリーアンは病気となり衰弱してしまう。兄のアシュモルはケリーアンが笑顔になるように、町のみんなに架空の友だちポビーとディンガンのふたりを探してくれるように頼むのだった。 目に見えない架空の友だちポビーとディンガンという存在が肝となります...
妹ケリーアンの架空の友だちが行方不明になり、ケリーアンは病気となり衰弱してしまう。兄のアシュモルはケリーアンが笑顔になるように、町のみんなに架空の友だちポビーとディンガンのふたりを探してくれるように頼むのだった。 目に見えない架空の友だちポビーとディンガンという存在が肝となります。いないのだけどいるという存在。たとえケリーアンにしか姿が見えず声が聞こえないとしても、ふたりが存在するということ。アシュモルははじめ全く相手にせず否定していたが、徐々にいないはずのふたりの存在感に動かされていく。町のみんなに行方不明のふたりを探すことを頼むのも、その人は振りをすることで妹の機嫌が直るだろうくらいに考えていたのが、徐々に本気になっていく。自分の生活を元に戻すために動いていたことが、徐々に妹のためにそしてポビーとディンガンふたりのために動き出す。その心の動きが胸を打ちました。そしてそれは町のみんなを動かす力にもなるのです。
Posted by
ちょっとおませで生意気なお兄ちゃんと、負けず劣らず頑固な妹。 一攫千金を夢見るお父さんに、若干呆れ気味のお母さん。 妹・ケリーアンが存在を主張する「目に見えないお友達」が、家族を、そして町中を動かしていく……。 無いものを在らしめるのは、それを欲する人間の想像力。 見えなくても...
ちょっとおませで生意気なお兄ちゃんと、負けず劣らず頑固な妹。 一攫千金を夢見るお父さんに、若干呆れ気味のお母さん。 妹・ケリーアンが存在を主張する「目に見えないお友達」が、家族を、そして町中を動かしていく……。 無いものを在らしめるのは、それを欲する人間の想像力。 見えなくても触れなくても、考え方次第で「在る」ことに出来ちゃう人間の強引さって、何だか本当に頼もしい。これが信仰の根源なんでしょうか。 私にとっては「ありえない」というよりも、「あってほしい」お話でした。 裁判官と牧師、この2人のご老人が超かっこいい。
Posted by
中学生のときにSHAKALABBITSを聴いていて、高校のときにたまたま古本屋で見つけた本。 題名を見た瞬間、あ、と思って帰ってすぐに読んだ。 ほんわかするけど、悲しいおはなし。 この本に出会えてよかった。
Posted by
オーストラリアのオパール採掘のメッカ、ライトニング・リッジ。そこに住むウィリアムソン一家の、幼い兄妹の物語である。 妹のケリーアンには、彼女にしか見えないポビーとディンガンという、いつも一緒の友達がいた。兄のアシュモルはそんな妹をいつもばかにしてばかり。そんなある日、ポビーとディ...
オーストラリアのオパール採掘のメッカ、ライトニング・リッジ。そこに住むウィリアムソン一家の、幼い兄妹の物語である。 妹のケリーアンには、彼女にしか見えないポビーとディンガンという、いつも一緒の友達がいた。兄のアシュモルはそんな妹をいつもばかにしてばかり。そんなある日、ポビーとディンガンがいなくなってしまったと言い出したケリーアンは、心配のあまり病気になってしまう。困り果てたアシュモルは町中を走りまわり、人々の協力を求め、二人を探し始める。 ポビーとディンガンて何だ?誰なんだ?なんてことは深く考えてはいけない。深く考えすぎると感動できない。目に見えないものが多くの人々の心を動かすすばらしさに素直に感動しましょう。ちなみにこれは、作者の恋人の、幼い頃の話にヒントを得て生まれた小説だそう。
Posted by