霞町物語 の商品レビュー
1章1章は独立しているのだけど、全体で面白い構成になっているからか、感情移入しやすい。ラストの『卒業写真』の複数箇所で泣いてしまうのもきっとそのせい(笑)。
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「雛の花」と「卒業写真」が特に好き。 平成生まれで大学受験時には学校と塾に引きこもってた自分とは全く違う生活を送る高校生たちの生活を中心に、主人公「僕」の幼少時代やその家族に纏わる物語だけど、どんどん引き込まれる。最後は思わず涙。
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著者自身?の青春時代を描いた、連作短編集。 スカイラインGT-R、ブルーバードSSS、エヌコロ、ディスコ、コンポラスーツ、アイビールック、めちゃくちゃ懐かしいし、共感。 「雛の花」の章では心ならずも涙が、、、、 やはり浅田次郎はいい。。。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まとまった読書の時間が取れなくなった中で、こういった短編集は非常に良い息抜きとなってくれるものである。 「青い火花」と「卒業写真」が特に気に入った。時代設定はまだまだ戦後と呼べる時期であり、主人公たちからは一抹の厭世観のようなものも感じられたが、それと同時に持っている少年らしい心が絶妙に混じり合っていて、何となく懐かしい心持になれる短編たちであった。 もう少し詳しく感想を書きたいところであるが、翌日の仕事に頭が占領されてしまうのがひよっこサラリーマンの悲しい性である。
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浅田次郎、こんな青春時代を送ったのかー。江戸っ子、いなせ。今の東京人(本物はもう少ない)からは考えられない。時代がいいなぁ。ただ、男女関係については、Westside Storyみたいに、よそ者の女は遊び、っていうのがちょっと。女も自己責任の原則。この時代の女が頼り甲斐のある男と...
浅田次郎、こんな青春時代を送ったのかー。江戸っ子、いなせ。今の東京人(本物はもう少ない)からは考えられない。時代がいいなぁ。ただ、男女関係については、Westside Storyみたいに、よそ者の女は遊び、っていうのがちょっと。女も自己責任の原則。この時代の女が頼り甲斐のある男と結婚したがるのは当然と思った。自分はこんな時代でなくて良かったと思うが、きっぷのいい、お祖母さんのように年を取ったら身を処すことができたらいい。
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作者の自伝的(?)連作短編集。カッコよすぎ、あるいはカッコつけすぎな部分が鼻につくところもあるけれど、家族について書かれた「雛の花」「卒業写真」あたりは、素直に良いと思える。読む人それぞれの家族を思いださせる作品ではないでしょうか?
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これは、私が初めて読んだ浅田次郎作品。 赤川次郎と間違えて買ったんだっけか? なんで買ったのかはよくわからない。 それでも、この小説は何十回も読むくらい引き込まれた。 短編だったから読みやすかったというのもあるだろうが、 いっぺんで浅田次郎が大好きになったのだった。 ...
これは、私が初めて読んだ浅田次郎作品。 赤川次郎と間違えて買ったんだっけか? なんで買ったのかはよくわからない。 それでも、この小説は何十回も読むくらい引き込まれた。 短編だったから読みやすかったというのもあるだろうが、 いっぺんで浅田次郎が大好きになったのだった。 後日、「浅田次郎が面白い〜」と私の浪人時代の一番気の合う友達に言うと、 その子も、「私も浅田次郎が一番好き!」と言っていて、 性格が似ていると好きな小説家も似るのかな、と思ったりして笑った。 この本の中の作品、本当にどれもが面白い。 でも、読んだのはもう3年前の話なので実はどんな話があったか2つくらいしか覚えていない。 帰国したら読みたい一冊の1つである。
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なんだか夢のような物語でした。 田舎育ちではなく、かといって都会になじんで育ったわけでもない私にとっては、こんな青春時代を送った人たちがいたんだろうかと。 おとぎの国の話を聞くような感じでした。 一方、主人公の祖母の話は、都会育ちだった私の祖母の話を思い出させるもので、かえって...
なんだか夢のような物語でした。 田舎育ちではなく、かといって都会になじんで育ったわけでもない私にとっては、こんな青春時代を送った人たちがいたんだろうかと。 おとぎの国の話を聞くような感じでした。 一方、主人公の祖母の話は、都会育ちだった私の祖母の話を思い出させるもので、かえってリアルな感じがしました。 そういえば、亡くなった祖母は浅田次郎作品が好きでしたねえ。 祖母の琴線にふれる光景が描かれることが多かったからなんだなあと改めて思いました。
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なんか、こういう高校生は好きでない… でも、こんな時代、こんなまちがあったんだ、というのを興味深く読ませてもらった。 これが当時のこのまちの当たり前だと思うと、この時代の地方に住む自分は、すごいなぁと思う。 『雛の花』のおばあちゃんは色々美しくて、憧れる。。。 『卒業写真』は、...
なんか、こういう高校生は好きでない… でも、こんな時代、こんなまちがあったんだ、というのを興味深く読ませてもらった。 これが当時のこのまちの当たり前だと思うと、この時代の地方に住む自分は、すごいなぁと思う。 『雛の花』のおばあちゃんは色々美しくて、憧れる。。。 『卒業写真』は、ベタな話と言えばそうなのだけど、同じく職人の祖父を持つ身としては、もう切なくて切なくて仕方なかった。一番心にきた。 おじいちゃんおばあちゃん、両親を大事にしようって思える、そんな読後感。
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すばらしい。瑞々しく清々しいあの時代の人びとの描写が。正に自分も一緒に過ごしているような錯覚に陥るような。 この時代に産まれ育ったことを心底羨ましく思う。浅田次郎作品はあまりしらなかったが、ジャンル問わず読んでみようと思う。 雛の花は名作!
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