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ロボット の商品レビュー

4.1

70件のお客様レビュー

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    20

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2010/10/13

数十年ぶりの再読だけど「こんなに面白かったっけ」というのが印象。 チャペックのナンセンス童話(『長い長いお医者さんの話』)を再読したのをきっかけに購入。中学時代に読んでいたんだけど、とうに本は紛失し、今回改めて買ったもの。 「ロボット」の語が生まれたので有名な作品で、「予言的...

数十年ぶりの再読だけど「こんなに面白かったっけ」というのが印象。 チャペックのナンセンス童話(『長い長いお医者さんの話』)を再読したのをきっかけに購入。中学時代に読んでいたんだけど、とうに本は紛失し、今回改めて買ったもの。 「ロボット」の語が生まれたので有名な作品で、「予言的作品」だとか「歴史的作品」なんてことが言われる。だけどそうした「評判」がなくても十分楽しめる作品。 戯曲形式のもので(ぼくはこの形式が苦手)、筋としてはありきたりのもの(今にして思えば)。ただそれぞれの登場人物がうまく書き分けられていて、ストーリー以外の部分も十分に楽しい。 前述の童話の際のような「関節外し的ナンセンスギャグ」はないけれど、ユーモアはあちこちにある。最初の方の「人間を十年もかけて作るなんてナンセンス」というのを見ただけで嬉しくもなってしまった。

Posted byブクログ

2010/04/04

戯曲はあまり読んだことがなかったので、初め読みにくいかと思ったけれど、すらすらと3〜4時間くらいで一気に読めてしまった。 1920年のSF作品にもかかわらず、冷めてしまうようなところは全然なかった。手塚治虫もそうだけれど、未来が見えていたんだろうかと思えるくらい不思議と今とそう遠...

戯曲はあまり読んだことがなかったので、初め読みにくいかと思ったけれど、すらすらと3〜4時間くらいで一気に読めてしまった。 1920年のSF作品にもかかわらず、冷めてしまうようなところは全然なかった。手塚治虫もそうだけれど、未来が見えていたんだろうかと思えるくらい不思議と今とそう遠くなさそうな未来を描いてる。そうだからこそ読み継がれてる作品なんだろうけれど。うーん、なんかうまく書けないけど、未来は人が描くものだから人が描くように広がっていく。だから、チャペックや手塚治虫が描いたSFのような未来がそれに近い形で実現されているのかもしれないと思った。人間が望む未来の形というか。 人間がどんどん万能になっていくのは怖い。きっといずれ、本当にロボットが普通に身の回りにいる未来はくるんだろう(今もお掃除ロボットなんて普通にほんのちょっとお金のある家庭にならある)。そしていずれ、ロボットたちに役割を譲って、人間は滅びるんだろうか。絶対に滅びないことなんて絶対にないんだから。ロボットじゃないにしても、必ず人間が滅びるきっかけになるものが、生まれてくるんだと思った。

Posted byブクログ

2010/06/06

ロボット←「労働」 働かなくてよくなって、滅びる。 機械に頼りすぎて、堕落する。 人間も生物である以上、いくら便利になっても、自分が生きるための最低限の労働はしたいと思う。

Posted byブクログ

2010/01/18

プロメテウスの如く未来を予見した1冊。 人間の尊厳と生命の始まりを非人間な存在を利用することにより浮かび上がらせたチャペックは当時何を考えていたのだろう。 登場人物の名前もまた、着目すべき点。

Posted byブクログ

2009/11/01

初めて戯曲というものを読んだ。セリフだけなんだけれども、ロボットたちが次第に感情を持っていくさまが面白かった。 あとがきのチャペックとその友人による「ロボット」という言葉の始まりのエピソードが面白かった。

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2009/10/04

先日借りてきた4冊のうちの1冊。 朝なにげなく手にとって読んでみたら止まらなくなって、 一気に読んでしまった。 ロボット(ここでは人造人間)を憐れんで心を与えたことで 逆にロボットが人間に対して反乱を起こしてしまうのは何とも皮肉。 さらに人類を殲滅したロボットが生命に対して執着...

先日借りてきた4冊のうちの1冊。 朝なにげなく手にとって読んでみたら止まらなくなって、 一気に読んでしまった。 ロボット(ここでは人造人間)を憐れんで心を与えたことで 逆にロボットが人間に対して反乱を起こしてしまうのは何とも皮肉。 さらに人類を殲滅したロボットが生命に対して執着する (自分たちは命を生産できないことに気づく)のはこれまた皮肉である。 何よりこれが1921年の作品だというからすごい。 古さが感じられない。 そのうち本当に起こってしまいそうな気すらする。 これは返す前にまた読み返したい。 というか、買って置いておきたい勢い。 どうでもいいけど、装丁のイラストの片足がないのが あらすじと相俟って不気味に思ったため、なかなか読む気になれなかった私。 何度か見るうちに慣れてきて、ようやく先日図書館から借りたのでした。 読んでよかったよーーー。 【2009.09.08 読了】

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2009/10/04

いわずと知れた名作です ただし、いくつか誤解されている点もあります まず、この世界のロボットはクローン系の人間コピーです あまりメカメカしくないです ロボ娘を期待する人は注意してください またロボット三原則も誤解されやすいポイントです 「神が人間をつくる」 → 「人...

いわずと知れた名作です ただし、いくつか誤解されている点もあります まず、この世界のロボットはクローン系の人間コピーです あまりメカメカしくないです ロボ娘を期待する人は注意してください またロボット三原則も誤解されやすいポイントです 「神が人間をつくる」 → 「人間がロボットをつくる」 → 「ロボットが新世界の人間になる」 という一連の流れがメインとなるのですが 作中のロボットは心を持ち、自我があり、人間以上の人間らしさをもっています それを奴隷として押さえ込むために作り上げられたのが、かのロボット三原則なのです つまり、この作品はメカ娘好きよりも、素朴な奴隷娘好きの人にむいた作品です

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2009/10/04

21/100 「ロボット」って言葉を送り出した戯曲。1920年に発表されたそうなんだけどその時からこんな人間の最終着点について考えてたんね。天才ね。 +++ ヘレナ ねえ、言って、何かが起こっているの? アルクビスト いやぜんぜん。ただ進歩だけです。

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2009/10/07

ロボットという言葉はこの本から生まれたんですよ。そんな興味で読んでみましたが、最後がどうしてああいう方向性なのか。でも、きっとそれで正しいんだと思うけど。登場人物の名前が大事だと改めて思った一作。

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2009/10/07

SF古典。戯曲。 「ロボット」という言葉に対して、もっとメカメカしいイメージを持っていたのですが、作中のロボットはあくまで人造の人間なのなあ。

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