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ロボット の商品レビュー

4.1

69件のお客様レビュー

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2016/07/15

なるほど初めて出現したロボットという言葉は、バイオロイドに対して使われたのか。 チャペックが、(後代に与えた影響として)金属と螺旋のロボットを苦々しく思っていたということは、ロボットがそのまま人間の比喩だったことの証拠だろう。 そして最後の人間は見送る側の存在になる。 ...

なるほど初めて出現したロボットという言葉は、バイオロイドに対して使われたのか。 チャペックが、(後代に与えた影響として)金属と螺旋のロボットを苦々しく思っていたということは、ロボットがそのまま人間の比喩だったことの証拠だろう。 そして最後の人間は見送る側の存在になる。 カリガリ博士思い出させる舞台の写真も素敵。 再読すると、前半の巧妙さがはっきりとわかる。 独特な人生観をもつドミン、俗な精神と高邁な理想を併せ持つ男たち、そしてひとり労働を忘れないアルクビスト。 前半の主役は人間。 後半の主役はロボット。 前後半通してアルクビストは共通し、馬鹿娘のヘレナはある種イノセントな存在ロボットヘレナとして生まれ変わっている。

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2016/02/29

ロボットの原点でありSF好きにはオススメの一冊です。個人的にはこれを読まずしてロボットの魅力を語れないと思います。

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2015/10/25

ドミンやヘレナ、技術者たちに、それぞれ志があり、悪意が無いというところが、この話の美しくも悲しいところだと思う。

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2013/04/20

カレル・チャペックの名前を知ったのは小学生の時。 「長い長いお医者さんの話」は、最初いぬいとみこの「ながいながいペンギンのおはなし」と題名が似てるなぁ、なんて思った。 カレルの兄ヨゼフの絵も、小学生の時から好きだった…。 ロボットという言葉がカレルによって作られた(正確に言うとヨ...

カレル・チャペックの名前を知ったのは小学生の時。 「長い長いお医者さんの話」は、最初いぬいとみこの「ながいながいペンギンのおはなし」と題名が似てるなぁ、なんて思った。 カレルの兄ヨゼフの絵も、小学生の時から好きだった…。 ロボットという言葉がカレルによって作られた(正確に言うとヨゼフなのか?)言葉だと知ったのは、確か中学生の時…。 以来、「ロボット」という話に興味は持ちつつも、全然本を手に取れていなかった…そして、ようやく読んだ。 労働、勤労、人間であること …普段SFって殆ど読まないジャンルなのだが、考えることは多かった。 少し前に出会った農家のおじさんが「働いて、一年間の内に幸せや楽しさを感じることなんてほんのちょっと。殆どはきつくて辛い」と言いながら、一生懸命仕事に精を出していた…ことを、なんとなく思い出したりもしました。

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2013/01/31

どうしても大好きな「山椒魚戦争」と比較してしまう自分がいて、「山椒魚戦争」と比べると全体的に物足りなかった印象かも。ロボットの視点が物語にもっと絡んでくると良かったのかもなぁ・・・。

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2013/01/02

面白かった! この作品から「ロボット」という言葉が生まれたとは知りませんでした。もしかしたらあのロボットたちの末裔が私たちかも、と思ったらちょっとどきっとしましたね。いや、それは飛躍ですけども。

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2012/11/27

「ロボット」という言葉を生み出した作品とのことだが、出て来るのはアンドロイドというのか有機的?な生命ではない機械。 文明の発展が人類を幸せに云々というより、人類と機械を分けるもの、魂のきっかけ、ロボットへの民族導入に込められる悪意を興味深く読む。

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2012/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チャペックの「ロボット(R.U.R.)」はロボットという単語を初めて世に送り出した戯曲とのこと。 なお本作に登場するロボットはどちらかというとバイオロイドに近く、変身できないショゴスが良い例えでしょうか。 内容はSFの古典あるいは原点といった感じか。最後の幕引きが美しい。

Posted byブクログ

2012/05/12

ロボットの語源を知ったとき、手塚治虫のマンガに登場するロビタを思い出した。 目的のためにただひたすら労働する存在…なんだか切ない。 現代の感覚からいうと、ロボットというよりはアンドロイドに近いものが登場するが、主題にはなんら影響を与えていない。 科学技術の進歩にある落とし穴が描...

ロボットの語源を知ったとき、手塚治虫のマンガに登場するロビタを思い出した。 目的のためにただひたすら労働する存在…なんだか切ない。 現代の感覚からいうと、ロボットというよりはアンドロイドに近いものが登場するが、主題にはなんら影響を与えていない。 科学技術の進歩にある落とし穴が描かれているが、星新一のブラックユーモアとは違い、余韻が強く残る。また、全てを描ききっていないため、多様な解釈を生むことができる。 学校図書館で借りたが、中学生はあまり魅力を感じてくれないかもしれない。

Posted byブクログ

2012/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ユニバーサル・ロボット社の社長ドミンとヘレナ・ドーミンの会話。ロボットの立場に不満を訴えるヘレナ。結婚した二人10年後ロボットたちの反乱。人間に容赦をしないロボットたち。ロボットとの交渉に向かう男。戦いに敗れ捕えられたアルクビスト博士。人間を滅ぼした後自分たちに子孫を残す力がないと知ったロボットたち。アルクビスト博士に子孫の残し方を調べるように迫るが・・・。

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