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菜の花の沖 新装版(一) の商品レビュー

4.2

53件のお客様レビュー

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2011/02/23

長編だけど楽しく読ませてもらいました。淡路島で高田屋嘉兵衛翁記念館に行った時も感動一塩でした。司馬遼って、魅力ある人しか描かないのですね。

Posted byブクログ

2011/08/15

司馬さんの著作だから、相当なる取材に基づいて書かれているのだろうと思われるが、後の高田や嘉兵衛が此の様な人だったのか、と改めて思い知った。次巻を探さねば。******************************ブクオフの\105棚から発掘。実際は、学生の頃、地元の有名人を書い...

司馬さんの著作だから、相当なる取材に基づいて書かれているのだろうと思われるが、後の高田や嘉兵衛が此の様な人だったのか、と改めて思い知った。次巻を探さねば。******************************ブクオフの\105棚から発掘。実際は、学生の頃、地元の有名人を書いた本というコトで読んではいるのだが、日曜朝のFMの番組で、小川洋子さんが取り上げていたので読み返してみようかと、探したところ、棚にあったので購入した。唯ねぇ、6巻まであるんだよね、今更、新刊で買おうとは思わないし、安く揃えてから、読み始めようかと思う。以前、F・まろさんが鈴鹿の有名人の大黒屋光太夫のコトを話してくれたのだが、其の時に頭には浮かんでいたのだが。ま、仕方ないな。ゆるゆると読みますかな。

Posted byブクログ

2011/01/21

あまりにも暑いので、考えるのが嫌になる。 それで、あんまり考えないで読める小説に切り替えることにした。 司馬さんの作品でまだまだ読んでいないのがある。これもそのなかのひとつ。 まもなくキャンプインするので、7月はどこまで読めるか勝負だ!!

Posted byブクログ

2010/03/29

 故郷の淡路で、村の「秩序」からはみ出した嘉兵衛が、兵庫の廻船問屋を頼り、そこで所帯を持ち、海の男を目指す話。村社会の論理がもたらす理不尽さへの、嘉兵衛の苦悩が胸に迫る。また、司馬遼太郎の小説らしく、江戸時代の海運や、西日本優位の産業構造に関する記述も興味深く、歴史ビジネス小説と...

 故郷の淡路で、村の「秩序」からはみ出した嘉兵衛が、兵庫の廻船問屋を頼り、そこで所帯を持ち、海の男を目指す話。村社会の論理がもたらす理不尽さへの、嘉兵衛の苦悩が胸に迫る。また、司馬遼太郎の小説らしく、江戸時代の海運や、西日本優位の産業構造に関する記述も興味深く、歴史ビジネス小説といった趣もある。テーマとして、現代に通ずる要素もあるように思う。

Posted byブクログ

2010/06/29

あらすじ(裏表紙より) 江戸後期、淡路島の貧家に生れた高田屋嘉兵衛は、悲惨な境遇から海の男として身を起し、ついには北辺の蝦夷・千島の海で活躍する偉大な商人に成長してゆく…。沸騰する商品経済を内包しつつも頑なに国をとざし続ける日本と、南下する大国ロシアとのはざまで数奇な運命を生き抜...

あらすじ(裏表紙より) 江戸後期、淡路島の貧家に生れた高田屋嘉兵衛は、悲惨な境遇から海の男として身を起し、ついには北辺の蝦夷・千島の海で活躍する偉大な商人に成長してゆく…。沸騰する商品経済を内包しつつも頑なに国をとざし続ける日本と、南下する大国ロシアとのはざまで数奇な運命を生き抜いた快男児の生涯を雄大な構想で描く。全六冊 嘉兵衛の悲惨な淡路での少年期の巻です とにかく、重くて暗くて 読んでいて辛くなるような内容です 長塚節の「土」もこんな感じの 重いお話だったなぁ

Posted byブクログ

2010/03/07

人生は1度きり。前世や来世のことなどは思考の外側に置き、今世をいかに切り開いていくことこそが最も尊く、それはいつの時代でも不変であると改めて認識させてくれる名著。

Posted byブクログ

2009/10/04

江戸後期の商人・船乗りの話。人間とはどうあるべきか勉強になった。蝦夷地で当時膨張していたロシアとの接触の話が佳境であり、今まで具体的にはつかめなかった歴史が実感出来た気がする。 うちの家系が商人なので庶民の歴史に興味がある。江戸時代は庶民が顔を持ちはじめる時代で、自分の先祖もそ...

江戸後期の商人・船乗りの話。人間とはどうあるべきか勉強になった。蝦夷地で当時膨張していたロシアとの接触の話が佳境であり、今まで具体的にはつかめなかった歴史が実感出来た気がする。 うちの家系が商人なので庶民の歴史に興味がある。江戸時代は庶民が顔を持ちはじめる時代で、自分の先祖もその一人だったと思うと感慨深い。

Posted byブクログ

2009/10/04

なにがいいってタイトルがいい。 「なのはなのおき」 主人公である高田屋嘉兵衛(かへえ)の生き様そのものを指してるわけだけど、そんなん抜きにして言葉の響きそのものが好き。 あらすじを書いても仕方ないのでさっそく感想。 「感性ってなんなんだろ。」 そんな事を考...

なにがいいってタイトルがいい。 「なのはなのおき」 主人公である高田屋嘉兵衛(かへえ)の生き様そのものを指してるわけだけど、そんなん抜きにして言葉の響きそのものが好き。 あらすじを書いても仕方ないのでさっそく感想。 「感性ってなんなんだろ。」 そんな事を考えながら読んだ。 どんな社会からも独立して、何とも比べられる事なく豊かに、自然と共に、金とは無縁に裕福に生きている蝦夷人(アイヌ)の姿を初めて目にした時、日本人の嘉兵衛、ロシア人のクルーゼンシュテルンは同じ感慨を持つ。 「なんて美しい人たちなんだ」 一方は外からの刺激と無縁な江戸という時代に生きた人。 もう一方はナポレオンの野望渦巻く、ヨーロッパの激動の時代を生きた人。 その2人が、全く同じ思いを抱く。嘉兵衛は涙すらする。 脳ミソのおんなじ所を刺激されてる。 すでにこの時代に、「人間らしさ」という感覚が意識されていた。国や人種に関係なく。 話を今に戻すとね。 「会社やら学校やらに象徴される社会は、上手く使わないと人の感性のストッパーになり得るんじゃないのか」そんな事を思ってみたりするわけだ。 「普通」や「常識」という言葉で脳ミソかちんこちん、「人と少しだけ感じ方が違う」とか、「途方もない理想ばかり並べ立てる」とか、そういった性質を持つ人が排除され易いのが、今の社会なんじゃないだろうか。 「何か一つの事が出来る」って、例えば(一概には言えないけどさ)雇う側にとっては理想的なんだよね。 でもそれって、ちょっと見方を変えれば、実は物凄くスケールの小さい、つまんない能力なのかも知れないわけで…。 軍国主義→民主主義に体裁的には変化したこの国の底流に変わらずあるのは「官僚主義」。 嘉兵衛の時代、官僚主義に染まりきった松前藩が、残虐極まりない、およそ人間らしさとは無縁とも呼べる行為を蝦夷人たちに行った。 強制労働、搾取、暴行、性的虐待。 未だに日本は、こんな小さな島国で起きた過去の惨事の清算すらしていない。 そんで、「今」。 何の罪も無い子供が5秒に1人、遠い土地では死んでいってる。 蝦夷は恐ろしく遠かっただろう。 けれど今この地球上に、昔の蝦夷ほど遠い土地は果たしてあるだろうか。

Posted byブクログ

2009/10/04

江戸時代の日本の流通、産業はては外交まで こんな小説にしづらい物をここまでドラマティックに描けるとは思いませんでした。 文句無しの司馬遼太郎の名作です。 日本史の勉強で、江戸時代の政治史は得意でも、経済史は・・って人、余りに面白くて驚きますよ!

Posted byブクログ

2009/10/04

また司馬遼太郎。全八巻。大学院入試の一週間前はこればかり読んでいた。単なる現実逃避。落ちていたらどうなっていたことか・・・。

Posted byブクログ