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社長失格 の商品レビュー

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106件のお客様レビュー

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2017/04/19

少し前に流行った、ハードワークスの日本版。ただしこちらの方が古く、少なくともこの本の中ではハッピーエンドではない。前評判なしで読み始めたので、著者がどのような人物かも知らなかったが、いまや当たり前のデータベースマーケティングに90年代に着手し、独自の人脈を切り開きながら事業として...

少し前に流行った、ハードワークスの日本版。ただしこちらの方が古く、少なくともこの本の中ではハッピーエンドではない。前評判なしで読み始めたので、著者がどのような人物かも知らなかったが、いまや当たり前のデータベースマーケティングに90年代に着手し、独自の人脈を切り開きながら事業として展開したスゴイ人だった。ベンチャーブームと貸し渋りという外的な変化は個人で制御できるものではないが、不確実を踏まえたリスクヘッジの大事を学ばせてもらった良書。ちなみに著者はその後、企業家として復活しているとのこと。

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2016/12/04

池井戸潤の小説で、銀行の立場からの貸し渋りやらそういうやりとり、銀行の立場上の苦境はだいぶ読むが、こういったベンチャー起業の社長が最終的には自分のせいだ!と言ってはいるが私は読んでて銀行の厳しい取立てに際してどうも人間身を感じないというか。。。 なんとも、言えない一冊でした。 ...

池井戸潤の小説で、銀行の立場からの貸し渋りやらそういうやりとり、銀行の立場上の苦境はだいぶ読むが、こういったベンチャー起業の社長が最終的には自分のせいだ!と言ってはいるが私は読んでて銀行の厳しい取立てに際してどうも人間身を感じないというか。。。 なんとも、言えない一冊でした。 特にノンフィクションというリアルな社長の言葉だけに胸に迫るものもありました。 にしてもこの人の発明や発見、どんどん湧いてくる発送やビルゲイツと渡り合うやりとりなどは、日本のベンチャービジネスの中にいる大物とはこういう人のことを言うんだろうな。。。 と。あまりの頭の作りの違いに驚かされます!!!

Posted byブクログ

2021/08/26

無料インターネット接続サービスHotcafeの考案者にしてハイパーネットの元社長板倉雄一郎氏の創業から倒産、自己破産までの壮絶な舞台裏。自分の失敗に意味を見いだそうとする氏の苦悩が読みとれる。 私自身も当時Hotcafeユーザーで、当時のインターネット黎明期の時代性を肌感覚とし...

無料インターネット接続サービスHotcafeの考案者にしてハイパーネットの元社長板倉雄一郎氏の創業から倒産、自己破産までの壮絶な舞台裏。自分の失敗に意味を見いだそうとする氏の苦悩が読みとれる。 私自身も当時Hotcafeユーザーで、当時のインターネット黎明期の時代性を肌感覚として知っているので、この回顧録にどんどん惹きこまれていく。 この回顧録は、「もし自分が板倉さんの立場だったら、この失敗を予見して、回避することができたのだろうか?」という視点で読み進めると非常に勉強になる。

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2016/06/11

★分量の多い本だが一気に読めた。前半はアイデアが溢れ出る感じで爽快、会社倒産の話なので不謹慎ではあるが面白かった。失敗の原因は不確実なものに投資しすぎた、借り入れしすぎた、自前でやるには事業が大きすぎた、先行者利益を得ようと焦りすぎた、といったところか。著者は時代背景による銀行の...

★分量の多い本だが一気に読めた。前半はアイデアが溢れ出る感じで爽快、会社倒産の話なので不謹慎ではあるが面白かった。失敗の原因は不確実なものに投資しすぎた、借り入れしすぎた、自前でやるには事業が大きすぎた、先行者利益を得ようと焦りすぎた、といったところか。著者は時代背景による銀行の方針の変化に踊らされたように感じていたが、思ったほど業績が伸びなかったのが痛かったのでは。というよりネット広告市場で一番のシェアを取ったのだからある意味成功したのに、市場予測が高すぎたのである。結局はコンティンジェンシープランがなかった、ということではないか。楽観的な予想に頼って次善策を用意しないとよほど運が良くないと失敗する。

Posted byブクログ

2015/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

山一破たんと同じころに潰れた ターゲット型広告を売り物にした会社 金融機関の横並びの貸しはがし(BIS規制が影響) の厳しさ。 「父親の家も担保に」と執拗な攻勢 途中まで順風満帆に見えたのに 最後は給料遅配、役員は報酬ゼロで 家賃未納、食費にも苦しむ始末 転がり落ちるように倒産してしまう ビジネスアイデアは良かったのに 資金繰り、恐るべし でも増資や借金しないと、成長のための資金は得られないのが ベンチャーの宿命。 日経ビジネス編集部訪問のくだりがある

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2016/05/23

面白い。 会社潰す経験なんて出来れば御免だからこそ、疑似体験しておきたい。 良質な反面教師的ケーススタディ。「自分ならどうするか?」を考えながら読むとなお有益。

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2015/02/21

マーク・ザッカーバーグ facebook誕生を描いた映画ソーシャルネットワークが思い浮かんだ。映画ソーシャルネットワークは人間関係の方のダークサイドを重点的に描いているけど、この本は日本企業のお金のダークサイド(結局は半沢直樹の世界で日本は動いている)を描いてる。 著者に当時、...

マーク・ザッカーバーグ facebook誕生を描いた映画ソーシャルネットワークが思い浮かんだ。映画ソーシャルネットワークは人間関係の方のダークサイドを重点的に描いているけど、この本は日本企業のお金のダークサイド(結局は半沢直樹の世界で日本は動いている)を描いてる。 著者に当時、DeNAの春田氏みたいな人が側にいたらもしかしたら今も生き残っていたかもしれないと思うと、個人の能力やアイデアの新規性はもちろんだが、運とか巡り合わせに恵まれないとダメなんだなと思った。

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2014/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生々しい。この本は日本のネットベンチャーの最初期の段階に脚光を浴びた経営者が、マーケティングや財務戦略の失敗から最終的には自社の破産と自らの自己破産に至るまでを克明に描いた自伝である。 とにかく表現が生々しいし、文章の読みやすさも相まって一気に読んでしまった。NTTドコモのimode成功の立役者であり、現在はドワンゴで活躍する夏野剛氏が経営に参画するシーンや、ネットバブルの流れの中で成功を謳歌し、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏がわざわざ会いにくるシーンなどはこちらもワクワクさせられる。一方、後半の転落にかけてのシーンは、0から1を作るアントレプレナー気質はあるが、1を10にするマネジメントを行う経営者気質が自分にはなく組織を殆ど顧みなかったことが、チームの結束力を弱めたという自己認識と、ネットバブルで楽に銀行からの融資を受けられた状況がバブルの崩壊により各行から一気に返済を迫られたという外部環境の変化に対する認識に基づき、息を付かせぬシーンが続く。特に、銀行や債権者からの返済圧力はすさまじく生々しい。 結局のところ、著者の自己認識にあるように、アントレプレナーとしての気質と良いマネジメントを行う経営者気質は、万人に両立するものではないし、永続的な企業の発展は組織マネジメントにあるという極めて真っ当な点を、改めて教えてくれる。

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2014/10/27

IT分野における起業のスピード感、栄枯盛衰が伝わってきて非常にエキサイティング。 時代のながれもあるが、起業分野、戦略、駆け引き、そしてやはり人脈による引きの強さを思い知る。 起業する気がなくても良い気分転換、刺激になる。

Posted byブクログ

2014/10/26

リスクヘッジをしないでリスクの高いギャンブルにはまりすぎて失敗してしまった印象。確かにITはスピードが必要な業界で融資は必要かもしれないけど限度があると思う。ITバブルは銀行の積極的な融資が引き起こしたようにも思えた。

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