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ドキュメント屠場 の商品レビュー

3.9

29件のお客様レビュー

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相当差別に気を使ってる

「と殺の歴史」「職人の歴史」「部落差別との関係」ばっかり書いてあった。 牛と豚の殺し方も書いてあったけど、 もっと現場の雰囲気が知りたかった。 確かに歴史を知らずに、動物殺す部分だけ楽しんでも意味ないんだけど。 でも1冊で全部やろうとしなくっていいんだよ。

どぶねずみ

 屠場のルポルタージ…

 屠場のルポルタージュ。食肉工場の歴史、職人芸を明らかにする。差別に関しては、それほど詳しい記述は無い。

文庫OFF

2024/01/16

「まるで屠場のようだ」 このように、見たこともない場面を比喩にすることの浅はかさ。 なぜ差別表現に当たるのかを考えさせてくれる良書。

Posted byブクログ

2021/05/27

佐川光晴さんの『牛を屠る』を読んでから興味をもって読んだ。 仕事における大切なことが、多く満ちている本に感じた。 なぜ差別されてきたのか?という点について、 古来からの食肉禁制や殺生禁断の歴史や、 牛馬を食すと農耕に支障をきたすと考えられるようになっていったという指摘は興味深か...

佐川光晴さんの『牛を屠る』を読んでから興味をもって読んだ。 仕事における大切なことが、多く満ちている本に感じた。 なぜ差別されてきたのか?という点について、 古来からの食肉禁制や殺生禁断の歴史や、 牛馬を食すと農耕に支障をきたすと考えられるようになっていったという指摘は興味深かった。 東南アジアの稲作儀礼のなかにも、稲の生育中における人や動物の死は、稲作に悪影響をおよぼすとの信仰があったそう。(P.9) 内臓業者が解体を(持ち出しで)手伝わなければならなかった状況についても、わかりやすく説明されている。 いわく、鮮度が大事な内臓については、時間的に短く仕事をして切り上げることが必要。(P.21) ただこうしたことが、労務上・差別上、問題を多く生んできたということもおそらく事実。 例えば肉食が解禁されたといっても、それだけでは従事者への蔑視は解消されなかったということ。(P.96) そんな中でも、仕事に誇りとチームワーク(他者への敬意)をもって、技術の向上を心掛けてきたというのは、やはり『牛を屠る』に満ちていた誇りにも通じるものがあると思った。「つねにうまくなろう、うまくなろう」と思っていたとのことや、チームの仲間を支える(他の人が作業しやすくなるように仕事をしようというマインドは、素直にかっこいいし、うんうん仕事って元来そういうことだよねという風に改めて思った。(P.53) そして、単にベルトコンベアーで自動化されるというのでなく、互いに声をかけあったり笑顔をみせあったりしているほうが、生産性が高いというのも、そうだよなと思うのだ。(P.114) ロボット化・自動化にむかない生産作業だ、という仕事師たちのプライドこそが、おいしい肉を生産しているという指摘も、まっとうだし素敵。(P.180) そう、熟練された職人技こそが大量生産をささえているのだ。(P.228) さらに差別をおさえ、誇りを高めるためには、仕事をテレビなどでもちゃんと紹介してくれたら、という指摘も本質的だ。どんな仕事にも通じるであろうが。(P.198)

Posted byブクログ

2020/01/26

この本が書かれたのは1998年と、少々時代的に古いため、現在の屠場の実態とは若干離れているようです。ただ、この本が描きたかったのは屠場の有り様というよりも、屠場を取り巻く様々な差別・偏見についてなのではないかと思われ、その点については当時も現在も特に変わりがないように思います。 ...

この本が書かれたのは1998年と、少々時代的に古いため、現在の屠場の実態とは若干離れているようです。ただ、この本が描きたかったのは屠場の有り様というよりも、屠場を取り巻く様々な差別・偏見についてなのではないかと思われ、その点については当時も現在も特に変わりがないように思います。 4か所の屠場を取り上げ、それぞれの屠場の成り立ちとそこで働く人々との座談会がまとめられており、屠場作業員の生の声を聞く(読む)事ができて、とても興味深かいものがありました。

Posted byブクログ

2019/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「屠場」って変換候補に出てこないのね…。 食肉加工を行う屠場の歴史とそこで働く人たちの声。穢多非人よりさらに昔の身分の話から紐解いていかないといけないくらいに根深い問題がある、あったということがわかった。 この本が書かれてから20年経って、どうなったんだろう。10年前くらいに図書館で子ども向けの豚の屠畜の写真絵本を見た記憶はある。

Posted byブクログ

2017/02/06

20170206読了。横浜食肉市場の前を通ることが多く、中がどうなっているか気になって購入。本が書かれた1998年から今は違っているのか。労組の看板は今も道路に面して設置されているが

Posted byブクログ

2015/02/19

気づかなかったが、これだけ牛や豚の肉が流通しているのに、それを作り出す過程や場所はおそろしく神経質なまでに隔離されている。

Posted byブクログ

2014/04/11

普段口にする牛肉や豚肉は見事な職人芸から生まれていた。知られざる世界のルポルタージュ。 [配架場所]2F展示 [請求記号]080/I-3 [資料番号]2005110380

Posted byブクログ

2013/12/25

本の至る所から牛豚の肉汁が滴り落ちてくるようなかんじ。情景描写がとてもリアル。 但し、こういう世界に慣れてない私のような読者には、分かりづらい内容も多々あり。

Posted byブクログ