あなたには帰る家がある の商品レビュー
今の気分に合っていたというだけの気もするが、とても面白かった。 自分には佐藤の妻の言い分が最もなものに聞こえてしまい、自分の価値観を疑った。
Posted by
久しぶりに山本文緒作品を読んだ。 後半登場人物たちの関わりが一気に暴かれていく様が、おもしろくもあり恐ろしくもあった。 最初は綾子のことを非常にかわいそうな人だと感じていたが、終盤では身勝手さが目立ち嫌いになった(かわいそうだという印象は変わらないが)。どの登場人物もそれぞれに...
久しぶりに山本文緒作品を読んだ。 後半登場人物たちの関わりが一気に暴かれていく様が、おもしろくもあり恐ろしくもあった。 最初は綾子のことを非常にかわいそうな人だと感じていたが、終盤では身勝手さが目立ち嫌いになった(かわいそうだという印象は変わらないが)。どの登場人物もそれぞれに自分勝手で腹が立ったが、でもそれぞれかわいらしい面もあった。
Posted by
心が暗くなる小説。 真弓も綾子も秀明もナスもみーーんな他人の目線から物事を捉えられないから他人を理解できないというか理解しようとしていない。 でも人間関はそういうものなんだろうなと思えた。自分の経験した範疇でしか考えられないし。だから人間関係には衝突や軋轢がつきもの。 最終的に...
心が暗くなる小説。 真弓も綾子も秀明もナスもみーーんな他人の目線から物事を捉えられないから他人を理解できないというか理解しようとしていない。 でも人間関はそういうものなんだろうなと思えた。自分の経験した範疇でしか考えられないし。だから人間関係には衝突や軋轢がつきもの。 最終的には誰も幸せになっていないような終わり方だった。山本文緒さんはほんと手厳しいけどこれが人生の現実なんじゃないかって思いました。
Posted by
茄子田家と佐藤家の両夫婦の家庭や夫婦のあり方をめぐるお話。言ってしまえば不倫して、再生(・・・したのか?)する物語。登場人物がみんなダメダメです。自分勝手だし、大人になりきれてないし、甘ちゃん。あまり共感できないけど、夫婦も色々あるよってことでしょうか。エンディングが気になって読...
茄子田家と佐藤家の両夫婦の家庭や夫婦のあり方をめぐるお話。言ってしまえば不倫して、再生(・・・したのか?)する物語。登場人物がみんなダメダメです。自分勝手だし、大人になりきれてないし、甘ちゃん。あまり共感できないけど、夫婦も色々あるよってことでしょうか。エンディングが気になって読み切ったけど、うーん。 専業主婦ってむなしさを感じることもあるけど、私はおおむねハッピーなので、真弓の気持ちがいまいちわからなかった。
Posted by
雨降って地固まる的な、不倫して家族が再生的な。しかし世の中の小説で不倫が描かれる率は極めて高いと言わざるを得ないわけだが、実際問題世の中の人々は本当にこれだけ不倫をしているのだろうか?不倫は文化なのか?実際に文化ならどうやってその世界に入るのだろうか。文化庁に問い合わせるのか?考...
雨降って地固まる的な、不倫して家族が再生的な。しかし世の中の小説で不倫が描かれる率は極めて高いと言わざるを得ないわけだが、実際問題世の中の人々は本当にこれだけ不倫をしているのだろうか?不倫は文化なのか?実際に文化ならどうやってその世界に入るのだろうか。文化庁に問い合わせるのか?考えだすと夜も眠れない。ていうかこの手の話はややお腹いっぱい感があるので、初めてこういう話を読むか、2回目か、とかで感想は変わるんだろうなぁ。
Posted by
佐藤家と茄子田家、2組の夫婦をメインに何人かの登場人物がいるけど、もう見事に感情移入できない人達ばかりで……真弓は母親になっても大人になりきってなく、自分勝手だし、その夫の秀明は無気力なダメ男。茄子田に関しては生理的に無理で、唯一、良妻賢母でまともに見えた彼の妻の綾子も訳ありで。...
佐藤家と茄子田家、2組の夫婦をメインに何人かの登場人物がいるけど、もう見事に感情移入できない人達ばかりで……真弓は母親になっても大人になりきってなく、自分勝手だし、その夫の秀明は無気力なダメ男。茄子田に関しては生理的に無理で、唯一、良妻賢母でまともに見えた彼の妻の綾子も訳ありで。読んでいてうんざりするくらい夢も何にも感じられないのに彼らから目が離せなくて一気に読んでしまいました。私には帰りたいと心から思える家があって良かった。20年前に書かれた話で作中ポケベルが出てきたりするけど、全然古さは感じなかった。
Posted by
再読。 営業マンの秀明と専業主婦の真弓、教師の太郎と専業主婦の綾子、2組の夫婦の物語。 不倫がテーマというより、女性と仕事、家庭との両立、夫の役割、妻の役割などを問う話だった。 それぞれに悩みはあるし思いもある。どの登場人物にも共感できるところがあったし、本当の優しさとは何か考え...
再読。 営業マンの秀明と専業主婦の真弓、教師の太郎と専業主婦の綾子、2組の夫婦の物語。 不倫がテーマというより、女性と仕事、家庭との両立、夫の役割、妻の役割などを問う話だった。 それぞれに悩みはあるし思いもある。どの登場人物にも共感できるところがあったし、本当の優しさとは何か考えさせられた。 そろそろ世間体や固定観念から解き放たれて、生きてもいいと思う。
Posted by
一気に読んでしまった。すごく面白かった。登場人物がリアルで、みんなそれぞれに可哀相だと感じる。最後のほうの綾子の様子は、私の思う山本文緒さんらしい女性の狂気がよく出ていて、とてもハラハラした。 女性として、自分が望んで、結婚し、子供ができ、家を買い、毎日家にいる、喜んで暮らしてい...
一気に読んでしまった。すごく面白かった。登場人物がリアルで、みんなそれぞれに可哀相だと感じる。最後のほうの綾子の様子は、私の思う山本文緒さんらしい女性の狂気がよく出ていて、とてもハラハラした。 女性として、自分が望んで、結婚し、子供ができ、家を買い、毎日家にいる、喜んで暮らしていたはずの日常がふとつまらないものに感じ働きに出たくなる・・何が不満なのか。との問いには答えられない。真弓のような、そんな感情が自分にも起こることがあるのだろうか・・?専業主婦を希望している私には、(今は)とても想像ができないことである。いろいろと考えさせられる作品だった。
Posted by
幸せなはずでも、ふとしたときになんか違うって思ったり、今持ってないものに憧れたり。 弱ってるときに読むとつい感化されそうになって、だめだだめだってなりました。
Posted by
専業主婦の綾子と営業マンの秀明を中心に複雑に絡み合う人間関係をうつした恋愛長編小説。 文庫としてはかなりのボリュームだが、ストーリーに引き込まれてあっという間に読了。 どの登場人物もみんな個性があって、それぞれの関係が重なり合ってとても面白い。 山本文緒さんの作品はどれも好きだ...
専業主婦の綾子と営業マンの秀明を中心に複雑に絡み合う人間関係をうつした恋愛長編小説。 文庫としてはかなりのボリュームだが、ストーリーに引き込まれてあっという間に読了。 どの登場人物もみんな個性があって、それぞれの関係が重なり合ってとても面白い。 山本文緒さんの作品はどれも好きだが、その中でも特に面白いと思ったオススメの一冊。
Posted by