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ハチ公の最後の恋人 の商品レビュー

3.9

185件のお客様レビュー

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2022/01/09

マオとハチの出会いから別れまでのお話。 マオの実家は新興宗教をしている。ハチは両親に捨てられインド人に育てられ、二人とも特殊な環境に育つ。登場人物も個性強い人が出てきて、スピチュアルの要素も多い。 この世界観に馴染むには少し時間がかかったが、入り込むと心地よさに眠くなってくる。 ...

マオとハチの出会いから別れまでのお話。 マオの実家は新興宗教をしている。ハチは両親に捨てられインド人に育てられ、二人とも特殊な環境に育つ。登場人物も個性強い人が出てきて、スピチュアルの要素も多い。 この世界観に馴染むには少し時間がかかったが、入り込むと心地よさに眠くなってくる。 ストーリーはシンプル。これは若さゆえのまばゆさとか、誰かを愛するという、自分では気恥ずかしくて表現できない言葉の感性がいっぱい詰まっていた。 別れが決っているという、区切られた期間のなかのハチとマオの密度の濃さ。ふと思えば、誰かとの出会いがあれ永遠ではない。必ず、どんな形であれ別れはくる。 私も思い返してみた。間違いなく生涯のなかで一番幸福な日はいつだったろうかって。 「なんでこんなにすばらしいことをみんな、毎日しているのに、みんな、特別にしあわせそうじゃないの?」 読書あるあるというのか、前(の本)と同じような繋がりを感じる本を読むことがよくあります。 あらゆる大切な人との別れ。 「私はハチを忘れないが、忘れるだろう。そう思う」 魂は心に宿る、忘れて、そして人はまた前を向いていく。すらーっと読めてじわっときた。ラストは明るく希望がみえた。若いっていい。

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2021/11/17

途中まで退屈と思ったけどハチと別れてからの描写が美しく切なかった。 若いっていいな、失恋した時に読みたい。

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2021/08/20

物の見納め方、 捉え方、今の時代には少ないと思います。 少し"危ない"設定だと思いますが…。 図書館で借りたのですが、、、買おうかな。 描写が儚くて、素敵です。

Posted byブクログ

2021/03/20

私が生きてきた環境とは全然違うのにところどころ共感してしまう。 嫌いな人は好きになる程離れれば良い とか 言葉選びが綺麗でずっと詩集を読んでいるかのような小説だった。

Posted byブクログ

2021/01/10

失恋したのに無理に元気を出そうとするのは、まだ青いバナナをレンジに入れて黄色くしようとするようなもの。

Posted byブクログ

2020/12/09

出逢うも運命、別れるも運命 人生には抗えない流れがある なにかを得て、なにかを失い それでも光に向かってゆく ひとつの恋の終わり。そして始まり。

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2020/12/05

何年かぶりに再読 ほんとにほんとーに大好きな本 どっかに行っちゃった初版の単行本サイズをコレクションとして探してる!!

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2020/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 忘れられないエッセンスを閉じ込めたようなお話でした。  「孤児みたいになって。なにがあったのかと思わせる育ち方」をしているように見えるマオと、育った土地インドに一年後帰る、自分を知って生きているハチとの生活はどれも『この一瞬を生涯忘れませんように』と願いたくなるほど澄んで見えました。  些細なことの全てに対してもう2度とこんなことはないと自覚してしまうことが、人生の絶頂と感じる最中にはあると思います。そんな満ち足りていくらでも自分が明るい方へ伸びていけそうな時間をマオは「こんな時間が少しずつ増えていって、私はハチを忘れないが、忘れるだろう。悲しいが、すばらしいことだ。そう思う。」としています。私はまだそんな風に美しかった時間を解放することが出来ませんが、いつか運命を悟ったり身を委ねきれるように生きられる日がくればいいなと思いました。  この本はひらけば何度でも幸せな生活とすてきな未来を思い出させてくれると思います。

Posted byブクログ

2020/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ハチ公の最後の恋人は読みやすかったし印象的な点が何個もあったが もういちど読み返そうとは思わない 実家が新興宗教であったり、学校を休学したりといった、散らばっている異常が積もって引っ掛かった、 このサイトの感想を眺めていたけど 肯定的な意見が大多数だったように見えた バイアスなのか、否定的な意見が本当に少ないのか分からない 私がこの本を読んだきっかけは推薦(誰のかは忘れてしまったが)であって、良いよ!って言われたのでおそらく全体的には好評なのかな… https://t.co/TLfj5WHc9m

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2020/03/03

大好きな本です。 若い頃に読んだ時は、ヒリヒリした乾いた気持ちになりました。 ふたりが離れるしかないなんて信じ難く、悲しくてやるせなくて、先が見えなくて。たくさん泣きました。 多分、その頃好きだった人のことを重ねてたんだと思います。 一生会えないのは苦しいけど、どこかで生きてくれ...

大好きな本です。 若い頃に読んだ時は、ヒリヒリした乾いた気持ちになりました。 ふたりが離れるしかないなんて信じ難く、悲しくてやるせなくて、先が見えなくて。たくさん泣きました。 多分、その頃好きだった人のことを重ねてたんだと思います。 一生会えないのは苦しいけど、どこかで生きてくれてるならいいなぁ、とか。 30も半ばになって読んだら、「若さだなぁ〜」となんだか羨ましく思い、ふたりがとても愛おしかった。。。 そして、若い頃のわたしはまおちゃんと全然違って、相手に依存したり、自分の思いを優先させたり、身勝手な恋愛してたなぁと恥ずかしく思ったりしたのでした。

Posted byブクログ