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ハチ公の最後の恋人 の商品レビュー

3.9

184件のお客様レビュー

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2009/10/04

あなたはハチの最後の恋人になる。と予言された少女とハチの恋愛を書いたもの。 『最後の恋人』と『ハチ』という言葉のひびきが好き。ハチにとっての最後の恋人、期限ありのいつか終わる恋愛、こうゆうのもアリだなあと思った。せつなさと胸のなかに広がる気持ちがすごく心地よかった。 たしかばなな...

あなたはハチの最後の恋人になる。と予言された少女とハチの恋愛を書いたもの。 『最後の恋人』と『ハチ』という言葉のひびきが好き。ハチにとっての最後の恋人、期限ありのいつか終わる恋愛、こうゆうのもアリだなあと思った。せつなさと胸のなかに広がる気持ちがすごく心地よかった。 たしかばななさんの中で最短記録で読めた本でした。読む力がついたのか、さくさく進んだ記憶があります。

Posted byブクログ

2009/10/04

表紙買い。作品もいい感じです。彼がインドに修行に行き、二度と会えないので、その最後の時間をいっしょに過ごすお話です。諸行無常。

Posted byブクログ

2009/10/04

よしもとばななの本で一番好き。運命の彼に出会っていろんな感情を知っていく。でも彼はいつかインドに帰ってしまう。すごくせつない話。何度読み返しても飽きなかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

 好きな本は何かと問われれば、「TUGUMI」であると答える。とは言うもの、実際その本を読んだのは、記憶によれば中学三年の夏であり、確か高校受験の面接の時にもそう答えた記憶がある。なんと、青春期高校において俺の好きな本は変わっていないのだ。  だが、最近、何故吉本ばななの作品が好...

 好きな本は何かと問われれば、「TUGUMI」であると答える。とは言うもの、実際その本を読んだのは、記憶によれば中学三年の夏であり、確か高校受験の面接の時にもそう答えた記憶がある。なんと、青春期高校において俺の好きな本は変わっていないのだ。  だが、最近、何故吉本ばななの作品が好きなのか自己に問い合わせてみても、どうも回答を得ない。ただ、盲目的に好きなだけではないか。確かに最も種類を読んだ作家と問われれば吉本ばななと答える。それが好きに繋がるとは限らない。  第一、「TUGUMI」を読んだのは、中学の図書室で偶然巡り会っただけだ。中学生の青臭いガキに、到底作中の感情が理解できるとはおもわない。ただ、新鮮で、大人びていて、好きになったのだ。  中学時代の読書歴と言えば、全くライトノベルばかりで、他に読んだものと言えば、さくらももこのエッセイやら、中島みゆきのエッセイ(当時は中島みゆきが誰であるか知らなかった)やら。そういえば、「TUGUMI」と同時期に、山田詠美の「放課後のキイノート」にも出会っているな。  逸れたが、要するに奥行きのない小説ばかり読んでいた自分にとって、吉本ばななの作品は憧れる世界だったのだ。自分の世界ではない、人間の感情が入り交じった、交錯の世界。ちなみに、俺が『フレンズハンター』を書き始めたのはそのころであって、この話は親友が殺すべき敵である苦悩をテーマに書き始めた。そのような、嫉妬と愛情の世界に憧れていた結果だろう。  そして今、吉本ばななの作品を読むのは二年ぶりくらいかもしれないと思いながら、この本を読んだわけだ。本当に自分が吉本ばななが一番好きな作家であるのか、その見極めの意味もある。その結果は、間違っていなかったようだ。  この「ハチ公の最後の恋人」のテーマは“別れ”である。主人公とその恋人の男ハチが別れが決まっている状態で恋愛を続けるというもの。この微妙な感情こそ俺が吉本ばななに欲した感情であり、最後の別れのシーンなど今読み直してもグッとくるものがある(なんか表現が違う)。  トリックがなんだかんだではない、この人間臭さ。そんな人間が居ないと言われるかもしれないが、人間が持ち得る味を表現したのが吉本ばななの作品であると感じる。だから全世界で読まれているのも当然で、吉本ばななから読まれるのは日本語的描写でなく、感情を持った人間なのだ。  やはり俺が一番好きな作家は吉本ばななで間違いない。俺が書く小説の原点は読者を含めて感情だ。しかも、妬み、憎しみ、愛情の類の。うむむ、こう書くと世間一般にあふれている小説やら、ドラマのようで仕方がないな。まぁ、そういうことだ。

Posted byブクログ