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兎の眼 の商品レビュー

4.4

284件のお客様レビュー

  1. 5つ

    145

  2. 4つ

    72

  3. 3つ

    35

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  5. 1つ

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2020/04/26

子供のころ読んだときは、子供たちの遊び方がわくわくして楽しかったって印象だったんだけど、 こんな泣ける話だったんですね。 児童文学じゃないでしょこれは。 もちろんあの頃感じたわくわくはそのまま健在。 大人になったからこそ流せる温かい涙でした。

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2020/04/12

小谷先生のひたむきなかかわりによって心を開いていく子どもたち。『どんな子どもでも絶対に答えてくれる』そんな教師のやりがいが感じられる素敵な作品でした。

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2020/04/10

ハートウォーミングな創作話、と言ってしまえばそれまでだけど、人間の本質を正面から捉えているのがこの作品を名作たらしめる所以だとおもう。50年近く前に書かれたと感じさせない鮮明さ。

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2020/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久々の読書。 表紙が淡い水色に優しいピンクでデザインが描かれる、非常に愛らしいものであったので、それと相対する、序盤の黒い、濁ったもののように感じられた内容に、中々、読み進める事が出来なかった。 (これは一体いつの時代の話だ、と何度か初版発行年月日を確認した。) しかし、中盤に差し掛かるにつれ、私が抱いた「黒い、濁った」という感情が、まさにこの本で指摘される、改めるべき大人の眼であることに気付かされるのである。 鉄三ちゃん、ほんとうに前はごめんなさい。 終盤、そんな小谷先生になったような気持ちさせられる。ああ、この子たちの未来がどうか、明るいものでありますように、そう思わずにはいられない。

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2020/02/29

大人の偏見。 子どもの無邪気さ。 子どもは大人が思ったよりずっとしっかりしてる。 一節が短く区切られているため、電車通勤しながら読みやすかった。

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2019/12/30

人間味が溢れる芯の通った登場人物が魅力的。内容は世間や時代をテーマにしているが、学校を舞台にしている設定も引き込まれる要素の一つだと感じた。

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2019/09/25

奈良の西大寺の境内で紹介されていて、それが気になって衝動買い。表題はその西大寺にある善財童子像に由来する。学区内にゴミ処理場がある小学校に赴任した新米女性教師と児童たちとの交流を描いた話。教育と差別について色々と考えさせられる物語で読み応えがあった。一部、現代にそぐわない描写もあ...

奈良の西大寺の境内で紹介されていて、それが気になって衝動買い。表題はその西大寺にある善財童子像に由来する。学区内にゴミ処理場がある小学校に赴任した新米女性教師と児童たちとの交流を描いた話。教育と差別について色々と考えさせられる物語で読み応えがあった。一部、現代にそぐわない描写もあるが、教育に携わる人なら一度読んでみて損は無いと思う。

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2019/07/22

初めて読んだのは小学生の時。 それから折に触れて読み直している本。 今回も泣いた。 たぶん今までで一番泣いた。 あらためてこの本に出会えたことに感謝。 そういえば勧めてくれたのは当時の校長先生だったなあ。 それだけで僕はその先生をいい先生だったと思う。 それだけこの一冊は多くの...

初めて読んだのは小学生の時。 それから折に触れて読み直している本。 今回も泣いた。 たぶん今までで一番泣いた。 あらためてこの本に出会えたことに感謝。 そういえば勧めてくれたのは当時の校長先生だったなあ。 それだけで僕はその先生をいい先生だったと思う。 それだけこの一冊は多くの大切なことを教えてくれる。 でもその校長先生に教わったのはそれだけじゃなかったよなあ。 いま思い返して見ると。

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2019/06/14

推薦図書で夏休みに感想文を書いた覚えがあります。当時どんな感想文を書いたかは覚えていなくても読んでいてとても重くて読むのがしんどかったのは覚えています。処理場の描写が虫が苦手な自分には読むには辛かったのかなどと思っていましたが今回再読してみて、私自身小さいなりにどちら側に自分がい...

推薦図書で夏休みに感想文を書いた覚えがあります。当時どんな感想文を書いたかは覚えていなくても読んでいてとても重くて読むのがしんどかったのは覚えています。処理場の描写が虫が苦手な自分には読むには辛かったのかなどと思っていましたが今回再読してみて、私自身小さいなりにどちら側に自分がいるのかを理解し罪悪感を感じていたのではないかと思いました。あの当時から年を重ね、たくさんの経験をし親の立場にもなってみるとまた違った感覚で衝撃を受けます。私はこんな風にいろいろなことにきちんと向き合うことができているでしょうか。

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2019/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

灰谷健次郎は、子供たちを性善的にも性悪的にも扱っていない。 おもいっきりしかも純粋に、残酷にもなれるし、優しくもなれる。そんな存在として扱っている。 だからこそ、教育が大事なのだ! 相対する姿勢ではなく、並び見る姿勢。 点の教育ではなく、線の教育、面の教育が大事なのだ!教育は学校の専売特許ではないはず。 そんな思いが伝わってきた。 あと、灰谷健次郎の教育は決して従順性を尊んではいない。 主体性を持たせることが教育の目的のひとつだとするならば、そこにはしなやかな攻撃性を含んでいることがある。 「抗わない者は美しくない」と小谷先生の恩師?は言った。それは言い換えれば、 「抗うことが主体性を体現する」とも言えるだろう。 となると、この作品の足立先生は主体性の体現者である。ロックンローラーなのである(笑) 小1の娘が読んでいたので後追いで読んだ。 そこで、もしこの小説が映画化したら、配役はどうする?みたいな話になった。 小谷先生…土屋太鳳 小谷先生の夫…加瀬亮 足立先生…大泉洋 バクじいさん…柄本明 小谷先生と足立先生のキャスティングは娘だった(笑)

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