命売ります の商品レビュー
読後感はYouTube観た後にそっくり。つまらない訳ではないけど、割烹が食べたいから三島由紀夫を読むわけで、ジャンクフード食べたいならYouTubeでええんじゃ、っていう。
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息つく間もなく読み終わってしまった。 自殺に失敗した男が命を売る話だが、この男、まず肝が座りすぎてるかつコミュニケーション能力が異様に高い。 現実っぽいのか空想っぽいのか、よくわからない世界のことをうまく書いているような気がしたが、新聞紙がゴキブリになる、っていう発想は意味不明な...
息つく間もなく読み終わってしまった。 自殺に失敗した男が命を売る話だが、この男、まず肝が座りすぎてるかつコミュニケーション能力が異様に高い。 現実っぽいのか空想っぽいのか、よくわからない世界のことをうまく書いているような気がしたが、新聞紙がゴキブリになる、っていう発想は意味不明ながらも訴えるものがあった。たしかに突然くるよな、そういうの、という気持ちになる。
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ザ・娯楽小説といった趣の軽妙かつ奇天烈な物語。 個性的なヒロイン(語弊あり)が4人登場して、大概死ぬ。 命を売っているのは主人公の筈ではあるが、失うものの無い強みというべきか、命を惜しまず成行き任せで振舞う主人公に、周囲がそれぞれ勝手に深読みして自滅したり翻弄されてゆく。間諜と疑われマークされる所の描写が面白かった。 而して、唾棄していた日常の墓場から鮮やかに脱け出したかに見えたが、そう上手くは運ばない。 裏社会に追われるようになった主人公がいざ死の恐怖から逃げ出そうにも、どこにも居場所はないのだ。情けなくも哀しい。
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主人公の羽仁男って名前いい 羽仁男が自殺に失敗して命を売る話 登場人物がトーシロ(素人)とかLSDのことをエスエスビー?カレーみたいだねとかいうのよかった
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ストーリーが面白くて次が気になる話だった その中で人生観とか、命への考え方とか、心根の部分の描写もしっかりあって面白かった 一度死の淵を経験して、るり子・オールドミス・吸血鬼の女の時は死んでもよかったのに最後になって急に生の執着が出てきたのはなんでなんだろうとか考えてみた 同じ死でも他人に責任を負わせつつ自分の意思で死ぬタイミングを決められるのと、玲子の毒やACSの拷問のように完全に他人に委ねられるのでは違うのかな そう思うと羽仁男がやりたかったのは殺害されることじゃなくて、他人に介錯してもらう自殺なんだろうなとか思った
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三島由紀夫は本当に作風が幅広い作家だと思う。人間の内面を抉り出すような純文学もあれば、純愛、ひょうきんなエッセイ、本作のようなエンタメ小説など…。 ただ、本作はエンタメの皮を被りつつも、所々で三島の死生観が垣間見えるような描写があった。これを割と晩年に書いているのも興味深い。 話...
三島由紀夫は本当に作風が幅広い作家だと思う。人間の内面を抉り出すような純文学もあれば、純愛、ひょうきんなエッセイ、本作のようなエンタメ小説など…。 ただ、本作はエンタメの皮を被りつつも、所々で三島の死生観が垣間見えるような描写があった。これを割と晩年に書いているのも興味深い。 話の面白さもさることながら、当時の時代背景や三島の心情を想像しながら読むと更に楽しめると思う。
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初三島由紀夫作品 もっと読みにくいだろうなとイメージしていたけど読みやすかった。 軽快なストーリーに、美しい文章が散りばめられており求めていたものを満たしてくれた様に感じる。
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3.5 "何の組織にも属さない、命を惜しまない男もいる" かつてドラマがやっていたのを観ており、朧げな記憶を遡ってみたがほとんと覚えていない。 途中なぜか銭ゲバと混同して訳がわからなくなった。 内容としてはそう上手くいくかな?と思うものの、テンポよく進み死...
3.5 "何の組織にも属さない、命を惜しまない男もいる" かつてドラマがやっていたのを観ており、朧げな記憶を遡ってみたがほとんと覚えていない。 途中なぜか銭ゲバと混同して訳がわからなくなった。 内容としてはそう上手くいくかな?と思うものの、テンポよく進み死から生への渇望への移り変わりがみえ、普通の人間へと戻っていった。 ラストは普通に戻ってしまいある意味面白みのない人間となった。
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買ってはみたものの、軽そうな話だなとあまり読む気が起こらず積読してあったのですが、なるほど想像通り読みやすいお話でした。嫌な軽さではなかったです。 言葉選びの綺麗さとか、ラストのなんともいえないモヤり方は三島由紀夫だなという感じなんですが、普段純文学読まないとか、三島由紀夫は難し...
買ってはみたものの、軽そうな話だなとあまり読む気が起こらず積読してあったのですが、なるほど想像通り読みやすいお話でした。嫌な軽さではなかったです。 言葉選びの綺麗さとか、ラストのなんともいえないモヤり方は三島由紀夫だなという感じなんですが、普段純文学読まないとか、三島由紀夫は難しそうって人にはちょうどいい軽さです。 命売りますで売ったのに、なかなか消費されないのも面白い。 途中の吸血鬼あたりからファンタジー混ぜてきたりガチで命狙われたりして、爽快なお話とは言えなくなってきましたが、羽仁男の心境の変化を追っていくのは面白かったです。そもそもハニオってすごい名前ですね、他の人達が普通なだけに。 夢オチだったら楽しかったのになと思いました。
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久しぶりに読みたくなったので再読。 やっぱり面白い! 三島由紀夫作品は難しいイメージがあったけど、とても読みやすくてユニーク。 帯に惹かれて初めて読んだ時も「こんな作品もあるんや」と驚いた記憶がある。 レター教室も読んでみたいな。
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