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屍鬼(上) の商品レビュー

4.1

198件のお客様レビュー

  1. 5つ

    75

  2. 4つ

    68

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

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2009/10/04

一つの村が消滅してしまうまでを詳細に描いていて、村ゆえの親戚関係や近所づきあい、住人たちの様々な心理なんかも完璧に近いくらいに描写されているから本当にすごいと思う。登場人物も果てしなく多くて、ノートに整理していってようやく理解できたくらいだった。『屍鬼』に名前が登場する人は100...

一つの村が消滅してしまうまでを詳細に描いていて、村ゆえの親戚関係や近所づきあい、住人たちの様々な心理なんかも完璧に近いくらいに描写されているから本当にすごいと思う。登場人物も果てしなく多くて、ノートに整理していってようやく理解できたくらいだった。『屍鬼』に名前が登場する人は100人を軽く超えている。小さな村だけど密度が濃いので、やたらとスケールが大きく感じられた。とりあえず読み応えは十分すぎるくらいあった。

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2009/10/04

死が村を蹂躙し幾重にも悲劇をもたらすだろう―人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増え続ける死者は、未知の疫病によるものなのか、それとも、ある一家が越してきたからなのか。

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2009/10/04

前半さえ乗り越えればあとはもう、続きが気になって仕方なくなります。私は静信の小説部分がどうも苦手でした。 登場人物がハンパ無く多いですが心理描写が秀逸で、それぞれの気持ちが理解しやすかった。屍鬼はいてはならない存在ではあるけれど、敏夫のやり方は許せないので私は屍鬼派。

Posted byブクログ

2009/10/04

後半の加速していく感じと、気が付いたときには手遅れだったというやるせなさと、日常と非日常の境目の怖さがとても好きです。人と人の絆の脆さと強さを見たような気がする。

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2009/10/04

閉鎖的な村での出来事。 ただ誰もが生きたいと願っているだけなのに、というもどかしさ。 善と悪の狭間がないだけ切ない物語。

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2009/10/04

上巻の色々な人の姿を見て、主上にお前の姿でもあるんだぞって突きつけられた気がしました。痛いし、見たくないけど目を背けられない。

Posted byブクログ

2009/10/04

夏になると必ず読み返したくなる作品。 まさか、まさか、と思っているうちに話は進みます。 文庫本も持っていますが、ハードカバーをお勧め。怖さが増す気がする。笑 夏野がすきです。

Posted byブクログ

2009/10/04

屍鬼の上巻です。とある一家が田舎の村へ引っ越してくることから村に異変が起こり始める…、事件の発端が描かれているわけですね。とりあえず作中に現れる人物とか背景だとか…細かな詳細を頭に叩き込む巻だと思われます。ゆっくりじっくりと。

Posted byブクログ

2009/10/04

これは評価が分かれる本ですが私は大好きです。タイトルでバレバレだよという話も聞きましたが、結末より過程を楽しめればそれでいいですよね!下巻あたりから話がどんどん進んでいきますので、上巻は我慢・・(==)

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2009/10/04

僕の人生でナンバーワンの称号を差しあげたい作品です。 有り体に言えば「ゾンビもの」なんでしょうが、ジョージ・A・ロメロなんかには絶対に作れない、日本人ならではの物語になっています。単なるグロさとか怖さでは終わらない、切なくて悲しい物語。人とは何か、罪とは何かを考えずにはいられませ...

僕の人生でナンバーワンの称号を差しあげたい作品です。 有り体に言えば「ゾンビもの」なんでしょうが、ジョージ・A・ロメロなんかには絶対に作れない、日本人ならではの物語になっています。単なるグロさとか怖さでは終わらない、切なくて悲しい物語。人とは何か、罪とは何かを考えずにはいられません。 読後の浮遊感が数日たっても消えないような作品は、僕とっても一年に一つあるかどうか。これもそのウチの一つでした。

Posted byブクログ