クロスファイア(上) の商品レビュー
念じると人を燃やせる能力を持つ女が「神様がこの力を私にくれたのはきっと世にはびこる悪を打倒するためだわ!」といらん勘違いをしていろいろがんばる話
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「あたしは装填された銃だ」相手の直接手をかけずに“念力放火能力”という力を使い、人を裁いていく淳子。リアリティのない設定なのにもかかわらず、違和感を感じず、どんどん読める作品です。その能力に葛藤しつつも、「正義」の名のもとにその力を使う姿は、とてもカッコいいです。見ていてスカっと...
「あたしは装填された銃だ」相手の直接手をかけずに“念力放火能力”という力を使い、人を裁いていく淳子。リアリティのない設定なのにもかかわらず、違和感を感じず、どんどん読める作品です。その能力に葛藤しつつも、「正義」の名のもとにその力を使う姿は、とてもカッコいいです。見ていてスカっとします。でもそれが本当に「正義」であり、「幸せ」なのか・・・。
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この作品は、どこかに救いはないのか?と救いを探しながら読み進めていった覚えがあります。最後までありませんでしたが・・・。これはもしも自分が超能力者だったらという設定の、最悪の場合のストーリー展開です。どちらかといったら暗い中でも明るさ、ポジティブさがあった方が好きな私はあまり好き...
この作品は、どこかに救いはないのか?と救いを探しながら読み進めていった覚えがあります。最後までありませんでしたが・・・。これはもしも自分が超能力者だったらという設定の、最悪の場合のストーリー展開です。どちらかといったら暗い中でも明るさ、ポジティブさがあった方が好きな私はあまり好きな作品ではありません。
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念力発火能力者の青木淳子は、法で裁かれない犯罪者に炎の鉄槌を下すが・・・。中編の「燔祭」に出てきた異能者を主人公に、ダイナミックに書き上げた傑作。被害者の無念は共感できるが、相手が犯罪者なら何をしてもいいのか、人が人を裁くことの是非について違和感を感じさせられるが、そこで終わらな...
念力発火能力者の青木淳子は、法で裁かれない犯罪者に炎の鉄槌を下すが・・・。中編の「燔祭」に出てきた異能者を主人公に、ダイナミックに書き上げた傑作。被害者の無念は共感できるが、相手が犯罪者なら何をしてもいいのか、人が人を裁くことの是非について違和感を感じさせられるが、そこで終わらないのがこの本を傑作にさせたと思う。「そして粛正の扉を」(黒武洋)で爽快感より違和感を感じた私には、この作品や「殺人症候群」(貫井徳郎)の方に共感を感じました。今までの宮部作品とひと味違う迫力があります。矢田亜希子が主演した映画は迫力&演技力不足でちょっとがっかり。
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パイロキネシスとか超能力とかそういった単語に面白そうと思って手に取った本。淳子は最後までさみしすぎると思う。
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念力発火能力。 この力は、悪を裁くためにある…そう信じる一人の女性が主人公です。 惜しみなく力を使い、邪魔をするものすべてを焼きはらう彼女の前に現れるなぞの組織、かつての想い人。 警察の捜査とも複雑に意図は絡みあう事件が最後に何を示すのか。 ただ正義を信じるしかない、淳子は何を見...
念力発火能力。 この力は、悪を裁くためにある…そう信じる一人の女性が主人公です。 惜しみなく力を使い、邪魔をするものすべてを焼きはらう彼女の前に現れるなぞの組織、かつての想い人。 警察の捜査とも複雑に意図は絡みあう事件が最後に何を示すのか。 ただ正義を信じるしかない、淳子は何を見つけるのか。 恐ろしくさえある彼女がかわいそうに見えるのは、孤独だからなのでしょうか?
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宮部みゆきさんの作品にはまり始めたころに読んだものです。読んだ後に、なんか悲しかったというか切なかったというか。結局、異質なものは危険と紙一重なのでしょうか。この話の主人公:青木淳子の登場作の「鳩笛草(短編集)」も好きです。
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高校時代、図書館の本棚の隅に密やかに置かれていた本。 初めは、超能力の恐ろしいだけの本だと思っていたものの、直に考え直しました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
超能力シリーズ第三弾。 大容量!なのにスラスラ読めてしまう。宮部マジック。 念力放火(パイロキネシス)の能力を持った淳子。 私にこの能力があるのは、裁かれるべきはずのものが裁かれないものを私が裁くため・・・。と、いつしか正義感に燃える(『燔祭』でその流れがよりわかる) 『燔祭』にも出ていた1人の男が、次々起こる焼死体事件に、淳子が関与しているのではないかと気づき、淳子を探し始める。 この2人からの視点も良い。 確かに、超能力を持って生まれたら、私はなんのためにこんな能力があるの?人とは違うことを神はしろというの?と思ってしまうかもしれない。 とにかく面白い。
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高校か中学のときにちょっと暗い図書館で最初の辺りを読みました。 そのあと、借りて帰ってそのまますぐに読みました。 超能力を持って生まれた主人公。 「本当は裁かれてもいいのに裁かれないヒト」を見つけたとき、「誰にもばれずに裁く力」を持っていたならどうしますか? 主人公は「裁...
高校か中学のときにちょっと暗い図書館で最初の辺りを読みました。 そのあと、借りて帰ってそのまますぐに読みました。 超能力を持って生まれた主人公。 「本当は裁かれてもいいのに裁かれないヒト」を見つけたとき、「誰にもばれずに裁く力」を持っていたならどうしますか? 主人公は「裁く」という選択をしました。 でも主人公も人間です。 主人公の、超能力を持つが故の苦しさや哀しさが伝わってきました。 ラストは切ないです。 読みながら泣きそうになったのを覚えています。 宮部みゆきの超能力モノは「龍は眠る」とかもありますが、私は一番コレがスキです。
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