怪笑小説 の商品レビュー
ホラーが苦手な私に、ホラーを無理やり読ませようとする同期から「じゃあまずはこれから」と勧められました。 「怪笑」というタイトルなので、どのようなニュアンスの話なのかなぁと思いましたが…。 怪笑というよりは苦笑の方がどちらかというと近いのかな、という印象を受けましたw でも話自体...
ホラーが苦手な私に、ホラーを無理やり読ませようとする同期から「じゃあまずはこれから」と勧められました。 「怪笑」というタイトルなので、どのようなニュアンスの話なのかなぁと思いましたが…。 怪笑というよりは苦笑の方がどちらかというと近いのかな、という印象を受けましたw でも話自体は面白かったです。 一番最初の鬱積電車が一番面白かったです。 どの話よりも「怪笑」に近かったと思いますw 東野圭吾は私の中で推理小説を書く人というイメージが強かったので、こんな作品もかけるんだなーとびっくりしました! あとがきを読んで話が出来たきっかけを読んでも、よくここからそんな話がでてくるなぁ…と感心しきりでした。 新たな笑いを求めて、続編も借りて読んでみようかなと思います。
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「一徹おやじ」が好きだった。この話の、視点である娘(姉)の、メインであるダメ男たちに対する気持ちを想像すると、心震えた。そして、この本には東野さんのあとがきがついてる。これがなにより素晴らしかった。
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東野圭吾がその関西人としての本領を発揮しはじめた、記念すべき傑作短編集。「あるジーサンに線香を」などのまったくもってくだらないパロディから、戦慄すべき大傑作「動物家族」、同窓会の意味から「先生」を問い直した「逆転同窓会」など、ラインナップは必ずしも「お笑い」の枠にとらわれない多彩...
東野圭吾がその関西人としての本領を発揮しはじめた、記念すべき傑作短編集。「あるジーサンに線香を」などのまったくもってくだらないパロディから、戦慄すべき大傑作「動物家族」、同窓会の意味から「先生」を問い直した「逆転同窓会」など、ラインナップは必ずしも「お笑い」の枠にとらわれない多彩なもの。 一作一作に作者の発想モトとか、創作のエピソードなどがあとがきとして添えられているのも嬉しい。
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「毒笑小説」「黒笑小説」と並ぶ短編集。 変だけど実際いそうな、けっこうしょうもないことを必死にやってる登場人物たちが面白かった。 ケチだけど若い演歌歌手にはまってしまったおっかけバアさん。 巨人の星みたいな無理なことやりだす一徹おやじ。 UFOは狸のあれだとか言い出す超たぬき理...
「毒笑小説」「黒笑小説」と並ぶ短編集。 変だけど実際いそうな、けっこうしょうもないことを必死にやってる登場人物たちが面白かった。 ケチだけど若い演歌歌手にはまってしまったおっかけバアさん。 巨人の星みたいな無理なことやりだす一徹おやじ。 UFOは狸のあれだとか言い出す超たぬき理論。 隣町同士で死体を捨て合うしかばね台分譲住宅。腐ってくし…。 あるジーサンに線香を、は「アルジャーノンに花束を」のパロディーらしい。 短編読んでるといつもの推理の話も読みたくなってくる。3部作だけど合間合間に読んだほうが良いかも。 鬱積電車、おっかけバアさん、一徹おやじ、超たぬき理論、しかばね台分譲住宅、あるジーサンに線香を、他全12話。
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さらりと読みやすく、くすりと笑える。 個人的には読み終えたばかりの「ボトルネック」と「動物家族」のk家庭環境が似ていてびっくり。 私はこっちの方がスカッとしていて好きだなぁ。 最後に必ずオチを作るところに関西の血を感じます。
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ブラックユーモアたっぷりの短編集。特に好きなのは「鬱積電車」と「動物家族」。短編なのでちょっとした時間でも読みやすいのが有難い。あとがきでの著者自身での解説もとても面白く読めた。こういう方が書いてるから面白いんだろうな、と。
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思わず「ニタリ」としてしまいそうな内容、「ドキッ」とするもの、「気持ち悪い」もの…人の心の奥底がのぞかれる作品。
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たぬき、確かに。 鬱積電車、電車の中で読むんじゃなかった(`∀´) ばあさん、ほどほどにな。 じいさん、人生せつない。 しかばね、人ってキタナイ。 父さん、娘はプロゴラファーです!! 東野さんの妄想力ってはんぱないです。これを笑える人は、天ポリの舞台も笑えるだろうなぁ。
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村上春樹風の不思議小説から、バブル崩壊後の住宅事情を風刺したものまで、どれもとてもおもしろかった。 教師が世の中のことを知らないことを風刺した「逆転同窓会」は、読んでいて、著者が教師嫌いであることがよくわかった(笑) バブル崩壊後の住宅事情を風刺した「しかばね台分譲住宅」は、...
村上春樹風の不思議小説から、バブル崩壊後の住宅事情を風刺したものまで、どれもとてもおもしろかった。 教師が世の中のことを知らないことを風刺した「逆転同窓会」は、読んでいて、著者が教師嫌いであることがよくわかった(笑) バブル崩壊後の住宅事情を風刺した「しかばね台分譲住宅」は、私の実家の方の住宅街を書いたかのようだった。私の知人で、やはり広い家をほしいがために片道2時間の通勤をしている人がいるが、彼女の住む住宅地も、これ以上の開発が見込めないようである。。私自身は、田舎で育ったことに劣等感があるため、たとえ狭くても都心にいたいと思うのだけど。 「一徹おやじ」のオチは笑えた。 「鬱積電車」のその後が気になる。
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『おっかけバアさん』は見ていて胸が痛くなりました…こう、身に覚えがないわけじゃない…。 『あるジーサンに線香を』『動物家族』は秀逸。
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