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鷲は舞い降りた の商品レビュー

4.5

59件のお客様レビュー

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使命達成に命を賭ける…

使命達成に命を賭ける男たちを描く傑作冒険小説―その初版時に削除されていたエピソードを補完した決定版。

文庫OFF

2023/01/27

著者、ジャック・ヒギンズさん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 ジャック・ヒギンズ(Jack Higgins, 1929年7月27日 - 2022年4月9日)は、イギリスの小説家。本名はヘンリー・パタースン (Henry ...

著者、ジャック・ヒギンズさん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 ジャック・ヒギンズ(Jack Higgins, 1929年7月27日 - 2022年4月9日)は、イギリスの小説家。本名はヘンリー・パタースン (Henry Patterson) 。 第二次世界大戦や、イギリス対アイルランドの紛争を題材にした冒険小説を得意とする。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 鷲は舞い降りた!ヒトラーの密命を帯びて、イギリスの東部、ノーフォークの一寒村に降り立ったドイツ落下傘部隊の精鋭たち。歴戦の勇士シュタイナ中佐率いる部隊員たちの使命とは、ここで週末を過ごす予定のチャーチル首相の誘拐だった!イギリス兵になりすました部隊員たちは着々と計画を進行させていく…使命達成に命を賭ける男たちを描く傑作冒険小説―その初版時に削除されていたエピソードを補完した決定版。 ---引用終了 ジャック・ヒギンズさんは、チャネル諸島ジャージー島に住居を移し、作品を書き続けたそうです。 そのジャージー島、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 牛のジャージー種の原産地であり、また衣類のジャージの語源になったといわれている。アメリカ合衆国のニュージャージー州の州名もこの島に由来する。 ---引用終了

Posted byブクログ

2023/01/16

カッコいい! 出てくる人、みんな、カッコいい! 第二次世界大戦中の1943年秋ドイツ、東部戦線の失敗・イタリアの敗北で戦況は悪化するなか、イギリス首相のチャーチルをイギリス本土から誘拐する計画が持ち上がり、ドイツ軍落下傘部隊の精鋭たちが……。 この小説は「歴史小説」ではない。...

カッコいい! 出てくる人、みんな、カッコいい! 第二次世界大戦中の1943年秋ドイツ、東部戦線の失敗・イタリアの敗北で戦況は悪化するなか、イギリス首相のチャーチルをイギリス本土から誘拐する計画が持ち上がり、ドイツ軍落下傘部隊の精鋭たちが……。 この小説は「歴史小説」ではない。 チャーチルは誘拐されていないし、ドイツは1945年春に降伏する。 ましてや、この物語にある事柄はどこにも記録されていない。 だからと言って「架空戦記」というわけでもない。 歴史とは「紙もしくはそれに準ずるものに書かれた事柄をもとにして推測され、広く認められた過去の出来事」 「記録されていない(認められていない)こと」が「なかったこと」と同じではないところを、作者は物語の構成で巧みに活用し、「作者自身が取材し集めたレポート」として、巻頭と巻末に挿入することで、とたんに登場人物たちの物語の実存性が高まる。 「もしかしたら、本当にあったかもしれない…」、こう思わせてしまうことですでに作者は成功している。 当時珍しい“ドイツ軍兵士が主役”ではあるが、当然にこの物語も映画化された。 監督は「OK牧場の決闘」「荒野の七人」「大脱走」などで知られるジョン・スタージェス。 この物語も、カッコいい人満載! ほんと、感想は「カッコいい」に尽きる!

Posted byブクログ

2022/09/24

“たとえどのようにいわれようと、彼は、勇気のある立派な軍人であった“ もちろんかの悪名高きナチス・ドイツにもいたのです 誇り高く、勇気があり、友情に厚く、公平で、命に真っ直ぐな人物が そしてもちろん『鷲は舞い降りた』は冒険小説の歴史に燦然と輝く名作でした 3人の主人公とも言...

“たとえどのようにいわれようと、彼は、勇気のある立派な軍人であった“ もちろんかの悪名高きナチス・ドイツにもいたのです 誇り高く、勇気があり、友情に厚く、公平で、命に真っ直ぐな人物が そしてもちろん『鷲は舞い降りた』は冒険小説の歴史に燦然と輝く名作でした 3人の主人公とも言えるドイツ落下傘部隊長クルト・シュタイナ中佐、アプヴェールZ部第3課課長マックス・ラードル中佐、IRAの兵士リーアム・デヴリン、この3人がとんでもなく魅力的で、心を鷲掴みなわけです鷲だけに(いらないやつ) 特にシュタイナ中佐はもうめちゃくちゃに格好良くて部下たちが彼のために命を投げ出すのを有無を言わさず納得させられてしまうわけです またラードルの苦悩とそれによって浮かび上がるヒムラーとゲシュタポの不条理な残忍さ デヴリンが出会う真実の恋と別れ もう怒ったり、笑ったり、泣いたりと大忙しなわけです 人の持つ全ての感情を揺さぶる名作、それが『鷲は舞い降りた』なわけです

Posted byブクログ

2022/09/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

冒険小説の古典的名作. 物語は,歴史に埋もれた驚愕の出来事の手がかりを,作者であるヒギンスが発見する1章で始まり,ヒギンスが主人公たちの後日談を知る20章で結ばれる. 劣勢が明らかになってきたドイツ軍が「チャーチル誘拐計画」を立案する.ここに一癖も二癖もある主人公たちが巻き込まれてゆくのだが,ステレオタイプの「ナチ」的な人物は1人もおらず(いや,主人公たちの”邪魔をする”のはヒムラーやSSをはじめとする典型的な悪党なのだが),彼らはみな血が通った普通の格好いい人たちとして描かれている.オルガンが特技だったり,バードウォッチングが趣味だったり,溺れた地元の子供を助けたりするのだ. チャーチルが誘拐されたことはない,ということは後の世に生きる我々は知っている.従って,作戦が失敗することは我々みんなが知っているのだが(しかも,とんでもない失敗だったことが20章で明かされる),しかし,プロットの巧みさと,登場人物たちの魅力が,本書を腐朽の名作としている.

Posted byブクログ

2022/06/02

第二次世界大戦時、チャーチル首相を誘拐する特殊任務を受けたドイツ軍部隊が主役。 主役であることもそうだし、ドイツ軍がかなり真っ当な兵士として描かれているのが珍しい。 主人公であるシュタイナ中佐と、アイルランド人のデヴリンがとても魅力的。 歴史から見れば成功しないことが...

第二次世界大戦時、チャーチル首相を誘拐する特殊任務を受けたドイツ軍部隊が主役。 主役であることもそうだし、ドイツ軍がかなり真っ当な兵士として描かれているのが珍しい。 主人公であるシュタイナ中佐と、アイルランド人のデヴリンがとても魅力的。 歴史から見れば成功しないことが決まっている任務なんて面白いのかと思ったけど、読んで納得。 準備期間も面白いし、失敗が確定してからのシュタイナ中佐の行動がめちゃくちゃカッコイイ。

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2022/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冒険小説、と言われているが、冒険というより『戦争もの』という表現のほうがやはりしっくりくる本。 そして、第二次世界大戦を扱った小説としての、オールウェイズベスト。星5つ。 なお、評者は「その当時の価値観のとおりに描写してるんだから、女性やら外国人やらへの扱いがアレで何が悪い。ポリコレとかいう歴史改ざんは文化への冒涜」という立場である。 そして本作におけるそういう点は、 「変な改ざんをしてないからGood!」 である。 主人公クルト・シュタイナの「軍人とは何か」という筋の通し方が際立つ。 それはやはり、名脇役リーアム・デヴリンの「俺ぁアイルランド人だから、産まれた時からクレイジーなんだ」という人間味(放埓ともいうw)描写があってのことだろう。 次作『鷲は飛び立った』ではほぼリーアムが主役なので、読むのが楽しみである。

Posted byブクログ

2021/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

英本土に空挺降下してチャーチルを誘拐するという、ヒトラーの妄想が現実的になる情報が諜報員から伝達される。 これは史実をモチーフにした話なので結果は既に分かっている。 チャーチル誘拐は失敗しドイツは敗戦する。 小説の大半は空挺降下作戦の準備を描いており、それが上手くいくほどにどうしてこれが失敗するのだろうかという好奇心が湧く。 ヒムラーの横槍と部下の道徳心のために作戦は失敗するのだが、失敗してからのドイツ空挺兵たちが実に潔い。 この時代にドイツ兵を明確な悪役として描かなかったというのがすごい。

Posted byブクログ

2021/07/04

登場人物全員のキャラ立ちが凄い。 一人1冊分の背景が見えるから恐れ入る。 これが現実にあった話かどうかは、 最早どうでもいい。 だって、鷲は舞い降りたのよ? で、このあと飛び立つのよ。 これでときめかない人は冒険小説読むのやめなさい。 ライトノベルでニャンゴロしとけ。

Posted byブクログ

2020/11/22

冒険小説の古典中の古典。 30年ほど前、大学生時代に読んだ。一気読みだった。今回はジャック・ヒギンズのオリジナル原稿による完全版。 第二次大戦末期、ナチス・ドイツは劣勢な戦況を挽回するために、あっと驚く秘密作戦を計画する。イギリスの田舎町スタドリ・コンスタブルにお忍びでやってくる...

冒険小説の古典中の古典。 30年ほど前、大学生時代に読んだ。一気読みだった。今回はジャック・ヒギンズのオリジナル原稿による完全版。 第二次大戦末期、ナチス・ドイツは劣勢な戦況を挽回するために、あっと驚く秘密作戦を計画する。イギリスの田舎町スタドリ・コンスタブルにお忍びでやってくるチャーチル首相を誘拐しようという計画だ。 IRAのリーアム・デブリンとクルト・シュタイナー 中佐が率いるスターリングラードの死闘を生き延びた落下傘部隊の面々は密かにスタドリ・コンスタブルに潜入する。果たして誘拐作戦は成功するのか。

Posted byブクログ