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鷲は舞い降りた の商品レビュー

4.5

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2020/05/18

やはり泣ける。内藤陳氏が紹介していた当時に以前の版を読んでいて、この完全版が出たことを知って、久しぶりに読んだ。今回は、登場人物等を丁寧にノートに取りながら読んでいった。久しく眠らせていた冒険小説愛が再燃し始めてしまった。

Posted byブクログ

2019/05/03

もう何十年前になるのでしょうかその位前からお気に入りの一作です。 舞台は第二次世界大戦のドイツとイギリスです。戦局が思わしくない事から英国首相チャーチル氏の誘拐もしくは殺害を企てます。しかし、それはヒトラーからの指示ではなく親衛隊長官による秘密の作戦となります。 国防軍情報部に...

もう何十年前になるのでしょうかその位前からお気に入りの一作です。 舞台は第二次世界大戦のドイツとイギリスです。戦局が思わしくない事から英国首相チャーチル氏の誘拐もしくは殺害を企てます。しかし、それはヒトラーからの指示ではなく親衛隊長官による秘密の作戦となります。 国防軍情報部に務める隻腕・隻眼のベテラン士官ラードル中佐は親衛隊ヒムラー長官によってこの突拍子もない作戦を実施するよう強要されます。 計画を遂行する為には優秀な指揮官が必要ということで白羽の矢が立てられたのはクルトシュタイナ中佐です。彼も開戦から戦って来たベテランです。本国へ帰国する際に立ち寄ったポーランドにてユダヤ人少女を助けた事から軍法会議に掛けられてしまって懲罰部隊に配属させられます。 国防軍の士官であるシュタイナを親衛隊が好き勝手に出来るのは実は物語的な演出です。実際には軍は親衛隊の告発から身内を守って引き渡さない事が多々ありました。主人公となるシュタイナの悲劇性の演出というべき箇所となります。 懲罰部隊にいるシュタイナをチャーチル誘拐作戦の指揮官とすべくラードル中佐が勧誘に動き生き残りと共に捕獲した輸送機を使ってイギリスへ潜入します。 何もしらないイギリスの田舎町。首相が週末をゆっくりと過したいという事からごく少数の関係者だけが首相の来訪をしっています。 果たして作戦は成功するのでしょうか?

Posted byブクログ

2019/04/14

冒険小説の傑作と言われている作品。時代設定のほかは、ほとんどフィクションと思われるが、それぞれの人物が、魅力的に描かれていて、引き込まれる。 第二次世界大戦終盤、ドイツ落下傘部隊が、チャーチル首相を誘拐すべく、イギリス東部のノーフォークに降り立った。チームのメンバーを集めるとこ...

冒険小説の傑作と言われている作品。時代設定のほかは、ほとんどフィクションと思われるが、それぞれの人物が、魅力的に描かれていて、引き込まれる。 第二次世界大戦終盤、ドイツ落下傘部隊が、チャーチル首相を誘拐すべく、イギリス東部のノーフォークに降り立った。チームのメンバーを集めるところから物語は始まり、無事に鷲は舞い降りたのだが。

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2019/01/12

冒険小説の世界では、間違いなく5本の指に入るであろう名作。 敗戦濃厚なナチス・ドイツ軍が放った作戦は、イギリスの首相チャーチルの誘拐。 イギリス上空から英国の片田舎に侵入し、静かな週末を過ごしに来たチャーチルをかっさらう。 実行部隊の侵入成功を告げる連絡、それこそまさに「鷲は舞...

冒険小説の世界では、間違いなく5本の指に入るであろう名作。 敗戦濃厚なナチス・ドイツ軍が放った作戦は、イギリスの首相チャーチルの誘拐。 イギリス上空から英国の片田舎に侵入し、静かな週末を過ごしに来たチャーチルをかっさらう。 実行部隊の侵入成功を告げる連絡、それこそまさに「鷲は舞い降りた」 戦時中でいつ死ぬかもわからないからこそ、どこまでもクールに、そしてアツい登場人物たちに惹かれない読者なぞ果たしているのだろうか。 冒険小説が好きなら絶対に読むべき。公開することは絶対にない。

Posted byブクログ

2018/11/12

ドイツ軍によるチャーチル誘拐のドキュメント。史実とフィクションを取り混ぜて語る著者の語り口はなかなかに迫真に迫るものがある。

Posted byブクログ

2018/09/17

計画が失敗に終わることが冒頭で明らかにされる。物語が進むにつれ、万全と思われた計画に幾つもの綻びが現れ、感傷的な気持ちに浸る。 全体を通してさらりとした描写がなされており個人的に好みなのと、詩的な表現が心地よい。

Posted byブクログ

2018/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3 ヒトラーの密命で、劣勢のドイツ軍の落下傘部隊がイギリスに降り立ち、休暇予定のチャーチルを誘拐しようとする話。落下傘部隊シュタイナ中佐やIRAのデヴリンなどを通して使命達成に賭ける人間を描いている。著者曰く50%は証拠書類がある史実らしいが、どこまでかは不明。話の詳細までついて行けない部分も。スパイ活動も交えて着々と準備を進めていくあたりや著者のルポの様子が冒頭と最後にあるあたり、モリィのデヴリンへの想いによる言動などなかなか面白い。続編も気になるところ。シュタイナのチャーチルまでたどり着くも打てなかったあたりと、実は影武者だったりあたりもなかなか面白い。アメリカに亡命したデヴリンの子を産んだモリィは別の人と結婚してるのは現実感。

Posted byブクログ

2018/03/19

第二次世界大戦中、ナチスドイツのチャーチル誘拐作戦を描いた冒険小説の名作。 過去に映画を観てストーリーを知っていたが、魅力的な登場人物満載のストーリーであったと発見があり、読んで良かったと思う。 実直的なドイツの職業軍人と官僚的なナチスとの違い、閉塞感のあるイギリスの田舎町な...

第二次世界大戦中、ナチスドイツのチャーチル誘拐作戦を描いた冒険小説の名作。 過去に映画を観てストーリーを知っていたが、魅力的な登場人物満載のストーリーであったと発見があり、読んで良かったと思う。 実直的なドイツの職業軍人と官僚的なナチスとの違い、閉塞感のあるイギリスの田舎町などを描いており、中途半端なフィクション戦記物とは一線を画している。 また、主人公のヒーロー的なラストもいいが、補完された切ないエピローグも素晴らしい。 愛弟子とも言える佐々木譲の作品よりは、実際の作戦開始までは、テンポが悪い気がしましたが、読む価値は、衰えいないです。

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2018/01/16

う~ん、これが「戦後冒険小説の最高傑作」??? 特殊作戦を行うにはみんなアタマ悪すぎなのだ。作戦が失敗するのも当たり前なのだ。 訳文、特に会話文がひどいのだ。「~なのだ」と話すヤツなんて、バカボンのパパ以外で聞いたことがないのだ。

Posted byブクログ

2017/12/12

文句なしに面白い!とはこの小説のことだろう。 第二次世界大戦中のドイツ軍落下傘部隊による英国本土でのチャーチル誘拐、という暴挙とも言える作戦に、 作戦を指揮するドイツ軍将校も落下傘部隊の歴戦の勇士も諦観の域で死に場所を求めるかのように、士気高く遂行していく。 抗いきれない立場であ...

文句なしに面白い!とはこの小説のことだろう。 第二次世界大戦中のドイツ軍落下傘部隊による英国本土でのチャーチル誘拐、という暴挙とも言える作戦に、 作戦を指揮するドイツ軍将校も落下傘部隊の歴戦の勇士も諦観の域で死に場所を求めるかのように、士気高く遂行していく。 抗いきれない立場であろうとも、自分の意思に信念を持って行動することこそが人間の最も優れた価値であることを極上に面白い娯楽小説の形で明朗に伝える。 なんといっても魅力あふれる登場人物の面々。男も女も皆とにかくヒロイックで、自分の思っていることを闊達にシニカルに語る。そして例え獄中であっても決して信念を曲げない。 また航空機、船艇、小火器などの武装から服装や酒、タバコの銘柄までディテールにこだわることでリアリティを演出することに一役買っているが、描写がくどくどしくないのでスピード感に影響させない(もはや馴染みのない機種名や銘柄が登場しても、Google画像検索が楽しみを後押ししてくれる)。 なかでもカバーアートにも描かれているダグラスDC-3がなんといっても印象的。 夢中で読んで「あ!面白かった!」と声に出るほど感嘆した。

Posted byブクログ