アムリタ(下) の商品レビュー
ばななさんの小説は、読み終わると舞台となった土地にとても行きたくなります。今回はサイパン。その空気を文字で表せることがとてもうらやましい。
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■概略 変わっていく、私の記憶も、竜一郎という存在も、そして妹の死の意味も。 そして心の力を一つ一つひらいていく弟のいとおしさ。 陽も、水もなにもかもが、今日が一回しかなくていろんなことが惜しみなくあふれている。 流れていく時間の残酷さと生きていく優しさを私は愛する。 また、生...
■概略 変わっていく、私の記憶も、竜一郎という存在も、そして妹の死の意味も。 そして心の力を一つ一つひらいていく弟のいとおしさ。 陽も、水もなにもかもが、今日が一回しかなくていろんなことが惜しみなくあふれている。 流れていく時間の残酷さと生きていく優しさを私は愛する。 また、生きるための扉を開く、そこにある輝きに満ちた天気雨の慈雨、神が飲む水アムリタ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私の中でのアムリタは、どうしても角川文庫なんだよね。 今読み終えました。 じっくりじっくり、文章を追って。 私と同い年のさくちゃん、 どれだけ頑張って生きているか、 その重みに涙が出そうになりました。
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読者を強引に同意へひきずろうとする 著者の文章に多少暑苦しい思いを抱く ことは、中学生時代には感じなかったな。
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本人も書いていたけれど、本当に荒削りでびっくりした。 書きたいことを書ききるために長編になったというよりも、書けなくてもどかしくて 筆をおくことができず、この長さになってしまったという感じがする。 テーマ(生きるために感じ続けるべきこと、生の不思議、死について)は繰り返し 露骨な...
本人も書いていたけれど、本当に荒削りでびっくりした。 書きたいことを書ききるために長編になったというよりも、書けなくてもどかしくて 筆をおくことができず、この長さになってしまったという感じがする。 テーマ(生きるために感じ続けるべきこと、生の不思議、死について)は繰り返し 露骨なまでに提示されているのに、そのためかしっくりこなかった。 「生きることは水をごくごく飲むようなもの」という表現が唯一しっくりきたかな。 鳥肌が立ったし、初めて真由の死が惜しいものとして胸に迫ってきた。 残念なことに、死者である真由にいちばん感情移入してしまったので 旅行をすることが多いせいかもしれないけれど、季節の流れやできごとのつながりが 曖昧で、長い割に断片的な印象の強い小説だった。
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久々に上下巻通して読んだ。 残念ながら話の流れが上巻に比べてまったり。 それぞれのキャラはいいな。 きしめんのおおらかさも、メスマ氏の哀しさも。 あと記憶を取り戻す場面もいいので印象は悪くないんだけど。
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へんな言い方だけど、感受性があふれて止まらない、そんな印象。 不思議な力だとか、霊だとか、強すぎる感受性とか、そういうものを持ち合わせてない読者を、時々置きざりにしてしまうような。 上巻は普通に読めましたが、下巻はちょっとしんどくなってくる。 でもばななさんの思いが溢れてる...
へんな言い方だけど、感受性があふれて止まらない、そんな印象。 不思議な力だとか、霊だとか、強すぎる感受性とか、そういうものを持ち合わせてない読者を、時々置きざりにしてしまうような。 上巻は普通に読めましたが、下巻はちょっとしんどくなってくる。 でもばななさんの思いが溢れてる作品です。
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超能力やら幽霊やらの話。人と人の心って、繊維みたいななにか柔らかくてとても細いもので繋がっているのかな。そうだったら良いなと思った。
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再読。 最初に読んだのは、大学の前期試験が終わってから。 結果発表を待っている間に読んだはず。 昔読んだ本は、内容は覚えていなくても、 どういう状況で読んだかは覚えているから不思議です。 さて、長編だけあって、 ばななさんの作品には珍しくやたら人が出てきます。 特に下巻に入って...
再読。 最初に読んだのは、大学の前期試験が終わってから。 結果発表を待っている間に読んだはず。 昔読んだ本は、内容は覚えていなくても、 どういう状況で読んだかは覚えているから不思議です。 さて、長編だけあって、 ばななさんの作品には珍しくやたら人が出てきます。 特に下巻に入って、「あれ? こんな人いたっけ?」と 本当にすっかり忘れていた人までいて自分でもびっくり。 記憶を失おうと、さまざまな能力を持とうと、 いろいろな人と出会い、多くのことを吸収し、 ただひたすら生きることがすばらしい。 自分の当たり前の日常も実はすばらしいことなんだと なんだか前向きになれる小説でした。 最初に読んだ印象は、 暗いイメージだったはずだったんだけどねぇ。
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今日は一日ゆっくりしようと決めて、BGMをかけられるようになった部屋のベッドで。 何年ぶりに読んだろう。少し前から、たぶん読みたかった。サイパンの人々が頭に浮かんでいたから。 大切な本のひとつ。
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