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日輪の遺産 の商品レビュー

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209件のお客様レビュー

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    57

  2. 4つ

    87

  3. 3つ

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2009/11/15

フィクションとはいえ、マッカーサーが日本にやってきた戦後処理真っ只中の話が錯綜し、ゆっくりと読み進めざるを得なかった。高校のとき日本史取らなかった罰。 現代日本人は大きく変わったのだな、と思わざるを得ない。 一生懸命国のために戦い死んでいった日本人のご先祖様たちのためにも、日本...

フィクションとはいえ、マッカーサーが日本にやってきた戦後処理真っ只中の話が錯綜し、ゆっくりと読み進めざるを得なかった。高校のとき日本史取らなかった罰。 現代日本人は大きく変わったのだな、と思わざるを得ない。 一生懸命国のために戦い死んでいった日本人のご先祖様たちのためにも、日本人は今一度母国について教育され直されねばならないんでは、って思う。 私もこんなに一生懸命日本を守れるだろうか。 子供たちの決意、確固たる信じるものさえあれば、人がこんなにも強くなれるのか、と思った。 しかしそれはそうなんだけれども、子供たちをどうしても犠牲にせざるを得ない戦争は二度としてはいけないと新たに思った。

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2018/08/12

半分ほど読んで、オチに気が付いてしまった。 この時点で、(私から)本作の“ミステリ”要素は消失。 が・・・話の展開が予想できるにも関わらず、 ページを繰るのももどかしい程に、のめり込んでしまう。 この感動は何だろう? 『日輪の遺産』は「後世へ伝えるべき戦争の歴史」だ。 ノ...

半分ほど読んで、オチに気が付いてしまった。 この時点で、(私から)本作の“ミステリ”要素は消失。 が・・・話の展開が予想できるにも関わらず、 ページを繰るのももどかしい程に、のめり込んでしまう。 この感動は何だろう? 『日輪の遺産』は「後世へ伝えるべき戦争の歴史」だ。 ノンフィクションである“戦争”を扱いながらも、 巧みにフィクションを織り込み ここまで読者を惹き込む作品は、稀有ではなかろうか? 2008 12/11読了 2009 8/13読了 2018 8/12読了

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2009/10/04

浅田次郎のストーリーテラーとしての才能は大好きです。 本件、文庫版への作者あとがきにあるように、素材をフルに使いきっていない感はありますが、 一気に読ませるテンポのよさは、十分。 「歴史遺産」のロマンに期待を抱かぬこと。

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2009/10/07

マッカーサーの埋蔵金をめぐり、過去と現在を行き来し、最後には結論がつながる物語。後書きを読み、この作品が作者前期(まだ存命ですが)の転換作とのこと。 読んでる途中、シェエラザードと同じジャン、って思ったけど、いやいやよりスケールが大きく、人間味あふれたドラマチックで悲しいストーリ...

マッカーサーの埋蔵金をめぐり、過去と現在を行き来し、最後には結論がつながる物語。後書きを読み、この作品が作者前期(まだ存命ですが)の転換作とのこと。 読んでる途中、シェエラザードと同じジャン、って思ったけど、いやいやよりスケールが大きく、人間味あふれたドラマチックで悲しいストーリー。金原が軍曹だったというのを知った驚きはここ1週間くらいは後を引きそう。終章は涙なしには読めなく、戦争が人をいや少女ですら狂気にかりたてる恐ろしさを痛感した。そして悲しかった。

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2010/10/28

初期の浅田次郎の作品の中で一、二を争うぐらい好きなお話。 もちろんプリズンホテルとかもいいんですが、それ以上にこの人の書く歴史小説が好きでたまりません。 この人の書く歴史小説に出てくる人たちは、皆生き様が格好いい! 父親と二人で「この話を映像化するとしたら俳優は誰がいいか」なんて...

初期の浅田次郎の作品の中で一、二を争うぐらい好きなお話。 もちろんプリズンホテルとかもいいんですが、それ以上にこの人の書く歴史小説が好きでたまりません。 この人の書く歴史小説に出てくる人たちは、皆生き様が格好いい! 父親と二人で「この話を映像化するとしたら俳優は誰がいいか」なんて話をしたりもしました。 話は、太平洋戦争末期と現代が入り混じった構成になっていて結構テンポよく読めます。 戦争もの(って簡単に括ってしまうのもあれだけども)が苦手じゃなければかなりお勧めです。 (2010.10.28.追記) まさかの映画化だと・・・!しかもキャストが父親と話した「夢のキャスト」とかなり一致しているという奇跡!楽しみにしておきます。

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2011/09/17

終戦直前、帝国陸軍によって隠された200兆もの金塊。その出来事を記した手帳を元に、過去と現在が進んでいく。単なる宝探しの物語ではなく、それに関わった人々の想いを軸に展開するじんわり心に沁みてくる話だった。一人の老人の死から始まる物語は、良き日本人の精神を考えさせてくれるものだった...

終戦直前、帝国陸軍によって隠された200兆もの金塊。その出来事を記した手帳を元に、過去と現在が進んでいく。単なる宝探しの物語ではなく、それに関わった人々の想いを軸に展開するじんわり心に沁みてくる話だった。一人の老人の死から始まる物語は、良き日本人の精神を考えさせてくれるものだった。読めて良かった…

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2009/10/04

泣かせのテクニックでは本邦随一の浅田次郎ですけど、本作もなかなか。ただし話のスケールの割には、広げた風呂敷の畳み方がちょい残念というか。マッカーサーの遺産というネタが大き過ぎたのが問題なのかも。でもまぁ権謀術数が乱れ飛びかねんネタを題材に、涙につなげる話の運びは流石。さて、次は蒼...

泣かせのテクニックでは本邦随一の浅田次郎ですけど、本作もなかなか。ただし話のスケールの割には、広げた風呂敷の畳み方がちょい残念というか。マッカーサーの遺産というネタが大き過ぎたのが問題なのかも。でもまぁ権謀術数が乱れ飛びかねんネタを題材に、涙につなげる話の運びは流石。さて、次は蒼穹の昴を読もっか。

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2009/10/04

友達がくれた。 切なく悲しい戦争の裏側。 先生と生徒達の想いが泣ける。 最期のスーちゃんには本当に泣けた。

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2009/10/04

面白い。 場面の展開が面白い。 とってもはらはらする現代の宝探しという感じ。 読むのが止められなくなる。

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2011/09/26

終戦間際に秘匿された財宝にまつわる、当時と現代を舞台にした物語。おもしろかったです。良い意味で期待を裏切ってくれたストーリーでした。クセのある登場人物がいろいろと登場しますが、エンディングが近付くにつれ、それぞれ皆魅力的な人物へと昇華します。哀しくも感動的な大作だと思いました。マ...

終戦間際に秘匿された財宝にまつわる、当時と現代を舞台にした物語。おもしろかったです。良い意味で期待を裏切ってくれたストーリーでした。クセのある登場人物がいろいろと登場しますが、エンディングが近付くにつれ、それぞれ皆魅力的な人物へと昇華します。哀しくも感動的な大作だと思いました。マイ「2008年本」を締めくくるにふさわしい作品だと言えるでしょう。(まだあと1〜2冊ぐらい読みそうだけど)

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