マディソン郡の橋 の商品レビュー
この小説が、繊細で素敵な恋愛小説だと感じるかどうか、何を大切に生きていきたいかにも繋がる分かれ目だと思う。 どちらかというと、私自身はこの小説を心から受け入れて楽しむ感受性は持ち合わせていないと思った。 ただ、ロバートキンケイドのような人って、いる。本当に。それに途中まで身を...
この小説が、繊細で素敵な恋愛小説だと感じるかどうか、何を大切に生きていきたいかにも繋がる分かれ目だと思う。 どちらかというと、私自身はこの小説を心から受け入れて楽しむ感受性は持ち合わせていないと思った。 ただ、ロバートキンケイドのような人って、いる。本当に。それに途中まで身を委ねたフランチェスカのやり方と、子供に理解して欲しいと望むことが身勝手だと感じるのは私だけかしら。
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何が良いかと問われたら、即答できませんと即答してしまうような本。読んでいて、おもしろいなーとは思うのだが、その正体が全く分からない。不思議な作品。恋に落ちた熟年同士の初々しい仕草と駆け引きのギャップが良かったのか?はたまたローズマンブリッジを始め、情景描写が美しく端的だったことに...
何が良いかと問われたら、即答できませんと即答してしまうような本。読んでいて、おもしろいなーとは思うのだが、その正体が全く分からない。不思議な作品。恋に落ちた熟年同士の初々しい仕草と駆け引きのギャップが良かったのか?はたまたローズマンブリッジを始め、情景描写が美しく端的だったことに惹かれたのだろうか?キンケイドの猪突猛進、自由奔放な性格が、実に人間くさい。フランチェスカの一途のような一途でないような矛盾だって、人間くさくて好きだ。多分、キレイな不倫の物語に類する。世俗的なんだと思う。
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斜に構えれば、「世の人は不倫を許さない、よって不倫は悲劇でなければならない。責任を果たすために一生に一度の恋を犠牲にしたふたりが死をもって結ばれるのが、感動を呼ぶのだろうなあ」という感想。 物語に入り込んでえぐえぐ泣きながらラスト150ページ読んだ身としてなら、「幸せってなんなの...
斜に構えれば、「世の人は不倫を許さない、よって不倫は悲劇でなければならない。責任を果たすために一生に一度の恋を犠牲にしたふたりが死をもって結ばれるのが、感動を呼ぶのだろうなあ」という感想。 物語に入り込んでえぐえぐ泣きながらラスト150ページ読んだ身としてなら、「幸せってなんなのかわからない、わからないよー!」という感想。本当に、幸せってなんなんだろう。わからないよ。宇多田ヒカルの、『誰かの願いが叶うころ』を思い出す。誰かの願いが叶うころ、あの子が泣いてるよ。 とはいえ、フランチェスカの手紙は蛇足だったような気もする。
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かなり映画で話題になっていたけれど、 当時は全く興味がなく 本を手にとった段階でも やっつけ仕事的に流し読みかなって。 だけど全然違った。 いわゆる不倫のお話なのに 心の葛藤や精神論の部分が秀悦しているせいか、むしろ感動する覚えたほど。 四日間で人はこんなにも変わっていけるもの...
かなり映画で話題になっていたけれど、 当時は全く興味がなく 本を手にとった段階でも やっつけ仕事的に流し読みかなって。 だけど全然違った。 いわゆる不倫のお話なのに 心の葛藤や精神論の部分が秀悦しているせいか、むしろ感動する覚えたほど。 四日間で人はこんなにも変わっていけるものなのか。キンケイド自身の生き方が頑なすぎて涙がとまらなかった。 映像でみたらどこまでこの世界観が再現出来ているのだろう。 晩年に彼に友人ができたのは 本当に良かったと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大ヒットした映画は観たのだけれど、 それほどの感動は正直、得られなかった。 けれど、小説もベストセラーになったということを 知っていて、一度読んでみようと思って手にとった。 主人公の男性、ロバート・キンケイドの 思うこと、言葉は、とても深く共感したり 刺激を得られるものだった。 「言葉には意味があるだけではなく、 肌触りというべきものがある」 「自分が写真に録っていたのは物ではなくて 光だったことに、彼は気づいた」 「被写体は単に光りを反射する媒体にすぎない。 いい光さえあれば、撮るべきものはかならず見つかる」 など。 とりわけ写真にむきあうときの想いは、 作者が録られる方というだけあって 強い気持ちが感じられて、とても興味深かった。 魅力ある人物として描かれるロバートに 対して、フランチェスカにはあまり共感できず。 彼女の独り語りが、どうしても、ありふれた やすてのロマンスに貶めてしまっているような 気になってしまった。
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最近、映画の「風と共に去りぬ」を鑑賞したばかりだったので、今作の主人公の一人・ロバート・キンケイドと、風と〜のスカーレット・オハラが、同じアイルランド系という偶然の一致が、何だかすごく嬉しかった作品ですo(^▽^)o←長い で、そんな同郷の2人なんだけど、一方は自分の生まれ育っ...
最近、映画の「風と共に去りぬ」を鑑賞したばかりだったので、今作の主人公の一人・ロバート・キンケイドと、風と〜のスカーレット・オハラが、同じアイルランド系という偶然の一致が、何だかすごく嬉しかった作品ですo(^▽^)o←長い で、そんな同郷の2人なんだけど、一方は自分の生まれ育った土地を愛し、もう一方は風のように世界を放浪するっていう人物像の対比にすぐに気付けたのも、間を置かずに2つの名作に触れたからだよね〜と思えたのも嬉しかったのですo(^▽^)o←二回目 ロボートが引用したナバホ族の詩に触れた時も、これまた最近DVDで見たウインド・トーカーズのキーとなるナバホ族を思い出して、o(^▽^)oo(^▽^)oo(^▽^)oとなったのでした(笑)。ナバホと同じように、いつかリルケにも会えるかしら。 映画だけじゃなく、こういうシンクロニシティが増えると、もっともっと嬉しくなれるのかなあ。と思うと、いろいろアンテナ張っていたいなあとも思うんですが、うーん。毎度のことながら、実行力が伴わないんだぜ…(´・_・`) 前置きが長すぎたので、ざっくり本編感想を〜(・ω・)ノ 暖かい家庭を持っているにも関わらず、埋められない孤独を抱えたフランチェスカ。 幼い頃から人との縁が薄く、世界の風景の中に自分を移ろわせ、それらの一部を写真で切り取ることを生業とするロバート。 そんな2人が、マディソン郡にかかる橋がきっかけで、運命的に出会い、濃密な交歓の時を過ごす4日間が描かれます。 そして、フランチェスカの子供達が、彼女の死後、その事実に気付く…という物語。 要約すると、 「夫と子供達が不在の間に、突然現れた魅力的な男と不倫する女の話」 っていうだけのストーリーなんですね。うーん、身も蓋もない(笑)。 私、こういうジャンル、全然好みじゃない、筈だったのですが(前知識も全然なかった〜幸せ!)。 時間の都合で読むのを中断するのが惜しくて、貪るように字面を追ったの久しぶりぃ\(^o^)/し…至福〜!笑 各章を締めくくる印象的なセンテンス、スピリチュアルな愛とその表現、主人公2人のキャラクタや思い出をつづる言葉に、すごく惹かれました。訳がいいのかな!←浅い 久しぶりに、文章に恋をしました。前はどの作品だったかなあ。忘れた〜←浮気性 例えば、フランチェスカがちょっとした秘め事になれている女性だったら。 ロバートが家庭を持っていたり、女好きするような男性だったら。 こんなに魅力溢れる作品にはなってないんじゃないかなあ。 絶妙な人物描写と、美しい邦訳が生んだ名作です。名作です(二回目)。 なんか、めちゃくちゃ長くなってしまったわ〜(・ω・)
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フランチェスカの作る料理に心ひかれる 出会いの日につくったのはシチュー「ニンジン、カブ、パースニップ、玉ねぎ、ジャガイモを賽の目にきり、植物油を熱して、野菜を1カップ半入れ、軽く焦げ目がつくまで炒める。それから小麦粉を加えてよく混ぜる。水を半リットル加え残りの野菜入れて味付けを...
フランチェスカの作る料理に心ひかれる 出会いの日につくったのはシチュー「ニンジン、カブ、パースニップ、玉ねぎ、ジャガイモを賽の目にきり、植物油を熱して、野菜を1カップ半入れ、軽く焦げ目がつくまで炒める。それから小麦粉を加えてよく混ぜる。水を半リットル加え残りの野菜入れて味付けをする。あとは、とろ火で40分ほど煮込めばいい」 2度目のデートのときはピーマンのつめもの「中に入れたのはトマトソースと玄米、チーズ、パセリのみじん切り」 キンケイドの好みでお肉は入っていないけど、イタリア人の彼女らしい料理。
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綺麗な話だったし、訳文も美しかったし、きっと原文も美しいに違いないと思うのだけれど、全く響かなかったのは、きっと私に原因があるのでしょうね。きっとそうなんでしょうね。すみませんね。
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クリント・イーストウッド出演で映画にもなりましたね。いけないと分かっていながらも愛に溺れる2人の姿が切なく見えました。 九州大学 ニックネーム:上川誠
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少し前に原書を読み、理解を確かめるために翻訳を読んでみた。 二人の四日間のエピソード以外、ドキュメンタリー的な部分を 理解出来ていなかったことに気づく。それに日本語だと読みやすい。 ただし、原書の方が「愛しあう二人」をつよく感じられた。 翻訳ではしばらくの間、ロバートのフランチェ...
少し前に原書を読み、理解を確かめるために翻訳を読んでみた。 二人の四日間のエピソード以外、ドキュメンタリー的な部分を 理解出来ていなかったことに気づく。それに日本語だと読みやすい。 ただし、原書の方が「愛しあう二人」をつよく感じられた。 翻訳ではしばらくの間、ロバートのフランチェスカに対する口調が ですます調だったりして浸りきれなかった。
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