ポプラの秋 の商品レビュー
再読。 よかった。 生と死。子どもと老人。 亡くなった人へ届けられる手紙。 生きている人の再生。 千秋がポプラ荘の大家のおばあちゃんによって、生きる力を得て行く。そしておばあちゃんの死によって、再びそのことに気づく。
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一気に読んだけれど、素晴らしかった。 人の痛みやどうしようもない辛さなどを掘り下げていながら、暗くならない。 なかなかないレベルで、なにも賞を取っていないのが不思議なくらいの完成度の高さだと思う。 おすすめしまくりたい本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
不安がたくさんになってしまった「私」と、それを救ってくれたおばあさんとの話。 許せなかった母、そして和解。 オサムくんにまた会えるかな。 手紙を書くとすっきりするのはよく分かる。
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胸の奥で眠っていた懐かしい思い出が、みずみずしくよみがえりました。 ポプラの木を眺め、おばあちゃんと焼芋をした主人公と、 自分が祖母と過ごした記憶が重なって、 ラストシーンに涙しました。 (私は、おばあちゃんっこだったのですが、亡くなってずいぶん経つので、最近では思い出すことも...
胸の奥で眠っていた懐かしい思い出が、みずみずしくよみがえりました。 ポプラの木を眺め、おばあちゃんと焼芋をした主人公と、 自分が祖母と過ごした記憶が重なって、 ラストシーンに涙しました。 (私は、おばあちゃんっこだったのですが、亡くなってずいぶん経つので、最近では思い出すことも少なくなっていました。思い出せたことが嬉しかったです。) 幼いころの幸せの原風景。 おばあちゃんが自分の死に託したファンタジー。 心温まるストーリーでした。
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父の死後、引っ越してきたアパートのお婆さんとの出会い。つっけんどんだが優しさを秘めた人だった。それぞれ辛い事も経験した人も多いが、人に助けられて再生することも多い。作者の穏やかで優しい人柄が感じられる。2019.6.28
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素敵な、お話でした。湯本さんの本は四季を感じながら、言葉に上手く出来ない人の心の内を、繊細に優しく書くので涙が止まりません。心の葛藤を本当に上手く書ける作者さんだと思います。ポプラ荘で焼き芋、食べたいなぁぁ。
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少しくらい話だけど読み終わるとあったかい。 ポプラの秋というのもあり、秋によんで、空気感というかしっくりきた。 短めだし、優しい気持ちになれる本を読みたいときに良いと思う。 千秋の子供時代と、オサムくんとのやりとりが好き。
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再読 刺激的な内容の本はもちろん楽しいのですが、本書のような優しいお話は心の滋養になります 同じく優しい人でありたい
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とてもともて良かった。久しぶりにお気に入りの一冊に出会いました。 突然、父を亡くした七歳の千秋。母と越したポプラ荘の大家のおばあさんは一見こわそうで近寄りがたいのだけれど、おばあさんには秘密があって。 おばあさんのつっけんどんなようで秘めた優しさは真実味がある。 千秋がおばあさん...
とてもともて良かった。久しぶりにお気に入りの一冊に出会いました。 突然、父を亡くした七歳の千秋。母と越したポプラ荘の大家のおばあさんは一見こわそうで近寄りがたいのだけれど、おばあさんには秘密があって。 おばあさんのつっけんどんなようで秘めた優しさは真実味がある。 千秋がおばあさんと過ごすなにげない日常がすてき。少しずつ父の死を受け入れられるようになっていく。 アパートの隣人たちもあたたかい。私は特にオサムくんが良かった。 心にすーっと染み入る一冊です。文章がきれいで、情景が浮かぶ。風景描写がみずみずしく、美しい色彩が心に広がる感じ。大きなポプラの木が心の中で揺れているような読後感です。いつか娘にもおすすめしたいな。 蛇足ですが、読んでいて娘の国語の物語文に出てきそうな文章だなと思いました。小学生の女の子が主人公で文章が素直なこともあり。それで思ったんだけど、物語って問題にするものじゃないなって。物語は心で味わうもので、「主人公の気持ちを30文字以内で答えなさい」なんて言われたら興ざめだよね。なので、国語と本を楽しむことは別物と改めて思ったのでした。
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「夏の庭」に続いて読了。 夏の庭が少年とおじいさんの物語。そしてこの作品は少女とおばあさんの物語です。ふと気付いたのですが、ある意味「小公子」のモチーフかも知れません。 それにしても、年寄りを描くのが上手いですね。もちろん主人公の少女や、同じアパートの住民達もとても魅力的なの...
「夏の庭」に続いて読了。 夏の庭が少年とおじいさんの物語。そしてこの作品は少女とおばあさんの物語です。ふと気付いたのですが、ある意味「小公子」のモチーフかも知れません。 それにしても、年寄りを描くのが上手いですね。もちろん主人公の少女や、同じアパートの住民達もとても魅力的なのですが、何と言ってもおばあさんが素晴らしい。 柔らかい、暖かい、しっとり、静けさ、爽やか、そんな言葉が思い浮かぶ作品です。
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