ポプラの秋 の商品レビュー
「夏の庭」で著者の作品に惹かれ、2冊目に買ったのが「ポプラの秋」。結果的には「ポプラの秋」の方が大好きになって、何度も読みました。 夏が来て、秋の気配を感じる頃になると、決まって読みたくなる本です。
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最初、電車に乗ってあてもなくさまよい出るお母さん(と主人公)にびっくりした記憶があります。これも確か小学生の頃読みました。 「夏の庭」に続き、人が死ぬこと、生きることを考えさせられました。
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本を読んでいて、初めて泣いたのがこの本でした。 主人公の行動が目に浮かび 何だかこっぱずかしい様な、くすぐったいような、 懐かしい気持ちにさせられました。
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この作品は、小学校の6年生だったころに担任が好きだった作品で先生に勧められたので読みました。人の死についてとても考えさせられる作品でとても感動しました。是非一度読んでみてください。
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おばあさんは偉大だと思いました。一人一人の人の死による本当の悲しみを手紙によって人の心を癒し支える…感動しました。主人公の心理描写も分かりやすくてスラスラ読めました。
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とてもよかった。 泣いた。 身近なひとを亡くした経験のあるひとにしか書けないような、話だった。 だから、身近なひとを亡くしたことのあるひとに読んで欲しい。
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死んでしまった人。 まだ生きている人。 死んでしまった人はこの世からいなくなるのだけれど、 まだ生きている人の心の中には死んでしまった人が生きている。 心の中で生きている、死んでしまった人が、よりよく生きられるように、 生きている人は心の中を整理しなければならない。 ………...
死んでしまった人。 まだ生きている人。 死んでしまった人はこの世からいなくなるのだけれど、 まだ生きている人の心の中には死んでしまった人が生きている。 心の中で生きている、死んでしまった人が、よりよく生きられるように、 生きている人は心の中を整理しなければならない。 ……… 「お芋、食べていきませんか?」 焚き火が燃え盛っていればいるほど、声をかけられた人たちが すうっと誘いに応じたのは、不思議なほどだ。 犬の散歩の途中のおじさんとか、保険のセールスの女の人とか、 顔中を泥と涙だらけにして、壊れた自転車を押していた男の子とか。 皆、あまり口をきかなかったような気もする。 実際、お芋が熱かったから口がきけなかったのかも知れないけれど、 そうやって見ず知らずの者どうしが、おばあさんの庭でひとつの火を囲んで、 ものを食べている―――その記憶が、とても静かな絵のように、 私の中に焼きついているのだ。 ………
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湯本香樹実さんはデビュー作の『夏の庭』がよかったので、この本も読んでみました。 主人公は二十代の女性。 看護婦として勤めていた病院を辞め、そのことを母にも伝えず、睡眠薬に頼る日々… そんな彼女の元に、子供時代の一時期を過ごしたアパートの大家さんが亡くなったとの連絡が入ります。 ...
湯本香樹実さんはデビュー作の『夏の庭』がよかったので、この本も読んでみました。 主人公は二十代の女性。 看護婦として勤めていた病院を辞め、そのことを母にも伝えず、睡眠薬に頼る日々… そんな彼女の元に、子供時代の一時期を過ごしたアパートの大家さんが亡くなったとの連絡が入ります。 大きなポプラの木が立っていたアパートで過ごした少女時代… 物語は彼女の回想でつづられ、小学校一年生、七歳の女の子の物語へと移って行きます。 そこにあるのは死の影と不安と痛み。 父親の死、夫の死、そして我が子の死を描きながら、それでも生きていかなければならない人々が登場します。 亡くなった父親に宛てて手紙を書く女の子。 世界は蓋の開いたマンホールがいくつもあって、気を付けていないと闇に飲み込まれて二度と戻ってこれなくなる…と感じている女の子が辛いです。 子供たちが大人に翻弄される姿には胸が痛みます。 大人たちだって懸命に生きている。 だけど、うまくいかない。 大家さんのお葬式で、女性は意外な事実を知らされます。 とってもいい読書でした☆
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近しい人の突然の死が、周りの人に与える影響の大きさに考えさせられるものがあった。はじめは恐れていたおばあさんと千秋との交流、おばあさんはしゃべり方も接し方も解りやすく子供を慈しむものではないけど、そこには深い愛情が感じられて、ポプラ荘で過ごした時間が千秋とお母さんを救ったんだと思...
近しい人の突然の死が、周りの人に与える影響の大きさに考えさせられるものがあった。はじめは恐れていたおばあさんと千秋との交流、おばあさんはしゃべり方も接し方も解りやすく子供を慈しむものではないけど、そこには深い愛情が感じられて、ポプラ荘で過ごした時間が千秋とお母さんを救ったんだと思う。千秋から父に宛てた手紙、オサムから千秋への手紙、そして全てを明かす母から父への手紙。涙なしには読めないという点では『夏の庭』以上かも。
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主人公の少女は父を亡くして、気がふれたかのように電車で旅をする母との生活をしていた。 ある日、母と旅した先で、大きなポプラの木を見つけた。 そこはコーポポプラ、通称ポプラ荘と呼ばれるアパートであった。 母はそのアパートに引っ越さないかと持ちかけた。少女はそれに同意しす住むことにな...
主人公の少女は父を亡くして、気がふれたかのように電車で旅をする母との生活をしていた。 ある日、母と旅した先で、大きなポプラの木を見つけた。 そこはコーポポプラ、通称ポプラ荘と呼ばれるアパートであった。 母はそのアパートに引っ越さないかと持ちかけた。少女はそれに同意しす住むことになった。 そこの大家のおばあさんをはじめは怖がっていたが、そのおばあさんと触れ合ううちにその感情は消えていく。 それをきっかけに少女は変わっていく。 この物語は2つの時間枠で構成されている。読み始めると止まらない物語なので一度読んでみることをおススメする。
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