マックス・ヴェーバー入門 の商品レビュー
マックス・ヴェーバーが、どんな人だったかを知る導入にはいいかもしれません。ただ、前置きが長い。もっと、説明が詳しく解説が欲しい。ヴェーバーの合理化に関する理論を最近の潮流(彼は社会の合理化の行く末を憂えていた)にのっとって書かれている。
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マックス・ヴェーバーが、どんな人だったかを知る導入にはいいかもしれません。ただ、前置きが長い。もっと、説明が詳しく解説が欲しい。
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経済史のレポートの課題図書。こんな機会でも無ければ、一生手に取ることはなかったであろう本。とは言え、歴史的巨人の「マックス・ウェーバー」の考え方を平易に解説し、無学な学生にもそれなりの理解の助けとなる。従来型の「資本主義=プロテスタント=善」のような紋切り型のウェーバー論に対して...
経済史のレポートの課題図書。こんな機会でも無ければ、一生手に取ることはなかったであろう本。とは言え、歴史的巨人の「マックス・ウェーバー」の考え方を平易に解説し、無学な学生にもそれなりの理解の助けとなる。従来型の「資本主義=プロテスタント=善」のような紋切り型のウェーバー論に対して、異論を唱える筆者の意見は、新鮮で清清しく、良く分からないが、作者の巧みなロジックに上手く説得されてしまった感がある。
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内容はあまり知らないけど、大学生で趣味を読書としている人の大半が読んでいるであろう「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」……これをいきなり読む勇気が無かった自分が手にしたのがこの本。読み終わったのは先週の火曜日…読書のカテゴリはちょっとだけ時間がかかるのと忘れやすいので遅...
内容はあまり知らないけど、大学生で趣味を読書としている人の大半が読んでいるであろう「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」……これをいきなり読む勇気が無かった自分が手にしたのがこの本。読み終わったのは先週の火曜日…読書のカテゴリはちょっとだけ時間がかかるのと忘れやすいので遅い更新になる。 この本の主題は「マックス・ヴェーバーはこれまで、近代ヨーロッパが推し進める合理化、その普遍性を賛美する立場の人として解釈されてきたけどそれは誤りで、実はまったく逆なんだよ。むしろ近代を批判していて、その合理化の進行に警鐘を鳴らしているんだよ」ってこと。その結論の根拠の部分を、マルクスやアダムスミス、ニーチェとの比較で示したり、ヴェーバーの著書の解釈、さらには彼が神経症に悩まされた結果得た考え方を紹介したりしている。 一番印象に残ったのは、やはり主題と絡む部分で、宗教が一見対立するものであるような経済の領域へ踏み込んでいく流れの部分。宗教改革で現れた職業労働による確証という思想を含んだカルヴィニズム…そこから始まる非人間的な生活、そして資本主義としての結晶化。なるほど、全く考えたこともなかったけど確かに繋がってる。大学受験までの歴史の勉強じゃ踏み込めないところに少しだけ入っていけた気がする。 また、ヴェーバーが実はヨーロッパ近代社会の研究が専門ではなく、古代史の研究であったのは以外だった。この人は「社会学の第一人者」としてのイメージが強すぎる。この本の第4章ではマイヤー「古代史」との出会い→「ローマ農業史」改版の流れが書かれている。古代社会の特徴を、家父長制的な家族経済(オイコス)と捉える考えから、対国家奉仕義務のための強制組織(ライトゥルギー)と捉える考えへと改めていく流れは特に興味深い。そうして築かれたヴェーバーの非進化論的歴史認識って…なんか構造主義とかいうのと似てるなぁ(大学受験「倫理」の知識より。…もうかなり忘れてる)。 その他、「英雄倫理」などを初めヴェーバーのことがよくわかるなかなかボリュームのある一冊。 自分達は、ヴェーバーの危惧した合理化の先の「頭を狂わせる」問題を多く抱えた社会にいるのかも・・・。 …と、まぁざっと読み終えたわけだが、この本をヴェーバー自身の著書を読む前に読んでしまったことは少しだけ後悔。この本の著者の考えはヴェバー解釈の一つとして捉えるべきだと思うし(学者の通説になっていようがいまいが)、何よりヴェーバーの本に触れた自分…ヴェーバーに関する思想において他の人に影響されて無い自分がどのように思うか…それを知ってみる方が良かっただろうと思われるから。。まぁ、いいや ○| ̄|_
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