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マックス・ヴェーバー入門 の商品レビュー

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34件のお客様レビュー

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2010/11/14

ヴェーバーのことは今まで全く知らなかった。巷で良書と騒がれていた本書を手に取り、熟読した。私がヴェーバーの著作リストなどから勝手に思い浮かべていたイメージは音を立てて崩れ去った。ニーチェ「悲劇の精神」との関わりをこれほど濃厚に持っていた人だったなんて!

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2010/11/10

いま現在の資本主義のあり方について考えさせられた。 そして功利主義的な考えがいかにその人の人間性を蝕むかも。 合理的な巨大社会システムのなかで、成果を出せば人は認めてくれるし、構造的には認めざるをえない。 しかしもしもそれだけだったとしたら其れは血肉のかよった物ではなく、それすら...

いま現在の資本主義のあり方について考えさせられた。 そして功利主義的な考えがいかにその人の人間性を蝕むかも。 合理的な巨大社会システムのなかで、成果を出せば人は認めてくれるし、構造的には認めざるをえない。 しかしもしもそれだけだったとしたら其れは血肉のかよった物ではなく、それすらシステムの中に組み込まれているものだろう。 次第に人は自分がなにをやっていてやりたいのかもわからなくなったいく。 こうした社会構造からの脱却ないしは抵抗が自分にとっての革命になる気がしている。

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2010/10/22

ウェーバーをまともに読んだことのない僕にとっては読みやすくおもしろかった。だが合理化の帰結、「祭祀」-「戦士」の対立項などにかんして理解をすり抜けている感覚がとっても強い。ヴェーバーの著作を何冊かあたってからまた戻ってきます。

Posted byブクログ

2010/10/05

マックス・ウェーバーは官僚による合理的支配の理論を築いたが、彼は姜尚中の描くような「市場原理主義」をなげく凡庸な進歩的知識人ではなく、ニーチェの影響を強く受け、合理主義のはらむ脆弱性に気づいていた。このニーチェとの関係を軸にしてヴェーバーを読み直すのが本書のテーマである。

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2009/12/22

「今読んでる」のステータスが15年近くになる(笑)。 大学時代の学問の教科書だったが、 半分しか読んでいないな。

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2009/10/07

今まではマックス・ヴェーバーを思想として捉えた解説と現代への影響について論じられる本を読んできたこともあって、ヴェーバーという人間がいかなる人生を歩み、その歩み方のところどころで編まれてきた偉大な書籍との関連性を浮き彫りにしている点でこの本は、外すことのできない「入門」書だと言え...

今まではマックス・ヴェーバーを思想として捉えた解説と現代への影響について論じられる本を読んできたこともあって、ヴェーバーという人間がいかなる人生を歩み、その歩み方のところどころで編まれてきた偉大な書籍との関連性を浮き彫りにしている点でこの本は、外すことのできない「入門」書だと言えます。私が、この本を買ったのには一つの理由がありました。 実は『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を買ったもののその書籍のぶ厚さと知識の欠陥から読んでも自分の頭の中には何も残らないのではないか?という気持ちがあるのです。それもこれもこのヴェーバーという人への怖れにも似ています。有名な本だから読んでみようとして失敗したことがあるからか、難解な思考への拒否感が自分にあるからだろうと思うことがありまして、そんな勝手な思い込みを溶かすために入門編と歌われていたこの本を手に取ってみたのでした。 人の思考は人生の送り方と密接に結びついているのだということを改めて認識できますし、主義思想を理解するにはその内容だけでなく編み出した人間の人生に踏み込むことが大切だと言うしごく当然な、でも常人には難しいこの距離感を専門家である著者が見事に縮めてくださっていると感じました。特に本書で著者の山之内氏はヴェーバーの人生を3つに区分していることから、関心や論文の題目が大きく転換されていながらにして、底流ではつながりが維持されていたことが描かれています。特に精神的な病に苦しんだヴェーバーが、その病状の相似性からニーチェとのリンケージを見出すことになり、その病自体を克服するためにくりかえしヨーロッパ域内を旅行することを通じて太古の歴史からどのようなインスピレーションを受け、それが『古代農業事情』の執筆にどうたどりついたのかを知ることが出来ました。 キリスト教世界における苦難と救済の関係を説いた古代の知識人たちは救済そのものを提示したのではなくて、より大きな世界観を人々に描かせるに足るだけの言葉を与えたことでその信仰心を揺るぎないほどに心のうちで固めさせることに成功したというくだりは、敬虔さの乏しい私個人には客観的視点を与えてくれます。宗教への帰依による世界観の束縛によって、人間の行動が構造化=合理化されていくことをヴェーバーが晩年に宗教社会学として展開したとありますので、ヴェーバーに対する個人的な関心はこの点に向かいそうな気がします。

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2009/10/04

ヴェーバーに惚れた。 これだけじゃもの足りない!!! 入門書としては良いけど、聖書、ニーチェ、ヘーゲルの基礎知識がないとちょっとしんどいと思う。 解説なしに出てくる感じ。

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2009/10/04

入門といっていいのかどうなのか。正統派のヴェーバー理解には異を唱えている。 正統派というのはつまり、西欧と他の文明原理には合理性という違いがあることを仮定して、「現世の呪術からの開放」という方向で発展する、というもの。 ここには進化的歴史観というか、近代的合理主義の賛美がある。ヴ...

入門といっていいのかどうなのか。正統派のヴェーバー理解には異を唱えている。 正統派というのはつまり、西欧と他の文明原理には合理性という違いがあることを仮定して、「現世の呪術からの開放」という方向で発展する、というもの。 ここには進化的歴史観というか、近代的合理主義の賛美がある。ヴェーバーはそうは言ってない、というのが山之内の解釈。

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2009/10/04

私が頭が悪いのか、これを「入門」と呼ばれてしまうと、それ以前の基礎知識が膨大に必要なのではという感じがする。 分かった気にはなるのだが、もっと詳細な解説が欲しい。すみません。

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2009/10/04

ヴェーバーの研究分野は多岐に渡るため、全てに対し興味を持つことは難しい。 ただ、資本主義社会の発展の契機が、宗教改革にあるという主張に関しては非常に面白く感じた。

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