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大本営参謀の情報戦記 の商品レビュー

4.3

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

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2020/01/18
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今まで語られなかった情報という側面から太平洋戦争について語った本で、非常に面白かった。 日本の組織に所属している人は、上位の意思決定層の問題について共感する部分はあるかと思う。

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2020/01/07

素晴らしい本でした。「失敗の本質」の分析を直接当事者から聞いているような感じです。それにしても「情報軽視」というのは恐ろしい。多分今も変わらないんでしょう。

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2020/05/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

2019年、41冊目です。 戦後、自衛隊の情報部門の責任者となった元日本軍大本営参謀の堀栄三氏の著作です。文章は、終始第三者が、堀本人について客観的に語る文章体になっている。 そのことが、情報に価値を置き戦略を立てて生きようとした人間の特性を現わしているかのようです。

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2019/08/03

同じ主人公が3人称で語られたり、1人称で語られたりして混乱する。内容は面白いのに、文才は感じられない。残念な感じ。 それにしても大本営中枢の思考・行動様式が我が社の経営陣と瓜二つで嫌になる。自社の能力を客観的に評価できない、競合社の情報収集を軽視する、営業と技術が上に行くほど仲が...

同じ主人公が3人称で語られたり、1人称で語られたりして混乱する。内容は面白いのに、文才は感じられない。残念な感じ。 それにしても大本営中枢の思考・行動様式が我が社の経営陣と瓜二つで嫌になる。自社の能力を客観的に評価できない、競合社の情報収集を軽視する、営業と技術が上に行くほど仲が悪い、精神論が大好き、現場の意見を軽視する、などなど。人材を選抜するシステムに重大な欠陥があるとしか思えない。

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2019/01/03

田端信太郎氏も「失敗の本質」以上の名著と絶賛、読了後、確かにそう評するのも大いにうなずけました。これが1996年に第一刷が発行されたものでも、当時の日本軍だけでなく、今なお日本のあらゆる組織が抱えている本質をえぐり出しているからだと思いました。

Posted byブクログ

2018/12/20

太平洋戦争時に、情報参謀として活躍した堀栄三の回顧録。 これを読むと、旧陸軍も必ずしも精神論一辺倒ではなかったことがわかる。一方で、こういった人材を生かしきれなかったのは、旧軍だけでなく、現代日本にも通じるものがあるかも。

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2018/12/15

昭和19年夏のマリアナ失陥まで、日本軍は米軍の強襲上陸に対してなすすべもなく玉砕を繰り返していたが、9月のペリリュー島戦以降は持久戦で粘り強く戦うようになる。その転換の背景には、大本営情報部で米軍の作戦行動を分析し、現地軍にレポートを提供した堀中佐らの存在があった。彼はフィリピン...

昭和19年夏のマリアナ失陥まで、日本軍は米軍の強襲上陸に対してなすすべもなく玉砕を繰り返していたが、9月のペリリュー島戦以降は持久戦で粘り強く戦うようになる。その転換の背景には、大本営情報部で米軍の作戦行動を分析し、現地軍にレポートを提供した堀中佐らの存在があった。彼はフィリピン戦では現地に派遣され、山下軍団の参謀として従軍することになる。 結局、陸軍はレイテで二ヶ月、ルソンでは組織的戦争だけで四ヶ月、沖縄では三ヶ月の持久戦を戦い、結果として米軍は九州上陸戦の時期を失い、台風シーズンが終わらないまま終戦を迎えることになる。 持久戦の結果戦争被害はむしろ甚大になったのだから、何が良かったのかはわからない。ただ言えることは、大本営作戦部が主観に偏った作戦を展開せず、インテリジェンスを取り入れていれば戦争は変わった可能性があるし、またサイパン陥落の時点で戦争継続を諦めていれば、あんなに膨大な戦争被害者を産むこともなかった。

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2018/11/12

情報の視点から太平洋戦争を振り返ることができる良書。何が日本を負けに導いたのか、太平洋の島々でなぜ玉砕せねばならなかったのか、情報の視点という新たな視点を得ることができた。

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2018/11/05

日本軍の情報参謀による回想記。本人筆というのは、その時代の人間の考え方がじかに伝わる。もちろん記憶がうそをつく部分もあろうが、それでも第三者の筆によるものとは違う生の感じがあるだろう。 本書は戦後40年を経ての出版だが、終戦直後のノートを元にしているらしく割りと細かい部分に記録...

日本軍の情報参謀による回想記。本人筆というのは、その時代の人間の考え方がじかに伝わる。もちろん記憶がうそをつく部分もあろうが、それでも第三者の筆によるものとは違う生の感じがあるだろう。 本書は戦後40年を経ての出版だが、終戦直後のノートを元にしているらしく割りと細かい部分に記録は渡る。国力の差からいって勝てない戦争ではあったが、日本軍もやるところはやっていた。しかし、やはり官僚的な内向き組織であったとの批判はまぬかれない。また「戦場の霧」とでもいうべきところは、当然、情報畑の著者は強調している。 理念、戦略も結構だが、外に情報を求めるのは戦争でなくとも基本中の基本だ。

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2018/09/11

旧日本軍がどれほど情報を軽視していたか、体験に基づくリアルな記述で身につまされる思い。情報をどう活かすかは自分がどうしたいかという意思とセットであると思う。その意味で、旧日本軍は何を成したかったのかボヤけてみえる。

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