甘い蜜の部屋 の商品レビュー
あの三島由紀夫をして…
あの三島由紀夫をして「官能的傑作」といわれた長編小説。耽美でほの暗い、くぐもったガラスのような世界は読んで頂くしかない。美しくてため息ばかりです。
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宝石のような言葉で紡…
宝石のような言葉で紡がれた大正ロマネスク。この人が描く以上の耽美にはいまだ出会ったことがありません。呼吸するのも忘れそうなほどの独特の雰囲気です。
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あまりに甘ったるいナ…
あまりに甘ったるいナルシシズムにやや閉口。しかし耽美描写は流石です。悪魔的な美少女・モイラと父の林作を中心とした男たちの物語。
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三島由紀夫が「官能的…
三島由紀夫が「官能的」と評した「甘い蜜の部屋」。父親のみならず係わる男すべてを虜にする少女「モイラ」とは。
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耽美とはまさにこの小…
耽美とはまさにこの小説のことを指すのでしょう。悪魔的に美しい少女・モイラと父親・林作の愛が背徳的に描かれています。
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魔性の美少女・モイラ…
魔性の美少女・モイラとその父・林作の物語。全篇が耽美で彩られ、文章が非常に美しいです。
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明らかに著者と鴎外が…
明らかに著者と鴎外が投影されています。ナルシスティックで耽美過ぎる世界観は好みが分かれるかも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ダメでした…。 無理でした…。 お耽美は嫌いじゃあないけど、特に好きでもない。 だけど、これは読んでいて気持ち悪かった。 父親の、娘に対する溺愛ぶりが。 溺愛してもいいけれど、限度ってものがあると思うのよね。 美貌は持って生まれたものなのかもしれないけれど、媚態は明らかに後天的な計算のたまものだと思うし。 自分の振りまく媚薬のような魅力に溺れる男どもを、彼女はわかっている。嗤っている。 そして彼女をそうさせたのは、父親の愛情?情動?欲望?エゴ? なんにしても無理。 気持ち悪っ。
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美しく残酷で驕慢な主人公 ハマる人はきっとハマる世界 三島由紀夫氏絶賛! 最初は主人公のモイラに 著者の森茉莉さんがかぶって 如何に森鷗外の娘として 偏愛されていたかが窺い知れて 個人的には興味深かった 次第に登場人物がお互いの 心理状況を読み合い過ぎてて ちょっと現実味がな...
美しく残酷で驕慢な主人公 ハマる人はきっとハマる世界 三島由紀夫氏絶賛! 最初は主人公のモイラに 著者の森茉莉さんがかぶって 如何に森鷗外の娘として 偏愛されていたかが窺い知れて 個人的には興味深かった 次第に登場人物がお互いの 心理状況を読み合い過ぎてて ちょっと現実味がなく 空想に遊ぶ感じがした 私にはちょっと長かった...かな 言葉の表現が美しく 句読点の位置なども特有で ちょっと気になるので 他の著作も 読んでみたいなと思った 緑の本棚にて購入
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森茉莉の描く世界観(美しくてリッチで、どこかフランスの雰囲気がする甘ったるい自己の世界)が大好きなのだけど、ちょっと長くて飽きた。 ねっとり纏わりつく美貌、天性の魔力なんかが胸焼け。 物語よりも森茉莉のユニークな性格や読んでて恍惚とする審美眼がつまった後書きやエッセイのほうが断然...
森茉莉の描く世界観(美しくてリッチで、どこかフランスの雰囲気がする甘ったるい自己の世界)が大好きなのだけど、ちょっと長くて飽きた。 ねっとり纏わりつく美貌、天性の魔力なんかが胸焼け。 物語よりも森茉莉のユニークな性格や読んでて恍惚とする審美眼がつまった後書きやエッセイのほうが断然好きだな。
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