ユーゴスラヴィア現代史 の商品レビュー
ユーゴ内戦に急に興味がわいたのは、「戦争の体験談を語るわ」http://www37.atwiki.jp/yuki_yugoslav/pages/13.html を読んで衝撃だったから。
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ユーゴスラヴィアの誕生と崩壊までの近代現代史 このへんの情報はすぽっとないから読んでみました。 小学校のころの今も残ってる地図帳はユーゴスラヴィアだったし西ドイツもあったし。 わかりにくい事例もあれど勉強になりました。 さらっと読みですがね。
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ユーゴの完全解体前に書かれているが、コソボから始まったユーゴ解体の歴史は、コソボの分離独立で幕引きとなった。1996年の時点で時間を停めて見れば、書かれているとおり。戦前、戦後の歴史やそれぞれの民族、連邦の特色などがまとめて書かれていて、ユーゴ理解に役立つ。
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日本人である私が欧米の文化で最も理解できないもののひとつに、“国家”、“民族”という概念がある。同じ国に住んでいるのに違う民族、同じ民族であっても複数の言語を持っている、同じ言語を話すのに属する国家は違う。単一民族、単一国家、単一の言語圏で生まれ育ち、それが当たり前と思って生きて...
日本人である私が欧米の文化で最も理解できないもののひとつに、“国家”、“民族”という概念がある。同じ国に住んでいるのに違う民族、同じ民族であっても複数の言語を持っている、同じ言語を話すのに属する国家は違う。単一民族、単一国家、単一の言語圏で生まれ育ち、それが当たり前と思って生きてきた私には何がなんだか分からない。 “国家”とはなんだろう。地域によって分けられるのか、それとも言語によって、宗教によって規定されるのか。あるいは、大昔から連綿と続いてきた、民族としての「血」で決まることもあるかもしれない。そうやっていくつもの要素があるから、同じ国のなかで対立が生まれ、凄惨な内戦にまで発展してしまう。同じ“国”に属する隣人同士が争うことの、なんと悲しいことよ。 著者の、平和を実現するための「多様性を受け入れる新たな枠組み作り」という言葉がすごく印象的だった。様々な違いを受け入れて、それでもなおどっしりと構えていてくれる“国家”づくりは全人類が全力で取り組むべき課題である。
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現代史とありますがユーゴの地域の歴史が一通り分かります。 まとまってはいたけど自分は現代史+αという感じを期待していたので、現代に入るまでが長くて少し疲れました。
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ユーゴスラヴィアの歴史及びユーゴ社会主義連邦期からユーゴ内戦までわかりやすく記述、紹介されている。ユーゴ内戦はともすれば複雑で理解に苦しむ内容だが、歴史的経緯等も充実しており、その意味で一般的な理解を構築する為にはうってつけだろう。
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20世紀、、まさに紛争の真っただ中だったユーゴの近現代史を書いた本。 1996年発行というユーゴ解体の過程で書かれているせいか、まとまりにかけていて読みにくい。 そもそも著者は体系だてて項目をたてているつもりかもしれないが、年代が飛び飛びになていて「後述する〜」といった記載が多い...
20世紀、、まさに紛争の真っただ中だったユーゴの近現代史を書いた本。 1996年発行というユーゴ解体の過程で書かれているせいか、まとまりにかけていて読みにくい。 そもそも著者は体系だてて項目をたてているつもりかもしれないが、年代が飛び飛びになていて「後述する〜」といった記載が多いので、全体の流れがわかっている人にしか理解できない。新書なのに。 ただ、テーマが民族同士の争いであり、各民族の立場によってそれぞれまったく異なる主張があることから、統一的なストーリーを建てるということがおよそ不可能であることは考慮してあげるべきか… 当時のセルビア悪玉説の中にあって極めて中立的に書かれているし。 ここまでいっておいてなんだが、旧ユーゴスラビア連邦の各国とヨーロッパ諸国(イギリス、ドイツ、フランス)、ソ連などとの関係は凝縮されて説明されているので、カバーできる一冊ではある。新書なのに。
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