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ユーゴスラヴィア現代史 岩波新書
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ユーゴスラヴィア現代史 岩波新書

柴宜弘(著者)

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ユーゴスラヴィア現代史 岩波新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2002/04/05
JAN 9784004304456

ユーゴスラヴィア現代史

¥440

商品レビュー

3.6

27件のお客様レビュー

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2010/05/28

ユーゴ紛争に至る複雑…

ユーゴ紛争に至る複雑なユーゴの歴史を概説した本。特に、19世紀、20世紀初頭の歴史が以外にほかの本では説明不足なところが多い。甚大な被害を出した第一次大戦中の歴史など、知らない事実が多く有意義な知識を得ることが出来た。

文庫OFF

2024/05/20

1918年の第一のユーゴ誕生から、95年のボスニア内戦終結まで。 7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家。 内戦とともに終結したこの統合国家の何が間違いで、何が正解だったのだろうか。 本書ではその発端を、各国における混迷の時期から物...

1918年の第一のユーゴ誕生から、95年のボスニア内戦終結まで。 7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家。 内戦とともに終結したこの統合国家の何が間違いで、何が正解だったのだろうか。 本書ではその発端を、各国における混迷の時期から物語る。 西と東の境目として、キリスト教とイスラム教、東方正教会とローマ・カトリック、ハプスブルク帝国とオスマン帝国など、衝突の歴史の地であったバルカン半島において、第一次世界大戦の契機となるサラエヴォ事件がこの地で起こったのも歴史の必然と言えるのかもしれない。 大戦後すぐに第一のユーゴと呼ばれるユーゴスラヴィア王国が成立するのだが、これは連帯の成果でも征服による統合でもなく、大戦後の混乱からの崩壊を免れるための統合であり、歴史的経験や宗教、言語等のすべてがバラバラ。さらにはセルビアが無理矢理中心に立つという、大きな危険をはらんだものであった。 二次大戦が始まり、一瞬でドイツに飲み込まれた時でさえ国としては団結できなかったが、唯一民族性を持たない団体である共産党だけが指導者チトーのもと、対枢軸国パルチザンとして活発に動き、時に連合国、時にソ連の協力をとりつけた結果、戦後、共産党を中心とする第2のユーゴスラヴィアが誕生する。 しかし、それでも民族問題は棚上げしただけで根本解決には至らず。1980年、連邦の要であったチトーの死と、石油危機に端を発する世界不況は、抑えつけられた民族感情と絡み合い、連邦瓦解から内戦までを一直線に結ぶ。 特にボスニアにおいては長きにわたり住み分けができない程にムスリム人、セルビア人、クロアチア人が混在しており、過去宗教・民族の違いによる相互の殺し合いなどなかったのだが、武器の密輸、徴兵制、ソ連に対する防衛体制の準備が災いし、経済的不満、国際社会の不理解もあいまってユーゴスラヴィア崩壊を代表する内戦に至る。 果たしてこれは防ぎ得た崩壊だったのだろうか。 本書が発行された1996年にあっては、長い年月をかけて地域による共同体意識が民族の分断を上回ればという思いが語られるが、2023年現在、技術の発達により地域性は薄れる一方であり、特にインターネットによるエコーチェンバー現象は、次々に特異な集団を産み続けている。 これが新たな紛争の火種となるのか、または民族問題解決の糸口となるのか。 現代は、未だ国家や民族が消えてなくなるほど情報化されてはいない。

Posted by ブクログ

2021/09/10

数年前に新婚旅行でクロアチアとボスニア・ヘルツェゴヴィナを訪れる前に、予習として読んだ本を再読。 火薬庫、というのは外部の人間だとすれば、セルビアを悪玉と決めつけるのも外部の人間である。

Posted by ブクログ

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