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凍える牙 の商品レビュー

3.8

30件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

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2018/11/12

音道貴子刑事シリーズ 第1弾。 機動捜査隊員で白バイ隊員だった女性刑事・音道巡査。 深夜のレストランで突然男が炎上する事件が発生する。 その男の足には大型犬に噛まれた跡があった。 捜査は突然発火した原因と、身元捜査に注力するなか、相次いで大型犬に噛み殺される事件が...

音道貴子刑事シリーズ 第1弾。 機動捜査隊員で白バイ隊員だった女性刑事・音道巡査。 深夜のレストランで突然男が炎上する事件が発生する。 その男の足には大型犬に噛まれた跡があった。 捜査は突然発火した原因と、身元捜査に注力するなか、相次いで大型犬に噛み殺される事件が発生する。 2つの事件は、一人の少女の悲しい過去と、復讐を誓った元警察官が起こした悲しい物語だった。 この大型犬というのがオオカミ犬なんですが、こんなに優秀な犬がいるのかと不思議に思いました。 リアリティはあまりありませんが、今後の音道巡査の活躍が気になります。

Posted byブクログ

2016/03/03
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男性警察官たちの女性に対する態度はいらいら。でも徐々に支えあっていく主人公たち、そしてオオカミ犬との信頼関係は心地良いものでした。

Posted byブクログ

2015/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私のHN、ロッキー(シベリアン・ハスキー)が出てくると期待に胸を躍らせて読み始めました(*^_^*)  深夜のファミリーレストランで突如、一人の男が激しい炎に包まれ、その火災の影響でそのお店が入っていたビルがかなり上の階まで焼ける。 自殺と思えない為、他殺で犯人探しが始まる。 警視庁刑事部第三機動捜査隊、警視庁巡査の音道貴子は皇帝ペンギンのような歩き方をする、滝沢という中年の刑事と組み捜査を開始する。 警察は典型的な男性社会で、女性の刑事が珍しい存在であり、好奇な目でみられ、女だからとすぐ判断される中で仕事をしていくことの大変さをいたるところで感じる。  火災の後、2件の野犬らしいものに襲われて死亡するという事件が起こり、その歯型が、火災で死亡した男の太ももに残されていたものと一致する。 そこから、事件解決への違った展開が起きていく。  ストーリーはそんな感じでどんどん事件解決への謎解きが進められていきますが、私はとにかく野犬、ここで出てくるのはオオカミ犬ですが、それに対する思い入れが大きすぎて、とにかくその最後とかが気になって一気読みしてしまいました(^_^;)  オオカミ犬「疾風」は強烈な存在感、気品、知性を持ち、自分の考えで行動する。 家族を火災で殺され、その犯人を追い求める。 その強烈なまなざしの魅力に貴子もひきつけられ、一緒に一般車両通行止めにした、首都高や湾岸線などをバイクで並走するときの躍動感が素晴らしい。 公園の泥濘で転倒した貴子を待っていた、疾風。 その後、犯人の小川を見つけて、襲おうと跳躍したところを、ハンターに麻酔銃で打たれ、こん睡状態で運ばれる疾風。 殺人を犯した犬だから、ガス室で殺されてしまうのか?と泣きそうだったんだけど、孤高の犬は、何も食べないことを選び、尊厳死する。 点滴さえも受け付けない知性の高さに感動。 それで、「シートン動物記」のオオカミ王ロボを思い出した。 賢いロボは何をやってもつかまらないので、その奥さんを捕まえて殺し、その死体を罠にやっとロボを捕まえる。 しかし、ロボはとらわれた後、何も食べようとしないで、死ぬ。 疾風もオオカミ犬にふさわしい死を選んだ。 そこまではいかないけど、我が家にいたハスキー犬(アメリカのチャンピオン犬の子供なのでオオカミにかなり近い)「ロッキー」を思い出した。 両親が弟の結婚式に出席する時に、ローラという娘もいたので、40kgと30kgの2頭を私一人で散歩するのは無理のため、2日間ペットショップに預けた時の事。 檻に入れる時にリードを外したら、エサはたべたんだけど、大・小便をさせるために散歩に連れ出すため、リードをつけようとしても、一切拒否。 自分が認めた人以外には服従することを良しとしない、誇り高い犬でした。 迎えに行ったときにペットショップに人から「この犬は預かれません。」って拒否されたくらい怖かったみたい。 何か家族に危害を加えようとするのじゃないかと思うと、絶対守ってくれたロッキー。 庭に放し飼いにしてあったから、ロッキーがいる間は泥棒も怖くなかった。 かつてのロッキーの存在感以上の存在の疾風。 実際に疾風を,オオカミ犬が飼いたくなりました。 疾風萌え、そんな疾風に出会わせてくれた本に感謝です。 疾風で☆5になりました(*^_^*)

Posted byブクログ

2021/05/27

最近でこそ、女刑事が活躍する警察ものが種々見られるが、約20年前に発表されたこの作品は、その嚆矢ではないか。 音道貴子シリーズの原点を訪ねたくなり、久しぶりの再読。 オオカミ犬疾風をCB400スーパーフォアが追いかける疾走感、男社会の中での女性だからの煩悶、相棒刑事滝沢との相克を...

最近でこそ、女刑事が活躍する警察ものが種々見られるが、約20年前に発表されたこの作品は、その嚆矢ではないか。 音道貴子シリーズの原点を訪ねたくなり、久しぶりの再読。 オオカミ犬疾風をCB400スーパーフォアが追いかける疾走感、男社会の中での女性だからの煩悶、相棒刑事滝沢との相克を経ての信頼関係、いろいろ読ませてくれる。 会話を主体に話を進める、安易な最近の小説に比べ、しっかりと状況描写を文章で綴り、心理状態を的確に描写し、それでいて、けっして、古さを感じさせず、再読三読したくなる良質のエンターテイメント。

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2014/05/22

だらだらと冗長な文のせいで緊張感に欠ける。もっとスピード感が欲しい。 機捜隊の音道貴子、捜1刑事の滝沢は犬猿の仲だったが事件を捜査する中で徐々に互いを認めていく…

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2012/06/24

今月の13冊目。今年の86冊目。1996年上半期の直木賞受賞作品。 ミステリっていうよりは、人間、特に女性の内面に焦点を当てた作品。面白かったね。特に最後のバイクのシーンがよかったと思います。後は、まぁぼちぼちな感じかな。動機についてもあんまし深くは掘り下げていなかったし、トリ...

今月の13冊目。今年の86冊目。1996年上半期の直木賞受賞作品。 ミステリっていうよりは、人間、特に女性の内面に焦点を当てた作品。面白かったね。特に最後のバイクのシーンがよかったと思います。後は、まぁぼちぼちな感じかな。動機についてもあんまし深くは掘り下げていなかったし、トリックとかで魅せる本でもないので、まぁそれらの点はそれなりでした。やっぱり、主人公の内面的葛藤みたいなのが一番のテーマで、それと犯罪を組み合わせた小説でしたね。ただ、別に犯罪と絡めなければならないテーマではないので、そこが微妙なのかな、と思いました。l

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2012/06/28

ドラマ化2回に韓国で映画化 だけど、ちょっと無理筋なうえ 相方の滝沢の個性が強すぎで あまり好きになれなかったが… この音道シリーズの第1作が のちの傑作の伏線になるとは 思いもしなかった だから手元に残していません… 4.0

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2012/01/17

ファミリーレストランで起こった人間発火事件。 全身丸焼けとなって、ファミリーレストランも全焼。 この奇怪な事件を担当することになった主人公の刑事貴子。 そして、次々に起こる殺人事件。 すべての殺人事件はつながっているのか? 貴子は捜査に乗り出すが・・・。 この作品は女性が主人...

ファミリーレストランで起こった人間発火事件。 全身丸焼けとなって、ファミリーレストランも全焼。 この奇怪な事件を担当することになった主人公の刑事貴子。 そして、次々に起こる殺人事件。 すべての殺人事件はつながっているのか? 貴子は捜査に乗り出すが・・・。 この作品は女性が主人公が女性にもかかわらず(失礼!)硬派なハードボイルドだ。 特にラスト近くの追う者と追われる者との息詰まる展開は秀逸。 張り巡らされた伏線が終章あたりで集約するため追われる者の悲壮感が読者の胸に迫る。 寒い季節の静かな夜にぴったりのミステリーです。

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2013/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

深夜のファミリーレストランで突然、男の身体が燃え出した…その数日後、大型の動物と思われる”何か”に咬み殺された死体が発見される。 捜査する警視庁機動捜査隊・音道貴子と中年刑事・滝沢。二つの事件は徐々に繋がりだし正体を現しだす…  まさにデカという感じで『女性刑事なんて飾り物』という考えの滝沢と、『男性刑事になめられてたまるか!』という貴子の犬猿の仲から、徐々に『相棒』と言うものに変わっていく様が小気味良い。  少しずつ足で調べていく間の話は少し間延びしてる感じがあったけど、クライマックスの貴子と『疾風』の追跡劇は一緒に走ってるかのような疾走感がたまらなく気持ちよい。ずっと走っていたい気分になった。  ただ、途中に出てきた少女の存在は少し違和感を感じた。 『疾風』の存在を表舞台に出す演出のためだけとしても、嫌な印象が残りすぎる。

Posted byブクログ

2011/07/22

偶然にも、前々回に読んだ【マークスの山】に続く「警察小説」。 どちらも女性の作家だ。 女性にとって、かなり難しい分野だと思うけれど、ご苦労さんと言いたい。 この歳になると、こういうミステリーは現実離れしすぎていて、アラばかりが目に付いてしまう。 マークスの時も書いたが、骨...

偶然にも、前々回に読んだ【マークスの山】に続く「警察小説」。 どちらも女性の作家だ。 女性にとって、かなり難しい分野だと思うけれど、ご苦労さんと言いたい。 この歳になると、こういうミステリーは現実離れしすぎていて、アラばかりが目に付いてしまう。 マークスの時も書いたが、骨格が貧弱なのである。 奇抜な方法で殺人を犯す二人の犯人なのだが、どちらも「動機」が弱すぎる。 骨格となるものは、やはり動機だろう。 作者はそういう犯罪の謎解きではなく、男女の刑事の心理的な駆け引きに重点を置いて書きたかったとしか思えない。 だって、一生懸命捜査しているのだけれど、なんら「解決」していないのである。 犯罪が次々に起こって、頭を使わずに自動的に犯人に辿り着くのである。 読んでいる途中から、あらかたスジが読めてしまった。 ストーリーの全体が冗長で、緩い感じ。 もう少し、緊張感のある引き締まった、スピードのある書き方を勉強してください。

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